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マイクロソフト

日本マイクロソフト、サーバールームの温度設定を上げることで大幅な節電が可能との試算を示す 111

ストーリー by reo
ステレオタイプからの脱却 部門より

headless 曰く、

夏に向けて PC のさまざまな節電対策情報を公開している日本マイクロソフトは、サーバールームのエアコン設定温度を 2 度上げることで大幅な節電が可能になるとの試算を示した (サーバールームの節電に関する詳細情報PC Watch の記事) 。

一般的なサーバールームでは温度設定が 22 〜 24 度となっているが、サーバーマシン自体は 35 度程度まで動作が保証されている。気温を上げるとパフォーマンス低下や、冷却ファンの回転数上昇などによる消費電力の増加が気になるところだが、同社の実験によると吸気温度 35 度まではパフォーマンスや消費電力が大幅に変動することはなかったとのこと。サーバールームの消費電力の 52 % はエアコンが占めるとのことで、東京電力管内の事業者データセンター外にあるサーバールームの温度設定を 2 度上げると、理論上約 39,000 キロワットの節電が可能になるという。これは小型の水力発電所 4 基分の発電量に相当するとのことだ。

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  • by iwakuralain (33086) on 2011年06月27日 13時21分 (#1977251)

    寒さから来る腰痛も少しは緩和されるのだろうか。
    DCで長時間作業すると、真夏の日差しが暖かく感じる事が多いからな~。

  • 比較対象 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by s02222 (20350) on 2011年06月27日 13時54分 (#1977280)
    >理論上約 39,000 キロワットの節電が可能になるという。
    >これは小型の水力発電所 4 基分の発電量に相当するとのことだ。

    そういや、春先の騒動のせいで、おなじみのアレを出してきても分かりやすいですね>東京ドームおよそ16個分の節電。

    # 1日辺り、約960,000キロワット時:約60,000キロワット時、での比較
  • ヒトが持ちません (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年06月27日 12時42分 (#1977211)

    >サーバーの吸気口温度が35℃を維持する範囲までは、消費電力は増大せず、
    >性能にも影響がないことが分かった。

    作業している人が倒れますって。
    全てがリモートで出来るわけではないでしょうに。

    • by saitoh (10803) on 2011年06月27日 16時17分 (#1977403)
      IIJが自分のデータセンターで2010年夏に外気導入での省電力をやったらどうなるかをためして結果を学会で発表しています。

      通常冷房ではIT機器56KW+空調14Kw=70kw。これで外気を導入して冷房を止めると換気に使う4kWだけでよくなるので56+4=60kWになるというもくろみだった。 実際にやってみたらIT機器のファンが増速して56kW→62kWと消費電力が増えた.結果として62+4=66kW。

      確かに節電は実現できたが期待したほどの効果はなかった。という結論でした。

      MSはIT機器の消費電力は増えないと言ってますが、冷却ファンが温度を検知して可変速で動くようなサーバーの機種かどうかが効いてくるんでしょうね。

      親コメント
    • 全裸で (スコア:2, 参考になる)

      by shesee (27226) on 2011年06月27日 12時49分 (#1977214) 日記
      ただしネクタイもしくはカーデガンの着用は認める
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ※ただしヒートシンクとして働くものに限る
    • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時31分 (#1977256)

      通常の温度設定が22〜24度のところ、例示されているプランは2度上げて20%節電だから、24〜26度にしたらどうかという話。それでも寒いとは思うけど。

      あとマイクロソフトの節電に関する詳細情報 [microsoft.com]では5つの対策が紹介されていて(APCの提供だけど)、色々やれる事はある。開口部を塞げとか、配線を整理しろとか、負荷の均一化とか。

      最後には確かに「サーバーへの給気温度は概ね 35 °C まで上げることが可能」とあるけど、それは限界値であって、停電時の空調停止と回復時間を考慮した温度設定が必要だとも書いてある。つまり35度設定はありえない想定。

