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日本レコード協会が「動画サイトは CD/DVD への支出にマイナス」との報告書を発表。 77

ストーリー by reo
まあそうでしょうね 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

日本レコード協会の「動画サイトの利用実態調査検討委員会」が、動画サイトに関する報告書を公表した (プレスリリースマイコミジャーナルの記事より) 。

調査対象は 13 〜 69 歳で、Web および郵送でのアンケートを実施。その結果、インターネットユーザーの 7 割が動画サイトを利用しているという実態が明らかになった。また、多くのユーザーが動画サイトから動画をダウンロードしていることも分かったという。興味深いのは「購買行動の変化」で、全体としては動画サイトからのダウンロードによって音楽 CD/DVD の購入やレンタル、有料配信サービスへの支出が減ったという傾向があり、特に CD/DVD などにあまり支出していない層に対してはダウンロードによって音楽関連への支出が大きく減る影響が見られたそうだ。

以前、経済産業研究所が「YouTube でのアニメの私的配信は DVD 売り上げを増加させる」という論文を公開したが (/.J 記事)、音楽 CD/DVD に対してはまた違う傾向にあるようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 11時50分 (#2000614)

    「違法配信を使うような奴らは元々金を払わない奴らなんだからたいした損害にはならない」
    と言う主張があったが、それがある意味正しかったと言うことなのか。

    たくさんの人から広く薄くとるビジネスモデルはもう駄目で、熱烈なファンをつくって、しっかりと付いてきてもらう様な方向でないと駄目なんだろうな。
    J-POPのCDが一番売れてたころは、話題になってるから買うとか、話題に乗り遅れないために買うと言った程度の人たちはたくさんいたけど、すでにそう言う人たちから収益を得るのは難しくなっているのかな。
    きちんとした公開される調査でこう言う結果が出てきたのは有意義なことだけど、すでにコンテンツを扱う会社はそう言う事マーケティングの結果だか、感覚的にだかわからないけど分かってて何を今更と言ってそう。
    すでにそう言う戦略が目立つような。

    そう言う点ではアニメ産業は元々そう言うビジネスモデルだったから(無料でテレビ放映して、ファンにメディアを買ってもらい、熱烈なファンには初回特典付きスペシャルパッケージなんかで貢献してもらう)経済産業研究所の説とも合致するような気がする。

    • >たくさんの人から広く薄くとるビジネスモデルはもう駄目で、熱烈なファンをつくって、しっかりと付いてきてもらう様な方向でないと駄目なんだろうな。

      分野が違うかもしれませんけど、たくさんの人から広く薄く取ってるらしいGREEだったかモバゲーだったかすんごい収益で。
      一回に払う価格が高いコンシューマゲームじゃもう太刀打ちできなくなってるらしいです。

      韓国だったか、アルバム価格がどんどん下落してかつてのシングルレコード並の価格でアルバムをリリースしてその中から聴きたい曲を聴くようになってるとか。

      コンテンツの裾野も供給される物量自体もどんどん増えすぎてしまい、消費者にとって今のCDアルバムの価格だともう内容的に見合わなくなってるんじゃないすかね。
      音楽業界(CD販売)ではもうユーザの求めるモノと、供給側が売ってるモノが合致していない?

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    • 金を使わない奴にも、
      ・1円たりとも払うつもりがない奴
      ・CDが高いと思うから、買わずにタダで聞いてる奴
      の2通りいるんです。

      1円たりとも払わない奴に買わせるのは難しいかもしれないですが、
      安けりゃ買ってもいいという層を動かすのは、案外たやすいかもしれません。

      つまり、再販制度が悪いんじゃない?

      --
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    • by Anonymous Coward

      「金払えないんなら払わなくていいから、娯楽を享受しないでくれ」
      という主張もあると思う。

      • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 16時10分 (#2000811)
        尤もな主張ですし私も同意なんですが、
        「○○ちゃんの持ってるゲームができないと苛められるんです!でもソフトに払うお金なんて無いんです!」
        とかでマジコン正当化する親が居るとかのエントリとか、インターネットアクセスが基本的人権であるとかのニュースを見かけると、そのうち「同世代が興味を持つ情報への無償アクセス権は人権である」とか言い出すヒトが出てもあんまり驚かないだろうなぁ、と思います。
        親コメント
  • 動画サイトを利用していない残り3割の人や
    (記事はインターネットユーザーの7割となってますが、
    報告書は国民の7割となってますね)
    違法ダウンロードをしていない残りの人のCD/DVDの
    支出が減ってないか、また動画サイトや違法ダウンロードをしてる
    人達に比べてどうか知りたいところですね。

