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16290 story

PCの静音化に冷却ファンへの植毛 80

ストーリー by Acanthopanax
有毛静音 部門より

backslashdot 曰く、

PC静音化のために水冷化という話題はここでも過去に出ていたが、通常の冷却ファンに植毛して静音化という記事が@ITに載っている。この静音化技術は、鳥取大学工学部の西村正治教授が研究しているもの。1~3mmの柔毛を冷却ファンに植毛したところ、通常より5dB程度騒音が低減されるのを確認したとのことで、イベント会場で聞いてもすぐに分かるほど大きな違いがでるらしい。もっとも植毛すると肝心のファンの性能が落ちるとのことで、消音と空力性能がバランスする植毛位置について研究が進められている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • はぁ… (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月13日 6時03分 (#1218526)
    植毛に反応してしまった自分が憎い
  • by LethocerusDeyrollei (25722) on 2007年09月13日 7時20分 (#1218538)
     500系の集電装置(あれをパンタグラフと呼ぶには若干の抵抗が・・・)にも
    騒音対策で凸凹のボルテックスジェネレーターがついてますね。音を押さえて獲物をねらうフクロウがヒントというのが公式見解らしいので毛を植えると静音というのは奇をてらった話ではないようですな。
  • エリアル (スコア:3, おもしろおかしい)

    by kikki (30639) on 2007年09月13日 10時28分 (#1218600)
    その植毛した毛の中に細いパイプを通して冷却媒体を回せば、冷却能力が格段に上がる、かも。
  • 似たような技術 (スコア:2, 参考になる)

    by SNT (23129) on 2007年09月13日 6時20分 (#1218528)
    ゴルフボールみたいなファン
    http://zaward.co.jp/golf12-fan.html [zaward.co.jp]
    http://watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20051224/etc_golf12.html [impress.co.jp]
  • なぜ植毛を? (スコア:2, 参考になる)

    by hiro030 (31631) on 2007年09月13日 8時10分 (#1218545)
    植毛をしなくたって、毛の生えた布を貼るだけでもいいのではないの?
    ただ布貼るとかフェルト貼るとかではいけない理由はあるのかな?

    と思ったら
    http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/12/jst.html [atmarkit.co.jp]
    柔毛をぐるりと巻き付ける
    この原理をデスクトップPCやサーバでも使われる冷却ファンに適用し
    と書いてあった。

    植毛というよりは、1~3mmの柔毛の布ですね。
    • 植毛といえばフロッキーマシーン


      http://flocky.jp/ [flocky.jp]

      親コメント
    • by ginpen (5143) on 2007年09月13日 11時30分 (#1218625)
      もし製品化となれば静電植毛とかのほうが、
      いちいち布状になったものを貼るより生産性
      は良いでしょう。
      親コメント
    • Re:なぜ植毛を? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月13日 21時38分 (#1218923)
       一般的にこのような技術は毛髪制御と呼ばれています。現実の寿命のある毛髪での流れは頭部頂点での層流毛と、そこから離れた近傍部分の乱流毛に大きく分けることができますが、層流毛はストレスの増大によってエネルギ(業界ではこれを毛根と呼びます)を失うとカタストロフ的に勢いを乱し、大きく抜け毛を生じます。この抜け毛が失意や失笑、逆に言えばエネルギ損失の原因となるため、剥離制御は毛髪を取り扱う業界分野では最大の問題と言って過言ではありません。
       剥離を防ぐにはいくつかの方法があります
      ・毛髪形状を工夫して剥離点を覆う方向にもってくる(バーコード型や、伝統工芸のスダレ型など)
      ・細かい黒色粉を使って残留エネルギを層流層に加補充する(ヘアージェネレータ、ヘッドウェアなど)
      ・エネルギの落ちた頭皮を刺激する
      ・エネルギの落ちた頭部に栄養剤を吹き付けてエネルギを補充する
       といったところが代表的なものです。後ろの1つは業界では育毛剤と呼ばれますが、実用化されているものは後の2つを併用利用するものがほとんどです。
       姉歯の例も疑似毛髪によってエネルギを補充するパターンだと思いますが、安物などではそれほど複雑な機構は使えないため、耕運機の田植えフラップの様に多毛側から低毛側に生え際を設けるぐらいがせいぜいでしょう。それも剥離点を見極める設計の難しさ、実際の製造で疑似毛髪を作るコスト、 さらに風によるオフセットのズレを考えると、非常にリスクは大きいと思われます。
       さてここで今回の毛の話に戻すと、当事者じゃないので想像にすぎないんですが、上で説明したような通常の剥離制御ではなく坊主の頭と同様な統一したスタイルによるウケの発生を狙っているんじゃないでしょうか?ってところまではいいんですけど、今回の物についてはちょっと疑問符付きです。坊主と違って堅気だと職業的許容範囲なんかも全然違いますし、単純に毛量の減少に伴ってモテレベルが下がっただけのような気が。

