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ビジネス

Yahoo! Japanの労働環境、退職者が語る 107

ストーリー by kazekiri
日本 部門より

insiderman 曰く、

Yahoo! Japanに4年間の間務めていたというJon Keating氏が、Yahoo! Japanにおける技術者の環境について述べたブログ記事が話題になっている(Leaving Yahoo! Japan ≪ The Jon奥野陽氏による日本語訳)。

Keating氏はYahoo! Japanの動画ニュースシステムのバックエンドを始めさまざまなプロジェクトに関わっていたという。氏はYahoo! Japanの問題点について、次のように述べている。

  • 4半期ごとに目標を設定するというのは先送り文化を産み、保守的になり、すべてが遅くなる
  • 各種手当はコストになるが、それにより優秀な人材をキープできるならより多くのコストを削減できる。Yahoo! Japanは手当を少なくすることでお金をどれだけ節約できたんだ?
  • バグの無いソフトウェアを作成しようとすることが望まれているが、だからといってバグの数を4半期のボーナスに反映されるというのは道理にかなっているのか?
  • 時間あたりで残業代を支払うことは怠け癖や引き延ばしを促進してしまう。いっぽうで効率的に仕事をした労働者には不当に扱われる。

Yahoo! Japanといえども、よくも悪くも日本的なんだなぁと思うが、これはYahoo! Japanに限らず、ほかの企業でもありがちなことではないだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年10月27日 23時50分 (#1848673)

    どちらが優れているというわけではなく使い分けるべきものだが、Yahoo! Japanでは誤った使い方をされているというわけだね。
    技術者は職能給のほうが適していて、日本的な職務給は企業幹部(候補生)に適しているとされている。
    http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/m_word/syukumu_syokunou.html [nri.co.jp]

  • 日本流成果主義 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by bochi-bochi (4490) on 2010年10月27日 23時15分 (#1848649) ホームページ 日記
    それに対する感想かな。
    ただ、本番後の重大バグについて責任があるなら
    業績評価の対象となるのはまぁ同意。
    残業代の支給はサビ残が跋扈するこの国では法制度上も必要だと思う。

    あと、リンク先の日本語約で
    >各々のプリンタがどれだけ使われたかを追跡したり、1ヶ月間に印刷したページの数が増加した
    >ときに人々を警告するために誰かを雇い入れることは、本当に必要なのですか? 私には
    >それによってお金が節約できるという確信を持てません。

    全面同意。
    それに限度を弁えないCSR活動も加えて欲しい。
    --
    〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
    • by hoi4410202 (40637) on 2010年10月28日 3時01分 (#1848737)

      台湾HTCの研究開発部門には「目標失敗率 95%」 [wiredvision.jp]と言う数字があるそうです。

      何処にでも適用して良い考えでは無いでしょうが、
      日本では決して出てこない発想に思えてしまいます。

      親コメント
    • Re:日本流成果主義 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by firewheel (31280) on 2010年10月27日 23時28分 (#1848659)

      >本番後の重大バグについて責任があるなら業績評価の対象となるのはまぁ同意。
      バグは出たバグの「個数」ではなく、出たバグの「質と量」で測るべきだし、
      評価は「バグが出たかどうか」ではなく「それに対する責任の有無」と連動すべき。

      一般的日本企業ではバグの質も量も、その責任も考慮せずに、
      単に「出たバグの個数」だけで「業績評価ごっこ」をしているからこそ、
      ダメなんだろうね。

      親コメント
      • 質と量を評価ですか。
        では、簡単な部分のプログラムを少量書くように致しましょうか。
        またはバグに見える現象を「仕様」と呼び、修正は全て「仕様変更」と呼びましょうか。

        責任の有無で判断するのでしたらなおさら。
        難しい部分はすべて責任のない範囲に押し付けることに注力しましょう。
        仕様や仕様修正と呼びことに関しても、率先して行ないましょう。
        もちろん、責任をもつ範囲に関する全ての作業者にも、そのような行動を取るよに強いるとしましょう。