    --
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  • 動画と音楽 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by LoadFF (27414) on 2011年08月10日 11時52分 (#2000616)
    違法だと分かっていても視聴したい動画はほとんどが二十数分から2時間程度
    対して音楽はほとんどが5分以内、Youtubeでも十分に収まる時間ですね。
    しかも音質は余程高圧縮でエンコードされてなければ十分に聞けるとなれば
    CDの販売はまず減りますわな。
    --
    如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 12時13分 (#2000636)

    報告書の中では、
    >『動画サイトの利用頻度・視聴時間が増加するにつれて、音楽パッケージや有料配信等、音楽への出費(支出)も高くなる傾向が見られる。』
    という特徴は導出しているよ。

    メンツを保つ上で、結論には回りくどく書いてあるけども。
    既存の伝統的なメディアへの出費が減少傾向で、新しいタイプのメディアに支出が流れているっていう事を、「かなりシブシブ認めてやっても・・・まあいいけど別に」みたいな感じだったね。
    所得と生活スタイルの変化を考えると、ほんと当たり前すぎる。

    デジタル系の配信なら、レコード協会不要だもんね…
    中の連中も前ほど楽ができなくて困ってるんだろうけど。
    絶滅も時間の問題じゃないかね。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 11時40分 (#2000604)

    調査団体による傾向の違いでしょどう考えても。
    この手の調査は自分たちの主張に都合のいい結果を出すために行うのが常識なんだし。

    • by Anonymous Coward

      アンケート先が関係者ではないって項目がない。

  • 実例 (スコア:2, 興味深い)

    by koduckin (15749) on 2011年08月10日 12時17分 (#2000639)

    CMで有名になった曲があったので、YouTubeで全部聞いてみた。
    サビ部分はたしかにかっこよかったが、後は平凡な曲だったので、結局 買わなかった。

    YouTube以前なら、騙されて買ってたかも。

    • by Anonymous Coward

      「騙す」は言い過ぎだけど、動画に限らず、試聴環境が増えたのは良い事だと思う。
      以前だったら音源を良く知らないまま買っていたCDとかも、今なら気に入ったものを素直に買えば良くなる。

      そもそも、音楽が好きな人なんて本当はそれほど多くなく、バブル期に盛り上がっただけなのだから、永遠に続く娯楽だと思うのがおかしいのでしょう。
      ライブが満杯になって、自作曲だけで生きて行ける人なんて一握りですよ。

  • 購入基準の今昔 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年08月10日 12時53分 (#2000674)
    昔:まずはレンタルしてみる→本当に良かったときだけ購入
    今:インターネットで調べて試聴→本当に良かったときだけ購入
    だから購入する判断基準は変わってないと思うのよ。
    昔と比べて娯楽がかなり多様化してるから、相対的に音楽に対する
    支出は減ってると思うけど、それは動画サイトの有無とは無関係で。
    レンタル向けの売上が減ったと言うならその通りだと思うけど。

    あと、そもそも最近の大手レーベルの売り方って、とりあえず近場の
    売上を狙った展開が多くて、息の長いリスナーを育てるような展開を
    してないような気がするのだけど、それは自分が年を食ったから思うのかなぁ……
    • by kakitaro (10664) on 2011年08月10日 15時10分 (#2000779)
      私も同じですね。
      買うものは買うし、買わないものは買わない。だけどネットの影響でレンタルは減ったなぁ。。。レンタル業の方がダメージ大きいのではないですか?
      親コメント
    • by FiddleStick (42278) on 2011年08月10日 22時42分 (#2000999)
      >そもそも最近の大手レーベルの売り方って、とりあえず近場の
      >売上を狙った展開が多くて、息の長いリスナーを育てるような展開を
      >してないような気がする

      三十路過ぎたおっさんですが、同感です。
      ここ数年で、ファンになってライブに足しげく通ってたインディーズ・バンドがめでたくメジャーデビュー、ということが何度かありました。
      で、メジャー・レーベルはどういうアルバムの出し方をするかというと、今までインディーズ・レーベルから出てたアルバムから人気曲を7〜8曲つまんで、そこに新曲を2〜3曲足す、ということをするわけです。既存ファンは買う気をくじかれるんですよね・・・。だって、手元にはすでにライブ会場で手に入れたサイン入りCDがあるわけで。いくら好きなバンドでも、2〜3曲のために3000円は出せませんわな。
      まあ、メジャー・レーベルの商法に異を唱えないバンド側もへたれなんでしょうけどね。