      --
      。。。って思うんだけどなぁ。。。
      親コメント
  • 問題点 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月13日 6時16分 (#1218527)
    たぶんホコリ対策でしょうねぇ‥。
    付かなくするか、掃除を楽にするかのどちらも難しそうだ。

    #ま、ハードルはクリアする為にあるものだが。
    • Re:問題点 (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2007年09月13日 8時22分 (#1218548)
      長年のホコリにまみれたファンは、天然植毛(=発毛)状態になって自動的に静音化されてるってことにならないだろうか?
      親コメント
    • by motamota (30138) on 2007年09月13日 10時15分 (#1218595)
      ときどき超高速回転してホコリを振り払うとか。

      その程度じゃホコリは取れないかな?
      親コメント
      • by McRandol (32363) on 2007年09月14日 5時50分 (#1219054)
        電源の二重化されているサーバで片側に警告が出たので、
        交換のために片方のスイッチを切った瞬間・・・。

        負荷上昇のために高速運転に切り替わった正常な電源から
        ほこりが噴き出してきて、顔面直撃したときは参りましたよ。
        親コメント
  • そういえば潜水艦で (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月13日 8時26分 (#1218550)
    艦から水を噴き出させて、その水流で艦表面をおおうことで水切り音の低減化を図るというような
    技術があったように思うのだが、ああいうのは応用できんかね?大掛かりになってしまうのでだめか。

    はっ、逆に潜水艦にこの技術を応用と言うのは?
    深海を毛むくじゃらの潜水艦が行き交う姿と言うのをぜひ見てみたいものだ。
    アートネイチャー、いよいよ軍需方面に進出か?
    • 発毛ス (スコア:5, 参考になる)

      by SteppingWind (2654) on 2007年09月13日 14時42分 (#1218761)

      一般的にこのような技術は剥離制御と呼ばれています. 現実の粘性のある流体での流れは物体の近傍での層流層と, そこから離れた部分の乱流層に大きく分けることができますが, 層流層は流体の粘性によってエネルギ(流体力学ではこれをヘッド [ynu.ac.jp]と呼びます)を失うとカタストロフ的に流れを乱し, 大きな渦を生じます. この渦が失速や騒音, 逆に言えばエネルギ損失の原因となるため, 剥離制御は流体を取り扱う工学分野では最大の問題と言って過言ではありません.

      剥離を防ぐにはいくつかの方法があります

      • 断面形状を工夫して剥離点を後ろの方にもってくる(流線型や, 航空機の層流翼型 [jal.co.jp]など)
      • 細かい渦を作って乱流層のエネルギを層流層に補充する(ボルテックスジェネレータやディンプル, 鮫肌ウェアなど)
      • エネルギの落ちた層流を吸い込む
      • エネルギの落ちた層流に吹き出しによってエネルギを補充する

      といったところが代表的なものです. 後ろの2つは航空機ではまとめて境界層制御 [jal.co.jp]と呼ばれますが, 実用化されているものは後者の吹き出しのみを利用するものがほとんどです.

      潜水艦の例も吹き出しによってエネルギを補充するパターンだと思いますが, 冷却ファンなどではそれほど複雑な機構は使えないため, 航空機の隙間フラップの様に高圧側から低圧側にスリットを設けるぐらいがせいぜいでしょう. それも剥離点を設定する設計の難しさ, 実際の製造でスリットの抜きを作るコスト, さらに埃によるスリットの目詰まりを考えると, あまり実用的ではないと思われます.

      さてここで今回の毛の話に戻すと, 当事者じゃないので想像にすぎないんですが, 上で説明したような通常の剥離制御ではなくイルカの皮膚と同様な動的な変形による渦の解消を狙っているんじゃないでしょうか? ってところまではいいんですけど, 今回の物についてはちょっと疑問符付きです. 液体と違って気体だとレイノルズ数なんかも全然違いますし, 単純に風量の減少に伴って音量レベルが下がっただけのような気が.

