大衆薬のネット販売、高裁が認める 80
失われた3年間 部門より
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カナダの微生物学者が、「沈没した豪華客船タイタニック号はバクテリアによって分解されている」ことを発見したそうだ。(AFPBBニュース)。
1991年の調査では、つららのような形状の「さび」が船体からぶら下がるように形成されていることが確認されたという。今までこの「さび」は鉄が酸化した結果生成されたものではないかと思われていたが、今回この「さび」は海中のバクテリア活動した結果に生まれたものだということが分かったそうだ。このバクテリアは船体の鉄分をこのような「さび」に変えてしまうとのことで、過去と最新の船体の写真を比較検証すると、20~30年後には船体はこのような「さび」の塊になる可能性があるという
今年は豪華客船タイタニックが沈没してから100年目にあたり、さまざまなイベントなどが催されているが、30年後にはこうしたイベントは盛り上がらないかもしれない。
北極の永久凍土内には大量のメタンが溶けており、また、メタンハイドレートの形でも存在しているという。永久凍土層に溶けているだけでも、十億トンものメタンガスが存在すると見積もられている。そして、地球温暖化などによってそれが大量に放出されている、という調査結果があるそうだ。(WIRED、HIPPO project、NPG Nature Asia-Pacific、/.本家)。
NASAのジェット推進研究所(JPL)に所属するEric Kort氏が2009年から2010年の間に5回、北極海上の大気に含まれるメタンの濃度を体系的にマッピングする調査を行った結果、海洋表面に近いところで高い濃度を検出し、その領域では1平方メートルあたり2ミリグラムものメタンガスが放出されているという。とくに高い濃度が観測されたのは海氷の亀裂部分や海氷が溶けて拡散している地域であったとのこと。
メタンハイドレートはエネルギー源としても期待されているが、温室効果ガスと知られるCO2より熱を蓄える量が多いため、氷から溶けて大気中に放出されると温暖化につながると問題視する意見もあるという。
昨今米国ではワイヤレス医療機器の脆弱性を利用した攻撃が注目を集めているという。糖尿病対策に使用されるインスリン・ポンプのハッキングを行うデモストレーションなどにより、それが非常に簡単であることが証明されたからだ(Healthcare、informationweek.com、WIRED、本家/.)。
また医療機器に対するサイバー攻撃で大きな実例被害は発生していない。しかし、米国議会はこの件を重く見てワイヤレス対応の医療機器が販売される前に、連邦機関は食品医薬品局(FDA)などによるセキュリティ査定制度などを行うよう政府に求めたそうだ。
また、アメリカ合衆国退役軍人省(VA)は、2009年1月~2011年春の間にマルウェアに感染している医療機器が173製品あったと報告している。戦場で負傷した退役軍人を抱えているVAはこの問題を非常に重視、約5万台のデバイスを隔離する仮想LANを構築した。さらに、PurdueおよびPrinceton大学の研究者とともに、外部干渉からワイヤレス医療機器を保護するためのファイアウォール「MedMon」を構築したと発表している(upi.com)。
窓の杜の記事によると、無償ウィルス対策ソフト「Microsoft Security Essentials」v4.0の正式版(v4.0.1526.0)が公開されたそうだ。
変更点の詳細は明らかになっていないが、ベータ版では「システムに重大な影響を与えるウィルスに感染した際、使用者が操作しなくても自動的に復旧できる機能」や性能向上、デザインの変更などが行われていたという。
最近、「殺虫剤耐性」を持つ害虫が登場している。殺虫剤耐性を持つようになった原因としては「遺伝子の突然変異」が考えられるが、このたび産業技術総合研究所や農業環境技術研究所などの共同チームが「害虫の体内に共生する細菌が殺虫剤を分解し、宿主に殺虫剤耐性を持たせている」ということを発見、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文を発表している(本家/.、Ars Technica、PNAS掲載論文)。