        という冗談はともかくとして。
        そもそもプログラムは一人で決めるものではなく、企画や運用、インフラ、はたまた場合によっては経営やユーザなど、もろもろの中で決まるものなのは確認するまでも無いことですよね。
        いや、例え全てを一人で決めていたとしても、プログラムの全責任を一個人に委ねる事に決定したのは上司なりチームメンバーなり、外部部署なりの関与があるはずです。
        にもかかわらず、責任を一個人…ひょっとしたら開発チームに帰してしまうのは、組織の取り組みとしてはどうなんでしょ。

        親コメント
        • 仕様変更 (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2010年10月28日 9時16分 (#1848805)

          数種類のデータの仕様がきて、データの種類が書かれている位置が、データの種類によって違うので
          データの種類が正しく判断できない仕様だったので、指摘の電話連絡したみたいで、
          数分後「○○さんからの要望で仕様変更しました」と即行FAXが届いた。
          仕様に問題あったので変更したのでなく要望で変更修正したので費用が発生しましたみたいな感じのFAXだった。

          ※バグを埋め込めば、いくらでももうかる!と思った・・・思わないってw

          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 1時08分 (#1848705)

        他の人もコメントしていますが、社員を消極的にさせないためには「熟考された判断の間違いによる
        失敗には責任を負わせない」が鉄則です(出典:ラジオビジネス英会話)。

        仕様の決まったものを実装するコーダー以外ではバグの影響を直接評価にすべきではないでしょう、
        もちろん他と比べて異常に多くコードに信用がおけない、というのは別の話です。

        親コメント
        • by nemui4 (20313) on 2010年10月28日 8時13分 (#1848782) 日記

          >熟考された判断

          ってのは客観的にとか定量的にどう定義されるのかよくわからないですね。
          一瞬の閃きで正解にたどり着ける場合もあるでしょうし、熟考を重ねた上にどうしようもない結果を招くこともあるでしょう。

          #下手の考え休むに似たりって諺もあったっけ。

          ビジネス書とかセミナーなんかではさももっともらしい言葉を繰り返し強調するけど、距離を置いて見てるとなんだかなーってなことになりがちですよね。

          親コメント
      • by h-harry (24932) on 2010年10月28日 0時04分 (#1848679) 日記

        >評価は「バグが出たかどうか」ではなく「それに対する責任の有無」と連動すべき。

        担当者の能力が高い
        → 担当部分が多い
        → 難度の高い部分も担当する
        → バグも増える

        担当者の能力が低い
        → 担当分が少ない
        → でも、バグを量産する
        → 能力が高い者が尻拭いする

        #キミの言いたいことは理解できるが、時間だけは皆に平等だから

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 9時11分 (#1848801)
      > ただ、本番後の重大バグについて責任があるなら
      > 業績評価の対象となるのはまぁ同意。

      本番移行後のシステムの重大バグについては、開発者の責任と言うより
      テスト・デバッグや研修をする人の責任が大きいと思いますよ。

      それに、そういうバグの数で評価を下げる仕組みをつくっちゃうと、
      工期はどんどん伸びるし、システムも大規模なものは敬遠されるので
      失敗するのは必至ですね。

      システム全体の工数に対するバグ発生数、そしてそのバグが潰されるまでの
      期間がどれだけ迅速に行われるかなど、いろいろな要素を組み入れて分析
      したものじゃないとダメでしょう。

      > 残業代の支給はサビ残が跋扈するこの国では法制度上も必要だと思う。

      残業代の支給とサービス残業の存在は、表裏一体です。
      残業代の支給があるからサービス残業が発生するんです。

      必要か不必要かという話ではなく、難しい問題であるということ。

      Aという社員とBという社員がいて、同じ仕事をしている。
      Aという社員は優秀で、残業もあまりしないのに効率よく仕事をこなし、品質も良い。
      Bという社員はルーズで、だらだら仕事をして、残業もいっぱいする。品質はあまり良くない。