      というわけで、メジャーデビューしたとたんにがっかりして聴かなくなってしまったバンドがけっこうあります。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 22時02分 (#2000980)

      娯楽が多様化というのもあるだろうけど
      携帯のパケ代みたいにあぶく銭(?)と化す金額も
      それなりに増えたと思うんだ。
      その結果他に回る金も確実に減ったはずだ。

      親コメント
  • アニメ→DVDとネット配信では画質・解像度・ノイズなど分かりやすく差が出る。
       ストリーミングの場合、ビットレートやネット環境によってはバッファリングが頻繁に発生し快適に見ることが出来ない。
    音楽→CDとネット配信に音質での決定的な差は無い(プアなオーディオ環境であればなおさらであろう)
       ビットレートも動画に比べて低いので、低速回線でもあまり問題なく試聴可能

    --
    一人以外は全員敗者
    それでもあきらめるより熱くなれ
  • by toanony (38258) on 2011年08月10日 14時32分 (#2000752)
    真逆の結果が出てもそう発表するでしょ。

    #郵送アンケートって何処から名簿入手してどうやって送る人選んだんだろう
  • まったくの新譜を買う時はネット等で視聴するかPV見て買うよなぁ。
    もっともその新譜も欧米版が大多数になっちまったが。最後に買ったのは中村中だけど、これもネット。

    視聴なんていらないニダってんなら好きにすればいい。
    でも、今は昔と違ってTVつけっぱにするような人も少数派だし、街角でも権利関係なのか邦楽を全然流していない。耳に入る機会がそもそもないっていうのを忘れてるんじゃないのかな。
    聞いたこともない音楽を買うわけない。ネットは現在、数少ないそのチャンスを提供しているのもまた事実。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 11時38分 (#2000602)

    自身、YouTubeとニコ動を毎日巡回していた頃はCDを買わなかった。
    どうせ聞く時間が無かったから。
    近頃は夜は読書が増えた。
    するとCD購入量は鰻上りに。

    動画って意外と人間を時間的・場所的に縛り付けてしまうから。

    • >動画って意外と人間を時間的・場所的に縛り付けてしまうから。

      今はスマートフォンに限らずケータイでも動画再生できるので、出先での暇つぶしなんてことが簡単にできる時代だよ。さらに楽曲のダウンロード販売を利用すれば、CDを買ってきてrippingする手間は省けるし。

      • by Anonymous Coward

        Loasslessと可搬性を考慮するとダウンロード販売ってのはこの頃は選択肢にはならんな。
        自動的にバックアップが届くCD通販と比べて特に利点は無いし。

        iTunesで買ったデータをCD-Rに焼いていた頃は既に遠い昔。
        1日程度待つがナンボか楽で完璧なラベルや歌詞カード付きなんだよね。

      • by Anonymous Coward

        残念ながら、日本では
        ・ダウンロード販売でも欲しい物が手に入るとは限らない
        ・仮に手に入るとしてもすごく扱いづらい(購入方法が面倒、DRMガチガチ)
        という事実がありますね。

        要するにソニーミュージック氏ねということですが。

    • by Anonymous Coward
      自分は時間がなくなってTVを見なくなったら、
      最新音楽と触れ合うことがなくなって音楽を買うこともなくなりました。

      ツタヤで無料CDレンタルチケット貰うんですが、何借りてよいかわからないし、
      しらべるのもめんどくさくて捨てています。
  • 他の国と比較して日本だけの現象なんでしょうか?
    • by usay (8) on 2011年08月10日 16時16分 (#2000814) 日記

      アメリカとカナダしか知らないですが、
      レコード会社やアーティストが動画サイトに自分のアカウント持っていて、
      新曲のビデオクリップをYoutubeに真っ先にアップして、MySpaceやFacebookに貼りつけて
      公開って感じですね。少なくとも自分が好きなアーティスト(ロックやパンクなど)はほぼ100%。
      そしてこれまたほぼ100%、一緒にiTunesのリンクが貼ってある感じです。
      CD販売へのリンクはどこにあるかわからんです(笑)

