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MIT、ワイヤレスでの電力転送に成功 44

ストーリー by yosuke
効率40% 部門より

cvmonto 曰く

Slashdot本家に MIT Wirelessly Powers a Lightbulbという衝撃的記事が載っている。 この技術はWiTricityと呼ばれるようで、レーザーのようなものではなく共振を利用する仕組みで、間に障害物があっても電力を受信できる。電力まで無線の時代になるとモバイルシーンも随分と様変わりしそうだ。

電源コードを不要にする(かもしれない)技術研究が発表されるの続報となる。Science Express掲載論文Supporting Online Material[pdf 5.6MB]にて、2m離れた位置の60W電球を点灯させる写真も見ることができる。
ITmediaの記事「「ワイヤレス充電」実現へ前進——MITが実験に成功」やMITのプレスリリースも参考までに。

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  • マリック涙目
    --
    妖精哲学の三信
    「だらしねぇ」という戒めの心、「歪みねぇ」という賛美の心、「仕方ない」という許容の心
  • 正しく届くの? (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年06月09日 19時20分 (#1170554)
    多数の機器があったら、電気が全部持ってかれちゃって、自分のところに届かなかったりするのか?
    俺の電気返してくれーとか。
  • by shoji12 (14093) on 2007年06月09日 19時37分 (#1170557)
    昔の第一報の時に、勝手に二次元状のコイルと思い込んでいた自分が悪い。
    一体、どの部分が目新しいのだろう?
    コイルを作って遊んでいたら、たまたま数十Wの電力伝送ができた、という感じだか。
    高周波誘導点灯の蛍光灯とどこが違うんだろう?
    今になって思うのは、周波数が40MHzくらいだったから、一次側のコイルは二次元状と勝手に思い込んでいたかも。
    さすがに、周波数が低くなると、コイルの形状が目立ってしまっただけかも。
    もしかして、電力伝送の効率と、コイルの形状は密接な関係があるのか?
    周波数が決まると最適解は一つしかないのか?
    教えて、アンテナ名人。
    • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 19時56分 (#1170567)
      今ある通常のものは
      コイル -> 電磁波の輻射 -> 別のコイルによる電磁波の吸収 ->電力
      受け側コイルと異なる方向に飛んで行った電磁波の輻射は無駄になる。

      今回のは2個のコイルとその中間の電磁場が結合して単一の系をなしている。
      だから電磁波として輻射されているわけではない。そのため伝送効率は高い。

      周波数が上がると伝達距離は短くなる。
      (波長より有意に長い距離では単なる電磁波の輻射となってしまうため)
      親コメント
  • by Yonosuke (33524) on 2007年06月09日 23時40分 (#1170711) 日記
    真っ先にこれが浮かびました。
    http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0401/uocchi/802.htm [impress.co.jp]

    まさか実現する日が来るなんて……。
  • by bikeman (14466) on 2007年06月10日 20時10分 (#1171051)
    送信所の近くで蛍光灯にコイルをつけてやると光る。アマチュア無線程度の送信機でも、電球にコイルをつけて、ファイナルのタンクコイルに近づけると光る。何が違うんだろう?
    • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2007年06月10日 23時02分 (#1171148) 日記
      >送信所の近くで蛍光灯にコイルをつけてやると光る。

      これは単に放射された電磁波によるもの.
      今回のものは電磁波として放射はされない.それだけの違い.
      放射されると他の方向に飛んで行ったのは無駄になるが,放射じゃなければその分の無駄はない.
      親コメント
      • by the.ACount (31144) on 2007年06月11日 11時21分 (#1171432)
        波動帯より近い所では電磁波じゃなく単なる誘導電磁場なんだから、ただのトランスでしょ?
        --
        the.ACount
        親コメント
      • by milito (34254) on 2007年06月11日 17時34分 (#1171685)
        >今回のものは電磁波として放射はされない.それだけの違い.

        一応電磁波だと思いますよ。
        英語の訳し間違いかもしれないですけど、磁場を照射して二次コイルで受けるわけですから、無駄もかなり出てきます。
        人間に影響が出ないように考慮した結果の磁場なんでしょう。

        しかし、低周波で共振が可能なら送電線からも電力を受電できるかもしれないですね:-P
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 11時45分 (#1170325)
    人体に長期間照射された場合、将来起こるであろう人的損害については当社は関知いたしません。

    • Re:但し (スコア:5, 参考になる)

      by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2007年06月09日 14時25分 (#1170412) 日記
      照射するような性質のものではないので共振してない相手にはまず影響しないよ。
      もし体の中にその周波数で共振するものがあればQ次第で影響はあるだろうけど。

      共振状態にある並列共振回路は理論的には電力を全く消費しない。
      これは外部に影響を及ぼし得ない事を意味する。外部に影響があるのならその分電力を消費するはずだからね。
      で、こいつの近くに同じ周波数で共振する並列共振回路を持ってくると、持ってきた方の回路も共振するようになる。