      すると、どちらの社員の給料が高くなるかと言うと、Bのほうが残業代をたんまり
      貰う分給料が高いわけです。

      優秀なAの気力も萎え、そのうち会社を捨てるでしょう。
      真面目に働いたほうが負け、と感じるようになる。

      そこで、会社は残業時間に規制をもうけて、ダラダラ仕事をする社員の給料を下げる。
      ところがー、重いプロジェクトが降ってきて、優秀で効率の良い仕事をするAでも
      たくさん残業をしないといけなくなってしまったら、Aが全力を込めて働いた残業も
      サービス残業になってしまう。

      そういうことなんですよね。

      では上司の命令や決済が無いと残業できないようにする方法ではどうか。
      部下の残業時間の多さは、そのまま上司の評価を下げることになる。
      そのため、上司は「サービス残業」を強要するようになる。
      上司が帰宅後にどうしても残業せざるを得ない事態が起きたとき、やはりこれも
      サービス残業になってしまう。

      残業代については、そういう一筋縄ではいかない問題があるのですよ。

      > >各々のプリンタがどれだけ使われたかを追跡したり、1ヶ月間に印刷したページの数が増加した
      > >ときに人々を警告するために誰かを雇い入れることは、本当に必要なのですか? 私には
      > >それによってお金が節約できるという確信を持てません。
      > 全面同意。

      会社の規模にもよりますよね。
      その人を雇うことで節約できるコストが、其の人を雇う人件費以上ならば必要。

      また、不正行為を見つける目安としても、異常に大量にプリントする社員は
      要注意なので、昨今のコンプライアンス確立のためにも必要でしょう。

      このYahoo!Japanをやめた社員がどれほどの人物なのか測り知れませんが、
      書いていることはごく一般的な、会社に不満を抱いて辞めた社員の言い分ですね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 11時40分 (#1848918)
        「サービス」残業なんてシュガーコートされた言葉が通用するのがこの国のシステムの問題だと思っています。
        これって誰が誰にServeしているんでしょうか?社員が会社にServeするのは当たり前で、それに対する報酬が
        給与であり、残業手当でしょう、法律でも「最低の」残業手当の率が定められていて、それを支払わない会社
        は労働基準法を侵しているわけです。
        だから「サービス残業」はあってはならないわけです。

        この話題になると必ず「無能な人間に支払われ、有能な人間に支払われない残業手当」という矮小な問題に
        すりかえられ、上記の違法性を無視した論議になりがちです。しかし有能な人間が出した成果と無能な人間が
        食いつぶしている会社の資産は上司が正しく評価して有能な人間は昇進してより時間単価が高くなるのが
        本来のありかたです。それを実現できていないのは会社の責任です。
        親コメント
    • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward

      >本番後の重大バグについて責任があるなら
      >業績評価の対象となるのはまぁ同意。

      その責任は、開発者ではなくテスターが負うべきですな。
      もし開発者本人がテスターも兼ねるなら、そんな体制で開発させたリーダーが責任を負うべきであり、
      リーダーが必要と判断しただけの人員を投入しなかったのなら、その責任はより上位の管理者に帰する。

      ・・・のが道理なんだがね。
      末端に責任ひっかぶせんなや。

      • by Stealth (5277) on 2010年10月29日 0時03分 (#1849402)

        その責任は、開発者ではなくテスターが負うべきですな。
        もし開発者本人がテスターも兼ねるなら、そんな体制で開発させたリーダーが責任を負うべきであり、
        リーダーが必要と判断しただけの人員を投入しなかったのなら、その責任はより上位の管理者に帰する。

        不十分な単体テストしか行わず低いレベルのコードを開発したのであれば、それはテスターではなく開発者自身の責任ではないかな。
        もちろん単体テストの品質を上げるための教育やテスト品質の維持などの面ではリーダーや、ひいては部署、企業といった単位で上位の管理者の責任になりますが。