      親コメント
    • by Namany (19002) on 2011年06月27日 15時22分 (#1977372) 日記

      某所のサーバールームでエアコンが故障して、数日間40℃越えの中作業を強いられたことがありました。
      元々室内のエアフローが悪かったということもあり、局所的に30℃台後半になってたりしていたのですが。
      流石に40℃超えた時にはサーバールームのドアを開けっ放しにして扇風機で外気を取り入れてました。

      そんなサーバールームも今では冷房リプレース・エアフロー改善で冷房が強化され、逆に寒いです。

      #20℃は体に堪えます……

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      しかしこれは寒すぎるのでは…
      >一般的なサーバールームでは温度設定が 22 〜 24 度となっているが、
  • 経営努力の一環として検討すらしてこなかったのかなぁ、ってのが疑問。

    // 35度もあると物理障害の対応が大変そうだな(:>^

  • by shiragaoyadi (27158) on 2011年06月27日 13時14分 (#1977248)
    吸入口で摂氏35度、はそうだと思う。しかし、それは室温を2度上げて良い根拠になるのか?
    ハードメーカーは吸入口で35度を確保するために、空気の流れを工夫している。
    現場は配線を整備して、背面の熱がたまらないよう作業している。
    実際にGoogleのデータセンターでは温度設定を上げている、という話もあるが、
    http://www.computerworld.jp/topics/datac/182929.html
    設計からからめない現実の建物の中の現場の作業と空気の流れの確保は容易ではない。

    他人の領域に口をだすのも結構だが、ベースOSの電力消費量だってバカにならない。
    他社任せの努力を宣伝に使うのなら、待機電力を下げる努力をしてほしい。
    「節電対策」として上げたソフトウェアだって、結局自社OSの設定を省電力に振っただけで、
    これまで自社がやっていなかっただけの話。
    http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg715287
    実際に、今使っているLenovoのノートなどは最初から省電力モード(Energy Star)に設定されていた。

    サーバーもCUIでも動くようになったが、GUI使えば消費電力が増えるのは当たり前の話。
    サーバは平均すればアイドリング時間が非常に長いので、ここを改善することは大きな効果があると思うけど。
    ぜひやって欲しい。
    • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 14時00分 (#1977286)
      MSにすごい恨みを持っているの?
      何をそんなに目の敵にするかのようにケチをつけているのかわからない。

      MSの資料では、APCというラック設計ではトップクラスのメーカーの
      アドバイスも紹介して、君が言ってるような問題も含めて示しているし、
      OSの消費電力がどうこういう話でもない。

      逆にハードメーカーではないから言えるとも考えられるよね。

      サーバがアイドリングが長いとかいう決めつけ方も、わかってないなーと
      いう感じしかしない。
      個人が使うパソコンとはまた違うんだよ。
      滅多に使われないサーバが待機していて、それの消費電力を抑えるために
      HDDが止まったりするなどは、それはOSの消費電力設定だと思うし、
      君はそういう設定をすることすら批判している。

      そういうのを難癖という。
      親コメント
    • 「節電対策」として上げたソフトウェアだって、結局自社OSの設定を省電力に振っただけで、
      これまで自社がやっていなかっただけの話。

      Panasonic などは同じ Windows を採用していても、指定した時間の間は充電しないとか、バッテリー残量が指定率まで減るまでケーブル繋がっていても内部電源で動くとか、そういうレベルまで揃えていたりする訳です。
      こうしたところまで「OS が標準の設定として」提供する理由ってありますかね? ハードウェア側がサポートしていなくて残念な事になりそうですが。

      「OEM 版の Windows は OEM 提供先がサポートする」というのは、そういう部分を含めた話があるからですし、OEM 提供先は「望めば」その部分をいじれる、というだけの話です。
      パッケージ版であってもデスクトップとノートでは標準で利用される設定が異なり、ノートの方が標準だと比較的省電力な設定に振ってある、という程度はあったりしますね。

      Lenovo の省電力設定は CPU の速度を落として固定する、TurboBoost を切る、無線 LAN の出力を低下させるため速度が一定しないなどの様々な「パフォーマンスが欲しい場合には向かない」設定となっておりますので、結局のところ「必ずしもそれがいい」かは利用者次第としか言いようがありません。
      また、ThinkPad だから標準がそういう設定なのであって、ThinkCentre でまで同じようなポリシーになっているかはわかりません。多分違うのではないでしょうか。

