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オバマ次期米大統領の政権移行チーム、宇宙太陽発電を検討 56

ストーリー by GetSet

capra 曰く、

本家記事より。オバマ時期米大統領の政権移行チームは「宇宙太陽発電 -エネルギー自給と気候変動へのソリューション(Space Solar Power –A Solution for Energy Independence & Climate Change)」(pdf)なる白書を発表、一般からの意見を公募している。

この白書は民間の非営利組織「宇宙フロンティア財団」によって作成され、新政権が宇宙太陽発電の開発・整備を国家の優先事項とするよう提唱している。
白書によると宇宙太陽発電はNASA管轄下なのか、エネルギー省管轄下なのかが明確にされておらず、現在まで見過ごされてきたとのことで、他の再生可能エネルギーとは異なり、季節や時間、天候などに左右されない安定性や、スケーラビリティに秀でており、長期的な利点が多いとしている。また、開発の主要な課題は宇宙船開発と宇宙輸送のコストの高さにあると指摘している。

白書は宇宙太陽発電を国策と指定すること、また開発を率いる連邦政府関係機関を任命すること、そして少なくとも核融合の研究開発に割いてきた予算と同等の資金を投入することを提唱している。
ちなみに、米国では核融合の研究開発に過去50年で210億ドル以上資金が投じられ、現在もエネルギー省は年間3億ドルを核融合の研究開発にあてているそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 0時42分 (#1479354)
    コロラド砂漠とかネバダあたりの乾燥地帯に
    太陽電池を敷き詰めるとか上昇気流塔発電所作るとか
    もっと直接的な公共投資があると思いますがね。
    グレートプレーンズのセンターピボットもそろそろ
    地下水の枯渇で放棄されるところが増えますんで、
    そこら辺の農民にメンテナンスさせるだけでも
    直接的な継続雇用が発生しますしね。

    最適な軌道には既に大量のデブリをばらまいてるし、
    貴重なクラーク軌道にばかでかい物を置いて制御不能になったら
    どうするんですか?
    軌道制御はイオンスラスタでやるとして、プロペラントの補給は
    どうするんですか?寿命はどの程度なんですか?
    マイクロ波伝送の効率はどうなんですか?

    軌道エレベータが実用化されない限り荒唐無稽で採算に合わない
    不況下で大規模な公共投資が必要なのは当然ですが、今のところ
    宇宙に回すべきプランではないでしょう。
    そういえばスリーマイル以来原発を作ってませんが、せっかく
    プルトニウムやウランをたくさん持ってるんですから石油火力を止めて
    新規に原発を作りませんか?最近のPWRは直下で地震が起きても
    壊れませんよ。この先プラグインハイブリッドが増えますから
    ナイアガラの水力じゃ足りなくなりますよ。

    夢は必要です、が、今はそれどころではない。
    穴を掘って埋めるだけじゃない工学的に正しいケインズ型の財政出動こそ
    今のUSに必要なものです。その前にGS出身の財務長官の腹を切らせるのが先か。
    小浜さんは史上最大の公共投資を断行し、財政赤字を膨らませた大統領として
    語り継がれることは確定してますが、
    NASAなりエネルギー省のまともな役人がこんな糞プランを速攻で
    潰すのを願わずにはいられません。
    • 原発は、宇宙発電以上にスジが悪い、と考えます。

      確かにランニングコストは低いかもしれないし、
      システムとしての信頼性も、それなりにあるのかもしれません。
      ですが、建設から数十年後、炉の寿命が尽きた時に、
      迂闊にバラしたり、触る事すら出来ない、
      やっかいなデカブツが残る事を、考慮する必要があります。

      「バラしも、触りもせずに、放置する」のも一手ですが、
      プラントへの厳重なセキュリティは、維持する必要があります。
      例えば、自殺覚悟の犯罪者が、放射線に汚染された物を盗み出し、
      人口密集地に置いて回るだけで、大規模テロになりかねません。
      また、放置されたプラントが崩壊していく事により、
      周囲へ汚染を撒き散らす事が無いように、
      一定のメンテナンスも必要となると、考えます。

      原発の(2~30年オーダーの)目先のコストの低さは、
      (100年オーダーの)将来のコストやリスクを、前借したものだ。
      そして、ツケというものは、いつかは取り立てられるのだ。
      という事を、強く主張したいと思います。
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      • フツーの化学工場とそこまで大きな差があるのかな…という疑問が。
        --
        =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
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        • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 14時46分 (#1479772)
          >>フツーの化学工場とそこまで大きな差があるのかな…という疑問が。

