中国で進行中の多数の巨大建築プロジェクト 93
デカいものは良いものだ精神 部門より
中国では大規模な建設プロジェクトが多数進行中だという。たとえば渤海を横断して遼寧省大連から山東省煙台までをつなぐ123kmの海底トンネルは、完成すれば英仏海峡トンネルを超える世界最長のものとなる。このほかにも世界最大の橋、最大の空港や最長のガスパイプラインといった野心的なものが多数あり、これらをBusiness InsiderとThe New York Timesが一覧にまとめている(Slashdot)。
こうした巨大なインフラプロジェクトは中国の伝統だ。これまで万里の長城や大運河、三峡ダムなどが完成、それにより中国は経済力と大規模な事業を完成させられる技術遂行能力を誇示してきた。さらに11月には中国国家発展改革委員会が新空港や高速鉄道ラインを含む21個のプロジェクト(予算規模約1150億ドル)を承認している。他にもシベリア経由で太平洋の下にトンネルを通し、米国へ接続する高速鉄道線の建設という信じられないものも検討されているようだ(guardian)。
しかし、中国は本当にこれだけの大きなインフラを必要とするのだろうか。一部のエコノミストは、中国は最終的には莫大な借金に陥る可能性を懸念している。資本と労働が不完全である場合、不況時のインフラ支出は理にかなっている。しかし、経済成長が不必要なインフラを構築で下支えされている場合、そのインフラが実は全くいらないことが分かった時、手痛い経済的減速が起きるかもしれない(KPMG)。