      「OEM で組み込んでいるハードウェアメーカーが何も考えていなかった」「管理者も何も考えていなかった」という場合、必ずしも最大限の省電力設定を有効にしておくことがいいとは限りません。そもそも想定される状況が利用者、利用目的で変わるわけですから、すべてに対して同様の設定を常に適用する訳にはいかない、というのがあるでしょう。
      もちろんハードウェア構成も異なるので、管理者や利用者が利用目的に合わせて適切に設定する、というのが本来の形なのですから。

      TechNet の記事は、最初から「高パフォーマンス」「バランス」「省電力」などの設定が提供されているものの、大抵の人はこの「省電力」すら設定していない、設定の存在すら知らない、という点を受けて日本の事情に合わせて作られたものであって、それこそ「世界中で利用される Windows 機すべての標準設定としてそれを勧める」ようなものではありません。

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    • by Anonymous Coward

      他人の領域に口をだすのも結構だが、ベースOSの電力消費量だってバカにならない。
      他社任せの努力を宣伝に使うのなら、待機電力を下げる努力をしてほしい。
      「節電対策」として上げたソフトウェアだって、結局自社OSの設定を省電力に振っただけで、
      これまで自社がやっていなかっただけの話。

      本当は、サーバをWindowsからLinuxへマイグレーションするだけで
      大幅な節電が可能とかいいう結果が出たりしてるとか。

  • で? (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年06月27日 18時26分 (#1977470)

    AppleやLinux陣営は同じような取り組みしてるところないの?
    ハード会社もピークシフト対応機用意したりと考えてるみたいなのに。

  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 12時32分 (#1977197)

    自宅サーバールームを冷え冷えにする安楽椅子少女探偵のアニメが始まるなぁ

  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 12時41分 (#1977209)
    寿命が減りそうですが
    自家発電にCVCFですか・・・そうですか
  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 12時58分 (#1977222)
    設定温度を上げた場合の故障率まで含めた議論をしないと意味がないのではないでしょうか?
    客観的なデータがなくて申し訳ありませんが、経験上エアコンの設定温度を上げるとやはりHDDの故障率は上がるように感じます。
    節電はもちろん大事ですが、その分上がった故障率で壊れた部品などのコストは各企業、各個人が負担しましょう。という趣旨なのでしょうか?

    いつもそのあたりが気になっております。
  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時03分 (#1977228)
    実験での、CPU使用率に注目しよう。
    CPU使用率が40%で大丈夫だったから、大丈夫だというのは、いかがなものかと。
    アクセスが集中して、CPU使用率が上がった途端に熱暴走されても困るんですけどね。
    熱暴走しないまでも、耐熱対策で自動的にクロックダウンされて性能低下して、過負荷でシステムダウンされれば同じことですけどね。

    気温30度、エアコンなしの部屋でFPSゲームやって、GAやCPUを何個かお釈迦にしているので、にわかには信じがたい。
    そもそも、仮想化によるサーバの集約化で、CPU使用率が40%程度のサーバなら、他のサーバと集約されて、CPU使用率が60%程度になっていることも多いのではないかな?

    表題だけ見て、空調の温度を変えようとする文系上司をたきつけないで貰いたいものである。
    • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時37分 (#1977267)

      しっかり設計されたサーバーであれば、CPUがフルロードでもケース内温度は外気温に
      対して数度の上昇で収まります。
      仮に最大ケース温度を厳しく見積もって60度、ケース内の温度が40度、フルロード時の
      CPUの発熱を90Wとすると、CPUが必要とするヒートシンクの熱抵抗は0.21℃/W。
      サーバーであれば十分に満たせるスペックですかね。

      CPUよりむしろHDDの方が厳しいとは思いますが、いずれにしても、ご家庭用のPCや
      グラフィックボードじゃなくサーバーですから、冷静に検討すれば外気温35度でも
      大方は大丈夫という結果にはなろうかと思います。

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    • Re:CPU使用率40% (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年06月27日 23時22分 (#1977674)

      オフトピですが

      >気温30度、エアコンなしの部屋でFPSゲームやって、GAやCPUを何個かお釈迦にしているので、にわかには信じがたい。
      >そもそも、仮想化によるサーバの集約化で、CPU使用率が40%程度のサーバなら、他のサーバと集約されて、CPU使用率が60%程度になっていることも多いのではないかな?