          廃炉はプラントの解体とは本質的に異なり、莫大な費用と年月がかかります。
          詳しくは原子力発電所の廃止措置ってなぁに? [anzenjissho.jp]あたりを参照してみてください。
          日本では東海発電所 [japc.co.jp]が廃炉中、ふげん [jaea.go.jp]が準備中ですが、いずれもまだ解体実績がないため試行錯誤しながら廃炉をおこなっているところですが、まだ何年かかるか、いくら費用がかかるのかはっきりしていないのが現状。
          電気事業連合会は原発55基合計の廃炉費用を2兆9千億円と試算(2007年)していますが、実際にはもっとかかるだろうといわれてます。
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      • 原子炉の場合、廃炉や廃棄物の問題は確かにあります。が、発電衛星の廃棄も問題ありそうです。(探し方が悪いのかもしれませんが、これに関しての資料をみたことがない)

        制御不能になって同期軌道上に居座られた場合の影響は言うまでもないでしょう。一方、きちんと寿命の最後まで制御できたとしても、墓場軌道に移すだけでいいのかというとちょっと微妙。なにしろ、運用する数やサイズが気象衛星や通信衛星の比ではありませんから。

        定量的な分析は難しいのですが、「未来に対しての負の資産」という意味では、原子炉と大差ないような気もします。
        親コメント
    • まぁ、他国に喧嘩売るよりは、よっぽどまともな出費なのは確かですけどね(^^)
      公共投資先の話よりも先にそちらに回してる金を削る方が先な気がする。
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    • by Anonymous Coward
      >軌道エレベータが実用化されない限り荒唐無稽で採算に合わない

      「開発の主要な課題は宇宙船開発と宇宙輸送のコストの高さにあると指摘」した上で,
      ゆえにその部分の研究開発に力を入れましょう,という内容の提唱のようでが,

      そういった研究開発は「穴を掘って埋めるだけ」じゃないですよ?
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 7時52分 (#1479462)
    いろいろ懐疑的な意見が多いですが, 松本紘教授(現京都大学総長)の反論がhttp://www.kurasc.kyoto-u.ac.jp/plasma-group/sps/hanron.htm [kyoto-u.ac.jp]にありますので, 興味のある方はどうぞ.
  • どこかで聞いた (スコア:3, おもしろおかしい)

    by n_ayase (36873) on 2008年12月24日 0時20分 (#1479333) ホームページ 日記
    どこかで聞いた、世界が3つの国家群になって軌道エレベーターができる世界に向かってる……のでしょうかね?

    # 半分は冗談だけど軌道エレベーターは一応、実現性があるのかしら……?
    --
    神社でC#.NET
  • こういう衛星が許容されるのは、月あたりで製造するとかして軌道に投入する費用が安い場合だけだろう。

    現状では地上や海上に太陽電池並べて日照がないときは蓄電池。の方がコストパフォーマンスも可用性もいいと思うけど。
    日本だとそもそも送電線を使わずに近海に並べたパネルで充電したコンテナ互換の蓄電池を船で...というのもあるかもしれん。海上/海中送電はめんどくさそうだからなぁ。
    • 地上より強烈な太陽光線を使う事による高効率は魅力。
      低軌道から高効率なイオンエンジンで時間をかけて静止軌道に投入すれば、軌道投入も安くすむ。(月で製造、軌道投入する方が大変)
      今のところ未開発なのは、宇宙放射線で劣化した太陽電池パネルを軌道上でレーザー溶解により再生させる技術。
      てなわけで、かなり現実的な話。

      さらに将来には、もっと太陽のそばで豊富な太陽発電を使って反物質を製造すること。(星界の紋章・戦旗だね)
      反物質はコンパクトに高エネルギーを貯蔵できるので、宇宙船の利便性を高めて気軽に宇宙を飛び回るには必須。
      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      地震に伴う津波やら台風時の高潮など、海面が以上に上昇したときに、パネルが伊勢湾台風の時の材木みたいなことにならない工夫がぜひとも必要ですね
      • by Anonymous Coward
        どちらも沖合では殆ど影響ありませんよ。
        問題になるのは単純に波そのものだけです。
    • by Anonymous Coward
      よくわからんのだが、それなりの電力をまかなう発電衛星のサイズの運用コストってえらく高い気がするのは気のせいだろうか?
      地上で発電した場合は、砂だの波だの運用コスト高いよって言う人がいるけど、発電衛星の方がはるかに運用コスト高い気がする。壊れた時の修理にかかる労力に使用する電気とかで発電した分使い尽くしそうな気もするんだが…
  • メリット? (スコア:2, 参考になる)

    by s-kei (16661) on 2008年12月24日 2時25分 (#1479419)
    率直に言って「今やることかなぁ?」とは思うのですが、アポロみたいな挑戦的なことやって力を付けてきた国なので頭から否定もできないですね。