世界で広く使用されている殺虫剤「フェニトロチオン」を使用するサトウキビ畑から「バークホルデリア」という細菌を採取して調べたところ、同細菌がフェニトロチオンを分解できること、また同細菌を体内共生させている害虫は同殺虫剤に対して高い抵抗性を持つことが確認されたとのこと。
一方、この殺虫剤の散布回数が少なかったりその使用量が制限されている畑では、細菌と害虫の協力関係は見られなかったそうだ。
細菌は繁殖サイクルが早く、1日の間に複数世代にも増殖するため、短期間で殺虫剤耐性を獲得することができる。そのため、昆虫が殺虫剤耐性を獲得するまでの期間もこれまで考えられていた以上に短いことになる。
農作物を害虫から守るには殺虫剤を分解できる細菌さえ寄せ付けなければ良いわけで、殺虫剤のターゲットは今後害虫だけでなく細菌も対象になるのかもしれない。
insiderman 曰く、
海外ではstackoverflowという、プログラミングに関する Q&A サイトが有名だ。非常に賑わっており、質問も回答も簡単なものから高レベルなものまで多岐にわたっている。しかし、海外サイトということで、英語がなんとか読めるが書けない私のような日本人としては質問を寄せにくい。日本語でプログラミングに関する質問をするには、どこがよいのだろうか?
候補としてはその話題を扱う ML や掲示板、2 ちゃんねる、ここ /.J などがあるが、ML はやや敷居が高いし、掲示板はそもそも賑わっていないようなところも多い。そもそもマイナーな言語や技術の場合、そういう場所がないこともある。2 ちゃんねるは確かに良い回答が返ってくることもあるが、あまり当てにはできない。Yahoo! 知恵袋、教えて Goo はそもそも専門家がいるような気がしない。
そのほかになにか良いサイトなどはあるのだろうか?
ある Anonymous Coward 曰く、
国内家電メーカーが TV 分野で苦戦していることはたびたび伝えられている。ちょっと前は「3D が救世主」と言われていたもののその声は小さくなりつつあるが、今度は「4K2K が救世主」という話が上がっているようだ (日経トレンディネットの記事より) 。
たとえば東芝・REGZA の新しいハイエンドモデルは 4K2K に対応、ソニーも 4K2K 対応のプロジェクタを発売している。いっぽうでコンテンツ不足も指摘されており、急速な普及はないとの向きもある。正直なところ、地上デジタル放送の解像度は 1440x1080 画素であり、大多数のテレビでは現状では 4K2K は不要である。
PC ですらまだ普及していない 4K2K であるが、今後は普及するのだろうか? /.J 読者の皆さんは 4K2K に興味はある?
danceman 曰く、
デューク大学の研究者チームが、幼少期に暴力的虐待を受けるとテロメアが短くなることを発見したとのこと。テロメアは染色体の末端部にある構造だが、テロメアが短いと老化のスピードが速いといわれている。つまり虐待を受けて育った子供は老化が早まる傾向にあり、成人してから病気にかかるリスクが高く、寿命が縮まる可能性があるのだという (本家 /. 記事、Science の記事、doi:10.1038/mp.2012.32より) 。
E-Risk (Environmental Risk Longtitudinal Twin Study) のデータを基に、イギリスの双子 1,100 組から少なくとも一度は暴力的虐待を受けたことのある子供 236 人を選び出して調べたところ、暴力とテロメアの短さに関連性があることが分かったのだそうだ。
だが幼少期に暴力的虐待を受けた子供でも 5 歳以降は暴力を受けていない場合は、テロメアの成長が確認できたという。一方で、5 歳から 10 歳の間に度重なる暴力を受けるとテロメアの成長が失われることが確認できたとのこと。
headless 曰く、
Microsoft と Facebook は、Microsoft が AOL から買収する特許の一部を Facebook が 5 億 5 千万ドルで買収することで合意した (Microsoft のプレスリリース、ITmedia エンタープライズの記事、Reuters の記事より) 。
Microsoft が AOL から買収する特許および申請中の特許は約 925 件。これらのうち約 650 件を Facebook が Microsoft から買収し、残り 275 件については Facebook が Microsoft からライセンスを受ける。一方、Microsoft は売却する 650 件のライセンスを Facebook から受ける形となる。