      --
      May the source be with you... always.
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  • by masaki-s (19529) on 2011年08月10日 22時37分 (#2000994)
    「特に CD/DVD などにあまり支出していない層に対してはダウンロードによって音楽関連への支出が大きく減る影響が見られたそうだ。」

    こういう人たちは、音質にこだわっていないので、動画からMP3抽出程度で満足しちゃうんでしょうね。
    実際、僕もそうですし。(ここ十数年CD買ってないや・・・)
    DVDとかも、よほど欲しいものでなければ「見れればいいや」程度で、よう○べで満足。
    動画サイトににも高画質はけっこうありますからね。

    つまり、音質にこだわっている一部のユーザーや、画質にこだわってる人、ヲタ・・いや、コレクターのみなさんは、買うんでしょうね。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 11時39分 (#2000603)

    では動画サイトが無かったらCD/DVDの売り上げは減っていなかったのか、又はは増えていたのか。
    そして動画サイトが存在する現実を直視し、その環境下でどうしたら売り上げを伸ばせるのか。
    本当にやらなければならないのはそのような研究だと思うのですよ。

    • by rin_penguin (9144) on 2011年08月10日 11時59分 (#2000623)

      最後にキーメッセージで

      > 動画サイトが存在する現実を直視し、その環境下でどうしたら売り上げを伸ばせるのか。

      を模索していきましょう、ってちゃんと締めてあるよ。その認識に立てただけで(小さいけど)
      一歩前進だと思う。
      他にも

      動画サイトは音楽の接触機会やニーズのマッチングを高め、個人や映像クリエイター等によ
      る作曲・編集・制作作品の発表の場となる事などでメディアに対する積極層の便益が拡大し
      ている傾向が見られる。

      とか、ボカロ層などの存在もちゃんと汲み上げているし、頑なに否定するのではなく結構
      冷静な分析だなと思いました。

      親コメント
      • そこに立てたことは評価しますが、そこに気付くのに5年遅かったという事実はいかんともしがたい。
        10年前に気付けていれば、Youtubeの席捲も阻止できた(日本発の動画共有サイトが誕生した)かもしれない。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          認めたくないものだな
          馬鹿さ故の過ちと言うものを・・・
      • インフラとして既存のものから、NETを前提にしたものへの革命期が多少遅れた感は否めません
        遅れた上で後発としてのメリットもあるはずですが、「売り手」も「買い手」も、互いの不信感で心が離れすぎた気もします
        修復するチャンスがあればいいのですが・・・

        --
        #壮大なストーリ。空転するアイディア。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      そうですね。
      単なるメディア間の競合状態なだけですもんね。

      #テレビとラジオ、テープとCDみたいなもんかな
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 11時59分 (#2000624)

    動画系サイトって大手はきちんと著作権料は払ってるんですよね。
    そこを潰して共倒れしたいという主張なんでしょうか?
    見てもいいけどダウンロードはするなよ、って主張なんでしょうか?
    どっちとも取れるように書いている?

    • by greentea (17971) on 2011年08月10日 19時06分 (#2000896) 日記

      > 動画系サイトって大手はきちんと著作権料は払ってるんですよね。

      一部、払っている場合もあります。
      例えばニコニコ動画だと、JASRACとの包括契約の他、avexなどと原盤利用の契約も結んでいます。

      けれど、(日本国内のメジャーレーベルだけに限ったとしても)全部のレコード会社と原盤利用契約を結んでいる動画サイトを私は知らないです。

      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 12時22分 (#2000647)
    動画共有サイトから音楽をダウンロードする人がダウンロードできなくなったからといって
    CDを購入するのだろうか?
    買うつもりが無いからダウンロードしてるのでは?
  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 13時09分 (#2000691)
    CD/DVDって、中身はデジタルデータでしょ。
    ビット列さえ入手できるのであれば、わざわざお店に足を運ぶ必要が
    無い訳でして……。

    SONYよ、早くiTSに楽曲を提供してくれ!
    あと、ナルニアの第3章、なんでレンタルしかないんだ?
  • サブジェクト通りですが、
    ネットのダウンロードもしくは試聴のみ利用者はそれほど多いのでしょうか?

  • by Anonymous Coward on 2011年08月10日 14時35分 (#2000753)

    ハイティーンの子供たちはFMラジオから曲を知り、
    その曲のメッセージや、バックグラウンドや、リスナーの傾向を知っていくと思うんだ。
    それが動画サイトになっただけだろう。

    そもそも知られないものが売れることは無いんだから。

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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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