ページ内ジャンプ:

アレゲなニュースと雑談サイト

soaraによる 2009年02月11日 21時05分の掲載
一線を越えてしまった部門より。

Anonymous Toward 曰く、

2月10日の午後、グーグル日本の公式ブログに「Google のマーケティング活動について」という告知が出た。「お詫びするとともに、再発防止に向けて、透明性の高いコミュニケーションに努めてまいります」と結ばれているのだが、何のことやら意味がわからない。どうやらこれは、TechCrunchの記事「Yahooからの市場奪取に向けて手段を選ばぬGoogle、PayPerPostキャンペーンを採用」で指摘された、Pay-Per-Post手法による宣伝キャンペーンを中止したという話のようだ。CNET Japanの記事がこの顛末を伝えている。

経緯をたどると、2月9日の時点でネタフルがレポートしていたように、Googleは「急上昇ワード」の宣伝のために、ブロガーにお金を払って口コミ記事を書かせるバズマーケティング手法「CyberBuzz」(サイバーエージェントの子会社のサービス)を実施していた。「急上昇ワードランキング ブログパーツ CyberBuzz」でブログ検索すると、お金をもらって書いたと思われる提灯ブログが大量にヒットする(事例1事例2事例3)状態だった。米国では同様の手法を用いる「PayPerPost」が、Webの検索結果にspamまがいのゴミをまき散らすことになりかねないとして、以前からGoogleに問題視されていた。2007年11月には、「PayPerPost参加ブログ、Googleから締め出される」、「ページランクがゼロになり途方に暮れるPayPerPostユーザーたち」という記事が出ていた。今回のグーグル日本法人の行為が、Asiajinのサイトで「Google Japan Buys Dirty Pay-Per-Post Links(Google日本が汚いPay-Per-Postリンクを買う)」として英文でレポートされると、TechCrunchの記事になり、急きょ当該キャンペーンの中止という展開になったようだ。

CNET Japanの記事によると、この件についてグーグル日本法人は取材に応じ、「急上昇ワードランキングのブログパーツをプロモーションするにあたって、ブログを使ったクチコミマーケティング手法が有効であると考えた」「ブロガーに対してメディア掲載費を支払った」と答えたそうだ。これが、Google自身のウェブマスター向けガイドラインに違反していることを認め、キャンペーンを中止したという。既に書かれたブログについては削除または修正を依頼していくとのことだが、Googleは「ガイドラインに違反する行為が認められた場合には、適切な処置を行うことがある」としているのだそうで、削除や修正に応じない場合、参加したブロガーらがページランク引き下げあるいは検索インデックスからの削除といった被害に遭うおそれがあるようだ。

こうした、検索のランキングを人為的に上昇させようとする行為に対するGoogleの厳しい考え方は、Google Japan Blogの「PageRankの計算に使われるリンクを売り買いすることについて [前段]」と同 [後段]に詳しく説明されており、次のように書かれているのだが、まさにこれをグーグル日本法人自身がやってしまったわけだ。

残念なことに、ウェブマスターの方々のなかに、検索エンジンのランキングを操作する目的でリンクの売買を行う方もいて、私たちはインデックスの質を守るために対策を行うことがあります。PageRank を渡すリンクの売買は、Google の ウェブマスター向けガイドライン 違反になります。その理由は、売買されたリンクは次のような理由から、的確な検索結果を提供する妨げになることがあるからです。

  • 不正確である: 偽りの人気度を示しており、そのサイトが本来持つ評価、関連性、信用に基づいていない。
  • 不公平である: 自然発生的であるはずの検索結果の中で、資金力のあるサイトに不当に有利になってしまう。

TechCrunchの記事には「日本では米国におけるほどPayPerPostに対する風当たりは強くない」とあるのだが、はたしてそうだろうか。確かに従来、マスコミでブログが取り上げられるときは、「口コミマーケティングで新しいビジネス」という形で取り上げられることが多かった。また、Googleの今回の告知文に対する反応を見てまわると、例えば、Webプランナーの美谷広海氏のブログでは、「ほかならぬグーグルこそが、AdSenseによりブログをプロモーション活動のメディアとして活用してきた」「プロモーション活動でブログを活用することは広く行われていることですし、AdSenseなどを通じてブログとの関係が深いグーグル」と書かれており、何が問題とされているのかあまり理解されていないようだ。

関連ストーリー

表示オプション しきい値: