量子ビット間の結合制御に成功 12
ストーリー by mhatta
ブレイクスルー 部門より
ブレイクスルー 部門より
Anonymous Coward 曰く、
NECからのプレスリリースに詳しいが、NEC、科学技術振興機構および理化学研究所の三者が、 量子ビット間の結合制御に世界で初めて成功したということだ。 今回は量子ビットとして磁束量子ビットを採用し、作製条件と動作バイアス条件を最適化 することで、これまでの電荷型量子ビットに比べ2桁以上長い量子状態の保持時間を実現 したとのこと。
量子ビット間の結合が制御できる2ビット量子演算回路を実現し、 2量子ビットを用いた簡単な量子演算プロトコルの実証に成功したことで、 今後の量子コンピュータの実現に向けて大きな前進と言えそうだ。
もう実用化されてるんじゃないの? (スコア:0)
世界初の実用量子コンピュータのデモが行われる [srad.jp]
Re:もう実用化されてるんじゃないの? (スコア:2, 興味深い)
「D-Waveはこのマシンが「世界初の商用の量子コンピュータ」になると主張しているが、同社自身、このマシンが本当に量子計算を実行しているかどうかについて完全に確信しているわけではないことを認めている」 [itmedia.co.jp]
Re:もう実用化されてるんじゃないの? (スコア:0)
NASAがD-Waveが使ってたマシンのチップの一部を作ってた、って話も出てました。
Re:もう実用化されてるんじゃないの? (スコア:0)
途端に怪しく見えてしまうこの不思議
Re:もう実用化されてるんじゃないの? (スコア:0)
興味深い結果 (スコア:3, 参考になる)
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本文を読まずに今回の論文の図 [sciencemag.org]だけ見て書いてますが,qubit数を増やすとデコヒーレンス時間が指数的に短くなってしまうであろう(i.e. 計算可能なステップ数はqubit数の増加に関して指数的に減少するであろう)ことに目をつぶれば,(2n-1) 個の qubits を並べると n qubits の相互作用が可能かもしれない…と思わせてくれるような結果であるように思います。
そう言う意味で
>今後の量子コンピュータの実現に向けて大きな前進
ではあるとは思います。だからと言って30年以内に量子計算機で1000qubitsを扱ってShorのアルゴリズムを実行可能,とも思えませんが。
#ちなみに,この研究の中心グループである蔡・中村さんはこんなひと [nec.co.jp]。
量子計算機研究の目的 (スコア:0)
現在では量子鍵配送という技術が確立されていますので、今更Shorのアルゴリズムの実行に意味があるとも思えません。
量子計算機の研究を行っている人々の目的は何なのでしょうか。
Re:量子計算機研究の目的 (スコア:1)
( Shorのアルゴリズム以外に実用的な量子計算アルゴリズムって見つかってないの?)
ところで、NECのプレスリリースにある図は、結合回路の磁場で、二つの磁束量子の磁力線がつながって一体となるから、交流ジョセフソン効果の周波数が変わった。という解釈で良いの?
the.ACount
Re:量子計算機研究の目的 (スコア:1)
あまり無いような気がします.
数年前のIPAによるまとめ [ipa.go.jp]の4章あたりのがほとんどじゃ
ないでしょうか?専門じゃないんで最近の動向は知りませんが.
Re:量子計算機研究の目的 (スコア:1)
見つかったときのためにハードの研究者も頑張っているのでしょう。
#グローバーのアルゴリズム [kyoto-u.ac.jp]は実用的でないのだろうか。
Re:量子計算機研究の目的 (スコア:0)
と証明されたのでしょうか?
http://physics.princeton.edu/~mcdonald/examples/QM/koike_quant-ph-0507... [princeton.edu]
http://prola.aps.org/abstract/PRA/v59/i6/p4238_1 [aps.org]
実現までに (スコア:0)