      これは家庭のPCの話だと思いますが、気温30度、定格での屋内使用において、頻繁に壊れたり保護回路が働いたりするようなら、外気温以外に要因があるのではないでしょうか?
      メーカー製のスリム機やノートでそういった使い方をしていたとか、自作機でも静音性重視の仕様でそういう使い方をしていたならただの自業自得ですよ

      #そもそも、PCの話とサーバーを一緒にするのが無茶な話だけど

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  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時07分 (#1977236)

    なぜ22~24度のような設定になっているのだろう?
    ハードウェアの使用上はタレコミにあるとおり上限は高い。
    にもかかわらず10度程度低い温度で運用するのは
    世界的に一般的なことなんだろうか?

    もしかしたらサーバールーム内の空気の循環を考えてないために
    一番高い機器の温度に合わせたら室温設定がああなったなんて
    間抜けなことはないのだろうか?
    最新データセンターならいざしらず
    適当に設置したサーバールームなんてごまんとありそうだ。

    • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時36分 (#1977263)
      > もしかしたらサーバールーム内の空気の循環を考えてないために
      > 一番高い機器の温度に合わせたら室温設定がああなったなんて
      > 間抜けなことはないのだろうか?

      と言うか、サーバルーム内およびラック内、
      そして、機器内の空気の循環まで検証してられないので、
      安全マージンとして必要以上に冷やしてるって事なんじゃないんですか?

      各メーカーに問い合わせれば、
      「ウチのラックは循環考えてるので…」と言う、
      個別の答えが返ってくる(可能性がある)と思いますけど、
      施設管理者はその個別の違いまでメンドー見てらんない、と。

      そして、この夏の関東の状況は、
      コスト掛けてでもそこまで見なきゃいけない状況になった、
      と言う事なんじゃないんですかね。
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    • 昔のメインフレーム(すごい発熱量で強制空冷)時代の室温設定をそのまま引きずってるのでは?
      親コメント
    • ラック列の枠に収まりきれないデカキャラを多数飼っているデータセンターだと、厳密なエアフローの設計を守り続けるほうが却ってコスト高になるのかな。

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  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 13時08分 (#1977239)

    サーバールームの空調って、主な熱源であるサーバーから発する熱を
    外に運び出すのが主な仕事で、オフィス・家庭の空調とは少し性格が違うように感じます。

    24度に設定しようが35度に設定しようが、サーバーから発する熱は同じ。

    そこへ「1度上げるとn%節電になる」というオフィスや家庭向けの目安を
    かけあわせているだけの乱暴な理論値に見えるのは気のせいかな。

    ※温度設定をあげれば節電の方向に向かうのは確かだと思うけど。

    • by Anonymous Coward
      エアコンはヒートポンプですから、サーバルームの室温と外気温との 温度差が少ない方が節電になるのは当然じゃないでしょうか?
      • Re:理論値? (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2011年06月27日 21時32分 (#1977595)
        元コメの人は、発生する熱量を全て外に持ち出さないと温度を一定に保てない、つまり、設定温度が何度であろうと、持ち出す熱量は変わらない、だから節電にはならない、って言いたいんでしょう。

        ただ、持ち出すのに必要なエネルギーが温度差にも依存することを忘れていますね。極論だけど、100度でもいいならヒートポンプは要らない。空気を循環させるだけで良い。
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      部屋の奥に壁作って隔離して、空調は普通の天井に付いてるエアコン。物置代わりにやたらと段ボール箱が置かれている素敵なサーバールームを頭に描くんだっ!

      #どっちが一般的かは知らんが…

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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