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年09月13日 10時30分 (#1218603)
      >艦から水を噴き出させて、その水流で艦表面をおおうことで
      >水切り音の低減化を図るというような技術があったように思うのだが、

      気泡で船体を覆うことで機関やスクリューからでる放射雑音を低減する「マスカー」があります。
      大型水上艦艇にはわりと普及している装備です。(最近の静かな潜水艦では装備していないらしい)

      最近の潜水艦では、遮音タイルを取り付けることで静音を図ってます。
      固定方法は接着剤またはボルト止めです。
      親コメント
    • Re:そういえば潜水艦で (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Sakura Avalon (12557) on 2007年09月13日 15時19分 (#1218776)
      >深海を毛むくじゃらの潜水艦が行き交う姿と言うのをぜひ見てみたいものだ。

      見せてやろう!これこそジオンの底力 [pya.cc]☆
      くそ~、こいつが実践投入されていれば負けなかったのに…。(そうか?)
      親コメント
    • by opabinia (33567) on 2007年09月13日 10時39分 (#1218608)
      生物に学ぶなら、潜水艦に植毛はありえないのでは、高速で泳ぐイルカ、サメ等に毛がないから、 細かいディンプルというか、サメ肌は、有効らしいので、鮫肌の潜水艦に期待する。 毛はやっぱり飛行機でしょう、羽毛がはえたステルス戦闘機と見てみたい。
      親コメント
  • 抜け毛が詰まってファンがとまりシステム暴走と
    あれ?
    --
    かゆいうま
  • もしかして部屋にカーペットやカーテンがあると音が響かないように、 筐体の裏側とかに植毛しても多少静音に効果あるんじゃないかなぁ。
    なんか天体望遠鏡の鏡筒みたいだけど。

    ちなみ自分は筐体の外側に「ふわふわもこもこ」の毛を植毛したものが欲しいなぁ。
    静音に効果は無くても、癒しの効果がありそうじゃないですか~(はあと)

  • スキュードプロペラとかのプロペラ形状と流量と騒音の研究はどうなっているのやら?

    スキュードプロペラの形状はこんな感じ、航空機用もどこかに画像がないかな・・・
    http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200708271522&photo=zoom
  • by otiak (11469) on 2007年09月13日 12時26分 (#1218666) 日記
    風量・静圧を同じにして騒音を比べないと比較になりません。
    単純にファンの回転数を落としたって騒音は小さくなるわけですし。

    西村研のWEBを見てみましたが、詳細はありませんでした。残念。
    http://www.mech.tottori-u.ac.jp/mcs/research/project/ [tottori-u.ac.jp]

    でも、先行きが興味深い話ではあります。
    上手く一発で成型できる形でまとまってくれると嬉しいですね。
  • 新製品予想 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年09月13日 12時39分 (#1218681)
    20xx年、ソニーは自社製の音楽プレイヤー「Rolly」の次世代バージョンに、鳥取大学工学部の西村正治教授が開発した冷却ファン植毛技術を採用することを発表した。ソニーマーケティング担当は「成長するにつれて毛が生えるのは自然だよね」と自信満々に語る。また同時に、従来機種の「丸み」をさらに強調して、凹凸のあるなめらかなフォルムにすることで、新たなユーザー層の獲得に乗り出した形だ。

    発売当初、「子供っぽい」「子供だまし」「子供のオモチャの域を出ない」などの悪評から売り上げが伸び悩んでいたRollyだったが、「だが、コドモっぽさがいい」「ロリー最高」「微妙に膨らみかけた感じのラインがイイ」「つるつるの触感がたまらない」など、一部のコアなファンのハートを掴むことには成功していた。今回の発表を受けて、彼らの反応は「毛が生えたRollyなんてRollyじゃない」と冷ややかで、古くからのファン離れを招くことも危惧される。
  • by fuuka (18517) on 2007年09月13日 13時15分 (#1218711)
    先日扇風機のほこりを掃除で取ったら少々うるさくなったような…と思ってたらこういうことだったのか。
  • その前にやることがあるような気がする。例えば支柱をファンからもっと離すとか。
  • by Tuatha D Danaan (32722) on 2007年09月13日 20時22分 (#1218886)
    話題にあげないのが大人の対応というやつですとも。
  • 単純に全体の騒音が小さくなるとかでなく、耳障りな帯域が減るとか、
    そんな効果はないのかな?

    #耳障りでない帯域ばっかり減ったりして。
    --
    TomOne
  • 後頭部をドナーとして移植する植毛はやっていいと思いますが、
    一部の某会社(2度ー)がやっている人工毛の植毛は、絶対にやってはいけません。
    異物反応が出て、定着せず、毛が抜ける頃にはひどい傷跡になっていることでしょう。

    薄毛に悩むスラド諸兄!早まるでないぞ!!!
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