米国の求人広告で増加する要件「デジタルネイティブ」は年齢差別? 113
迂回 部門より
米雇用機会均等委員会(EEOC)では「大学生」「新卒」「若手」などの表現を使うことが、40歳以上の人に対する年齢を理由とした雇用差別を禁じる年齢差別禁止法(ADEA)に抵触するとの見解を示している。「デジタルネイティブ」は、こういった制限を迂回して若手を雇用しようとする意図があるとみられ、雇用関係を専門とする弁護士からは問題が多いとする意見も出ているという。ただし、言葉の意味を深く考えずにデジタルネイティブと記載している雇用担当者もいるようだ。
「Digital Native」という言葉は、2001年に出版されたMarc Prenskyの著書「Digital Natives, Digital Immigrants」で初めて使われたもので、コンピューターやインターネットのある世界で育ってきた世代を指すとされる。ただし、あまりはっきりとした定義ではないため「テクノロジーやソーシャルメディアになじんでいる人々」といった程度の認識で使用されることも多いという。
(続く...)