      これがテスラコイル。

      でもやっぱり電力は消費されない。追加した回路(二次側)も電力を消費しないから。
      そして共振している回路以外に関しては最初と同じで影響は受けない。
      理由も回路一つの場合と同じで系が電力を消費しないから。

      で、このままだと電力の伝送にはならないので二次側に負荷を繋いでやる。
      Qが下がって結合が浅くなるけど系で消費する電力は負荷で消費した電力以上にはならない。

      つまり外部への影響はない。理論的には。
      技術的には理論的回路からの乖離がキモだろう。
      親コメント
    • by kicchy (4711) on 2007年06月10日 22時16分 (#1171118)
      >人体に長期間照射された場合、将来起こるであろう人的損害については当社は関知いたしません。

      だけど、この技術って、受電部が小さくて済むなら
      体内埋め込み型の機器の電力供給に大いに活用できるので
      人体への影響は誰かが調べるんじゃないでしょうかね?

      # 携帯電話使ってる方が余程影響あるよっ、ていうような結果がでちゃうのかな・・・
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      from MIT press release:
      "The fact that magnetic fields interact so weakly with biological organisms is also important for safety considerations," Kurs, a graduate student in physics, points out.
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 11時55分 (#1170333)
    マイクロウェーブ送信基地が月に建設されるのはいつだろう。
    • by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2007年06月09日 14時07分 (#1170402) 日記
      「非放射」なためには「波長よりずっと短い距離での伝送」がキモなので、月からこの方法で電力を地球まで伝送するには、使う周波数が...その周波数で共振させなきゃならんので使うコイルやコンデンサがバカでかく...しかもQが高くないとダメ。超電導使うとか?

      これって要するにテスラコイルなトランス。原理や振舞いがとぉーーーくに知れ渡っているのでジャンル的には研究って言うより開発な気がする。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      あなたに、電力を。
    • by Anonymous Coward
      そんなものより先にティファを作ってくれw
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 11時57分 (#1170335)
    コレをネタにして「仮面ライダーストロンガー」のリメイクを(爆

    #タックルどこ行ったんや~
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 12時22分 (#1170346)
    直径60センチのコイルを使うんじゃ、ノートパソコンや携帯電話への充電は
    ちときついかね。
    アンテナのサイズは物理法則が決める場合が多いので、
    技術が進むにしたがって小型化があまり期待できなさそう。

    効率40%っても残念だがこれは改善の余地があるかも。
    • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 12時39分 (#1170352)
      ていうか、まだまだ初期段階の研究に対して、言うことじゃないでしょう・・・>改善の余地
      それ以前の段階の話であって。

      こういう人は先行投資とかしないし、基礎研究なのに失敗すると、怒りまくる人だ・・・。
      親コメント
    • by T_KATA (28061) on 2007年06月09日 14時25分 (#1170413)
      共振させるだけなら小型化は可能でしょうけど、効率(アンテナゲイン)を上げるためには大きさは必要でしょうね。
      現状で効率40%ということは、60Wのエネルギーを受け取る場合に120Wのエネルギーが無駄に熱となって消えているということで地球環境の面ではやさしくないですね。
      電波を使う場合、エネルギーは距離の二乗に反比例でしたっけ?

      素人考えではこの辺をクリアするためには周波数を高くしてビームを鋭くするという方向しかないような気がするんですが、だとするとそれ以外の方法という面でのなんらかのブレークスルーがないと実用化は厳しそうですよね。
      研究途中で「より効率のよい電磁兵器」とかが出てきそう(笑)。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 12時56分 (#1170365)
    ‥を電力にしてスピーカー等を鳴らすというのは昔からあったなぁ‥と
    エレホビーな人は思い起こすのであった。

    #ニュースでAM電波が引き起こすトラブルはまれに聞きますけどさ。
    • by milito (34254) on 2007年06月12日 17時23分 (#1172275)
      ちなみに携帯電話のアンテナ等についているやつで、着信したら光るとかっていうのも、電波を電圧に変換して光らせているというものもありますね。

      あとはSuicaとかのICカードも電磁波を電圧に変換してますし。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      バケツラヂオの事か~~~!
    • by Anonymous Coward
      煙突がアンテナになって、トラックの無線を受信して話し出す焼却炉なんてのがあったような。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 13時45分 (#1170392)
    単に言葉通りのものなら既に製品化されてるじゃん。電動歯ブラシとかシェーバーとか、無接点で充電してる。
    もう少し見出しのタイトルには気を使ったほうがよくないかね、ITmediaさんは。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 14時06分 (#1170401)
    まあ一応「頑張りましょう」と決めたばかりなのに。
    転送の時点で半分以上のエネルギーを捨ててしまうのは、厳しいなぁ。
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 14時09分 (#1170405)
    おお!これで 宇宙太陽光発電 [wikipedia.org] がより現実的に!!
  • by Anonymous Coward on 2007年06月09日 20時44分 (#1170592)
    「セントエルモ光の来訪者」ってアニメ思い出したな。
    太陽の近くの宇宙発電所から電波で電力供給している
    未来の話
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