hylomによる
2009年05月28日 15時32分の掲載
公共の福祉とのバランス部門より。
公共の福祉とのバランス部門より。
あるAnonymous Coward 曰く、
ストリートビューのプライバシー問題について審議してきた東京都情報公開・個人情報保護審議会(1月の関連ストーリ、2月の関連ストーリ)が、5月25日の審議会で一定の結論を得たのか、審議会会長コメントを発表した。
会長コメントは、これまでの審議の経緯を説明したうえで、5月13日にグーグルが発表したカメラ位置を下げての再撮影や、ナンバープレートのボカシ処理実施の改善策について、「日本の住宅事情等を考慮した自主的な対応としてこれを評価する」としながらも、「個人情報保護法の該当性、プライバシーや肖像権の問題などについては完全には整理されたとはいえない」として、意見交換をしてきた事項のうち残された課題を整理して発表した。
残された課題としては、次の5つが挙げられている(以下は要約)。
- 個人の顔や表札等が明瞭に判別できる画像や自宅や生活状況の画像などについて、個人情報保護法15条から18条が適用されるべきではないか。削除の申し出により取得したデータが、同法の保有個人データに該当するのではないか。
- 商業地、観光地と住居専用地域を線引きせずに住居の写真を公開することや、屋内の様子や洗濯物の写った写真を公開することがプライバシーの侵害にあたるか。顔にボカシ処理を施しても服装等から本人と識別できる場合に肖像権の侵害といえるか。住居専用地域での撮影について住民への事前通知が必要か。
- 2月の審議会でグーグル社の出席者が表明した自治体への事前通知・協議について、具体的な方法を明らかにするべきではないか。
- 地域安全の観点から、住宅地の公開の適否等、インターネット非利用者を含めた合意形成や広報などの取組みをどう行うか。
- 公道からの撮影であることを表明しているにもかかわらず、私有地や私道からの撮影を排除する取組みが希薄であり、公道以外からの撮影を排除する方策を充実するべきでないか。
5月25日の審議会の議事録はまだ公開されていないが、今後もこの審議会の動向が注目される。
会長コメントの解説(私見あり) (スコア:4, 興味深い)
まず、タイトルが「東京都個人情報保護審議会」となっていますが、「東京都情報公開・個人情報保護審議会」が正しいです。
会長コメントの以下の内容について、私見を交えて説明します。
1.と4.は、「事業者による個人情報保護の取り組みを促す」という姿勢を審議会がとっていることを表しています。もし事業者が個人情報保護に取り組まない場合には、東京都の個人情報保護条例にもとづき、助言や勧告等を行うことになるのですが、今回のストリートビューについてはそのような行政上の手段を使わなくてもよい事案であると審議会で判断されたといえるでしょう。
ストリートビューについては、グーグル社を指導すべきだという意見が総務省や地方自治体等の関係機関へ提出されています。その意見がこの審議会を開く発端ではあったのでしょうけれども、今回はある程度公開された対話によって事業者による改善がなされました。これは、従来的な透明性にかける事業者指導とは違う様相を見せており、事業者が引き起こす社会問題の解決方法として今後参考になるのではないかと思います。
2.と3.は、簡単に言えば、審議会で整理し切れなかった問題を総務省の研究会で検討しろ、グーグル社はそれを元に改善しろといっているのですが、「意見交換してきた事項のうち、残された課題について」を読むと、審議会事務局がグーグル社との意見交換を行い、ストリートビューの残された課題を整理する大変な苦労があったものと思います。
総務省の研究会でも、審議会の議論や問題解決の手法が参考にされるものと思います。
以上、利害関係人ではない平凡な事務屋の解説でした。
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防犯カメラは? (スコア:2, 興味深い)
個人の顔や表札等が明瞭に判別できる画像や自宅や生活状況の画像などについて、個人情報保護法15条から18条が適用されるべきではないか。
この文言だと各地の防犯カメラの画像に関してもひっかかりそうな気が。
それとも公開してなきゃいい?
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裁判にはならないのかな? (スコア:1)
「これは俺の権利を侵害している,損失を被った」という人がそれぞれ裁判をおこして,
判例が積み重ねられていくと言いと思うんだけど,そういうのは時間がかかりすぎてNG?
ペーストビン [windy.cx]
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