        テスターが負うのはテスト仕様に基づく結合テストの実施における責任であって、単体テストの責任や、ましてテスト内容の品質まで引き受ける必要はないと思います。

        # なんとなくプロジェクト全般におけるテスト過程の責任をテスターに負わせるコメントに見えたので。

        親コメント
  • 仕事量/労働時間
    を評価に係数として掛けてみたらいいのに

    残業代全額支給もいいけど、いい加減生活残業してる人を何とかするべき
    • by Anonymous Coward

      仕事量の定量化が出来る職種じゃないから問題視されてるんでしょ

  • やめた人のコメント (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年10月28日 0時13分 (#1848681)
    なんか、辞めた人のコメントだなってのが感想。

    いちいちネガティブにだけ書くのが頭悪そうに感じる。
    単にこの人には合わなかっただけじゃないの?
  • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 9時44分 (#1848826)
    まぁ、個人のブログなんだからしゃーないのかも知れんけど、
    この手の記事って、労働者目線の代表ではなくて『俺個人的目線』でしかない点には気を付けて読まないといかんよね。
    どれだけ客観性に配慮した記述であってもあくまでもこの人の視点からどう見えたかって話でしかないんで。

    それから、同じくこの手の記事を読むたびになーんかフェアーじゃないように感じるのは、会社から見てこの人はどう評価されていたのかという部分が欠けている点な。
    たとえそれが個人評価ではなく社内制度の話だとしても、個々の労働者が全社的な制度を全て把握した視点から話しているとは考えにくいわけで。
    部署によっちゃ制度がうまく機能しているとこだってあるかも知れんし、うまく行ってる部署があるならその中の人の意見ってのも聞いてみないと、制度そのものの評価ってのはできない気もする。
    まぁ、個人のブログなんだからしゃーないのかも知れんけど。
  • タレコミに
    >Yahoo! Japanといえども、よくも悪くも日本的なんだなぁと思うが

    とありますが、日本語訳リンク先の
    >あわせて読みたい:ポール・グレアム「Yahooに起きてしまったこと」 - らいおんの隠れ家 [hatena.ne.jp]
    に米Yahooついて書かれており、エンジニアを重視しない(評価制度や方針)のは日本的というよりYahooの問題では?

  • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 15時52分 (#1849125)
    Vorkers.comにも日本のヤフー社員の同じようなコメントが多数掲載されている。
    日本企業全体の問題というよりも特にヤフージャパンの特性のように思う。

    http://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0910000000Fr6b [vorkers.com]

    ちなみにVorkersでのヤフーの評価スコアは以下の通り。

    総合評価     2.8点 / 5.0
    待遇面の満足度  2.4点
    社員の士気    2.5点
    風通しの良さ   3.1点
    チームワーク意識 2.7点
    20代成長環境   3.0点
    人材の長期育成  2.3点
    法令順守意識   3.9点
    評価の適正感   2.2点
    • こんなコメントがVorkersのヤフーページの最上部に掲載されていました。

      **********
      3か月ごとに仕事の成果が評価される。この評価により賞与が決まるわけだが、いくら頑張っても大して変わらない気がする。社員は細かいランクに分かれているが、1ランク上がっても3000円ぐらいしか給与が上がらない。それにして、1年に1回か多くて2回しか上がらない。そしてほとんど上がらない人が多いみたい。 それが原因で有能な社員はだんだん辞めていく。この現象に人事や会社は何とも感じない。社員を大切にする会社だと今のところは感じない。
      **********
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 0時40分 (#1848696)

    責任者&管理者でぜんぜん違うと思う。

    #Excel仕様書撲滅運動中

  • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 1時24分 (#1848711)

    このブログを見て改善点の参考にするか激怒するか、経営陣の器が問われそうですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年10月28日 2時04分 (#1848723)

    俺も目標制度のある会社に勤めてるが、無理のある制度だと思うよ。仕事量が少なければアグレッシブな目標もやれるけど、仕事量が多いと目標に割く時間なんてなくなる。そうなってくると通常の業務の範囲で可能な目標を立てざるを得なくなる。それですら状況によっては目標達成度が悲しい感じになってしまってモチベーションが下がるわ、仕事は減らないわという事態もざら。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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