今回の合意により Microsoft は既存の特許ポートフォリオの補完に必要な特許を確保した上で、費用の半分を回収できたとしている。
ある Anonymous Coward 曰く、
時事ドットコムの記事などによるとサウジアラビアの南部ジザン州において、4 歳 7 カ月の男児は父親にプレイステーションを買ってくれるようせがんだが、父親が手ぶらで帰ってきたため、父親が服を着替えるために置いた拳銃をつかみ、父親の頭に向けて発砲したそうだ。
AFPBB News の記事にも「プレイステーション」としか書かれておらず、「〜2」なのか「〜3」なのか、はたまた初代なのかは不明。
小学館の女性向け情報サイト「Menjoy」にて、「ロボットが人間の代わりに売春すると家庭円満になる!?」というネタが紹介されている。
ニュージーランドの学者がFutures誌に寄稿した論文で、「2050年、オランダ・アムステルダムではロボットによる売春が行われる」という内容を発表したそうだ。アムステルダムでは現在でも売春が合法化されているが、論文では「人身売買の蔓延やHIVの薬物耐性株の急騰により、2040年代にアムステルダムの官僚職員らが売春ロボットを容認する動きに出る」とのシナリオが記されているそうだ。ロボットによる売春では性病の心配がない、罪悪感がないとし、さらに「人間では到底成し得ない欲望の追求が可能」としているという。
これらはあくまで創作ではあるが、遠い未来の話ではないのかもしれない。そして記事では「2012年現在、日本と韓国では既にセクサロイド・ビジネスが存在しています」とあるのだが、初耳である……。
Mac OS X向けのマルウェアとして「Flashback」が話題になりましたが、同様の脆弱性を使い、さらに実行環境を判別してWindowsでは実行ファイルを、MacではPythonスクリプトをダウンロードするというマルウェアが見つかったそうです(Internet Watchの記事、ITmediaの記事、Symantecの記事)。ダウンロードされた実行ファイル/Pythonスクリプトはさらにバックドアを開くマルウェアをダウンロードするとのこと。
こんなところでPythonの名前を見るというのも微妙ですが、使えるものは何でも使うということで手を広げてきたということなので、現在インストールされている各種ランタイムの見直しをした方がいいのかもしれません。
米物理学者Steven Weinberg氏による物理学の将来を悲観した記事「The Crisis of Big Science」が話題を呼んでいる(本家/.)。
この記事は「The New York Review of Books」に掲載されたもの。内容としては次のようなものである。
2011年は原子核発見から百周年、ヒッグス粒子の存在への道筋も見えてきた年でもあった(/.J過去記事)。
1911年の「Ernest Rutherford」による原子核の発見は、ロンドン王立協会のわずか70ポンドの助成金によって支えられていた。彼の研究に必要不可欠なラジウムはオーストリア科学アカデミーから貸与されていたのでこの予算でも成り立っていた。そして、この原子核の発見から核物理学は「ビッグ・サイエンス」となった。
物理学の発展には予算が必要だ。だが、アメリカの素粒子物理学の見通しについてはかなり悲観的だ。
アメリカでは新世代の粒子加速器「SSC(Superconducting Super Collider)」計画が1993年に頓挫し、その後に設立された欧州合同原子核研究機関(CERN)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)によって、アメリカはヒッグス粒子関連の研究で追い抜かれた。これと同じ予算の縮小が「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」にも起ころうとしている。
Steven Weinberg氏は、LHCでもしヒッグス粒子の存在が確認されたら、次は新たなステップに行かなければ素粒子物理学の「ビッグ・サイエンス」は来ない。同様のことが宇宙論についても言えるとしている。
ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家