    ・ロケットや各種宇宙輸送システムの開発
    ・宇宙で超でかい構造物を長期間保持する技術
    ・宇宙から地上の一点に向けて正確にエネルギーを送る技術

    いずれも金さえかければ解決できそうではありますし、ものすごく軍事転用もできそうです。

    でもそれでも、今やることかなぁ。一発逆転を狙う気持ちはわかりますが、まず地道にやるべきことが山積してるような。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 2時33分 (#1479422)
    十分可能だったような。
    まあ、何十兆円もかけてGMの延命をし続けるよりは、はるかに有効なお金の使い道で、アメリカの競争力を高めるでしょう。
    というかもしこれをやられたら、日本やヨーロッパは国力的に対抗できないので、
    日本の将来的には非常にまずいことになりそう。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 5時41分 (#1479443)
    本来地球に入ってこないはずのエネルギーを
    地球に送り込むのは気持ち悪いなぁ。
    ある意味、地球温暖化を助長しているよね?
    • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 9時06分 (#1479486)
      少なくとも現在のところ、人間の使用しているエネルギーの量そのものは太陽光によって
      外部から加えられているエネルギーと比べると誤差程度だよ?
      #溜め込んだり連鎖的に何かを引き起こす機構がなければ、人類の使うエネルギーなんぞ
      #たかがしれてる。
      親コメント
    • by TarZ (28055) on 2008年12月24日 10時18分 (#1479541) 日記

      ある意味、地球温暖化を助長しているよね?

      いわゆる「温暖化」は、人間の使うエネルギーで熱くなっているわけではなくて、太陽~地球~宇宙での輻射の平衡が、気温が高い側にシフトすることが問題でしょう。

      もちろん影響ゼロというわけではないでしょうが、発電衛星くらいの規模では誤差の範囲です。太陽から地球が受けている輻射に比べたら塵のレベル。
      親コメント
    • by the.ACount (31144) on 2008年12月24日 17時17分 (#1479925)
      地上での火力発電を減らす事になれば、地球温暖化にはブレーキになる。
      --
      the.ACount
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      レジ袋の廃止で温暖化を防止できるのと同じ程度には助長してますね。
    • by Anonymous Coward
      温室効果ガスが少なければ、宇宙に放出されて問題ございません。
  • by KAMUI (3084) on 2008年12月24日 6時40分 (#1479450) 日記
    いや、技術レベルの話じゃなくて宗教的な問題って奴で。

    昨日、この本 [amazon.co.jp]を偶然立ち読みしたんだが、なんつ〜か科学絶対敵視な連中が票田になってる時点でかなり絶望的な状況な気が・・・
    • by Anonymous Coward
      学校でIDを教えるべきだ、なんてのが多数居るような国だしね。
      でも宇宙で発電するだけなら宗教的に問題になるのか……?
  • どっちが実現性高いだろう?

    --
    〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
    • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 0時44分 (#1479357)
      核融合に比べりゃ、必要な技術が開発済みな分発電衛星の方がかなりまし。
      核融合の方は未だにどの方式が最適なのか(というかそれ以前に商業規模で
      本当に可能なのか)すら判明してない段階だもの。
      #だからといって核融合に未来がないわけではないが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      核融合は外宇宙進出に必要なので宇宙太陽光発電の方が現実性があるとしても
      開発は進めなきゃいけないんです。
    • by Anonymous Coward
      微妙なとこですよね。
      同じ予算額はいいけど、核融合向けの予算を減らしてってことなのか、財源は不明だが核融合はそのままかもっと予算つけて、さらに追加でってことなのか。
      あるいは核融合開発と同様に、実現可能性より周辺技術の転用で地上の太陽発電開発を推し進めるプランか。
      大事なのはアメリカ国内でお金が還流することなんでしょうけどね。今まで通り日本はおこぼれをもらえるのでしょうか
  • by 335 (4199) on 2008年12月24日 10時57分 (#1479584) 日記
    マンハッタン計画
    1939年進言
    1942年着手
    1945年完成

    アポロ計画
    1961年設定
    1967年リハーサル
    1968年打ち上げ実験→月周回
    1969年着陸

    政治が関与する偉業がいかに早いか、

    • Re:なせばなる (スコア:2, すばらしい洞察)

      by TarZ (28055) on 2008年12月24日 11時04分 (#1479596) 日記
      だとすると、旧ソ連のようなライバルがいないと。

      現在だと、その役割は中国かなあ。中国あたりが「発電衛星を開発する。他国にも売る」とでも言い出せば、アメリカでも一気に進む可能性はあるでしょう。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年12月23日 23時09分 (#1479278)
    オバマならやりかねない
  • by Anonymous Coward on 2008年12月23日 23時32分 (#1479301)
    少し角度を変えれば、ソーラシステムにも転用可能?
    • by Anonymous Coward
      スールシステムですか。
      • by Anonymous Coward

        「ごきげんよう」
        「ごきげんよう」
         さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
         マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。


        こうですか、わかります。
    • by Anonymous Coward
      太陽系?
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 1時01分 (#1479369)
    生まれ変わったホワイトハウスが 目覚めの朝を 迎える♪
  • by Anonymous Coward on 2008年12月24日 8時54分 (#1479480)
    メメントモリだったり。
typodupeerror

未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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