パスワードを忘れた? アカウント作成
129439 story
インターネット

米New York Post紙などを傘下に持つNews Corp.、新聞電子版を有料化する方針を発表 89

ストーリー by hylom
金を払ってでも読む人はどれだけいるのか? 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

米メディア大手のニューズ・コーポレーションCEOであるルパート・マードック氏が、傘下の全てのニュースサイトを有料化する考えを明らかにした(本家/.記事MSN産経ニュース)。

ニューズ・コーポレーションは米ウォールストリートジャーナルやニューヨークポスト、また英タイムズ紙などの大手新聞を傘下に持っている。同社はこれらのサイトを1年以内に全て有料にする方針だという。マードック氏曰く「デジタル革命は新しく低価格な配信方法を開拓したが、コンテンツを無料にしたわけではない。我々は全てのニュースサイトを有料にする意向である」とのこと。また「我々が成功すれば他社も追随するだろう」とも述べた。

この方針の背景にはニューズ・コーポレーションの大幅な赤字転落がある。今月5日に発表した4~6月期の決算では純損失を2億300万ドル(約193億円)計上しており、前年同期は11億2900万ドルの純利益から大きく転落した。売上も11%減少しており、新聞やTV事業での広告収入減少が響いているそうだ。 マードック氏は

質の高いジャーナリズムは高くつく。内容を無料で提供することは、資産を切り売りしているのと同じことだ

と語っている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 22時52分 (#1619461)
    この手のストーリーの
    「○○だったら有料でも良い」
    「○○だったら○○円まで出す」
    は、全部(結果として)嘘だから。
  • >質の高いジャーナリズムは高くつく。内容を無料で提供することは、資産を切り売りしているのと同じことだ

    料金に見合う内容なら払っても良いが

    主観の問題なんで、同じ記事でも人によって値段が違うか.......
    --

    ------------
    惑星ケイロンまであと何マイル?
    • 純損失2億300万ドル (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年08月08日 1時10分 (#1619527)

      赤字が出て「か、株主のみなさん、ネット記事を有料化するので大丈夫ですっ」と
      アワ食っちゃった感じがひしひしとするなぁ。

      日本だと携帯端末向けコンテンツでは有料のニュース配信も(メジャー新聞を
      食わせていける程かどうかは別として)それなりに商売になってるようなので、
      無理筋ではないと思う。

      電子配信のメリットをちゃんと生かして、その購読者が「興味の高そうな記事」を
      ハイライトしてくれるとか、天気欄やテレビ欄見たら「自分の地域の情報」が
      まず出てくるとかやらないと、単に紙媒体のデッドコピーをネット経由で
      バラ撒くだけではジリ貧になると思う。

      # 最終的なネックは「メディアとしての信頼度」と「独自記事の人気」だと思う。
      # メディアに受け取る情報を「選んでもらう」ことになるので、前者はとくに重要。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年08月08日 5時09分 (#1619562)

      媒体としての価値は、広告収入に依存している限り見てもらえる人の数やセグメントにも依存するので、
      質の高いから高い料金を取れるという話でもないでしょう。

      メディアパブ [seesaa.net]によると米国のインターネットユーザーは,月間のWeb利用ページ数やWeb滞在時間のうち1%以下しか,新聞社サイトと接触していないとのことです。

      有料化したらPVが減り、広告価値がますます下がるので、その分を取り戻せるのか、結果が気になります。

      親コメント
    • 思うに、本当に料金に見合う記事だけに減らすと、実は30面もの紙面にならないんではないかな、紙の新聞でも。

      たまーに見かけるウェブで調べただけの記事なら、料金払いたくない。

      記者会見などのレポートなら、鵜呑み垂れ流しではなくきちんと裏を取り、知られていない背景やら解説し、推測や意見が記者・新聞社の主観とわかるように書かれている、というんであれば料金出しても読みたい。

      親コメント
    • 主観の問題なんで、同じ記事でも人によって値段が違うか.......

      それは大した問題ではないでしょう。あらゆる価値は、評価者にとっての主観的な判断なので。
      ただ、ある程度直接的にお金に換算できるものは、客観的に値段をつけられると思えますが、そもそも貨幣の価値とは何か、ということまで立ち返って考えるに、なんだかよく解らないものに思えてくるでしょう。

      親コメント
    • 前社一斉に有料化するのであれば別ですが、他に無料の記事が流れているのであれば読者はそちらを読むでしょう。読者はジャーナリズムの質に価値を見出していないのです。これが読み手の利害にかかわってくると話は変わりますが、そうでなければネットでヘッドラインを読み拾えば十分なのです。

      --
      格差社会ニッポンを変える!
      貸し渋り・はがしの温床、大銀行の厳正審査をやめさせよう!
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      単純な興味での質問ですが、ではもし日本の新聞社がネットに配信しているものを有料化した場合、金額に折り合わなかったら当然読まなくなるのでしょうが、その場合は何から情報を得るつもりでしょう?
      • by wildcard (416) on 2009年08月08日 0時24分 (#1619509)

        >その場合は何から情報を得るつもりでしょう?
        マスコミのバイアスのかかった二次ソースではなく、
        政府公報・衆参両院公式サイト・各企業のプレスリリースなどの一次ソースに当たるようになるだけじゃないかな。
        あるいはそれらの一次ソースに対し、ポータルサイト自身が機械的データマイニングによって注釈を作るようになるとか。

        なんかEPIC 2014 [google.co.jp]/EPIC 2015 [google.co.jp]で描かれていたことが徐々に本当になりつつあるなあ…

        親コメント
      • by tsakurada (32110) on 2009年08月07日 17時45分 (#1619315)
        テレビを見るようになると思います。
        親コメント
      • 新聞社が持ってる情報なんて得なくても問題なし.
        業務にはなにも支障ない.
        必要な情報は今でも書籍や論文誌を購読してるし.

        --
        屍体メモ [windy.cx]
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 17時55分 (#1619324)

        それ、想像する意味があることなのかなぁ。
        Yahooとかのポータルサイトにも提供されなくなるって事だよね?

        だとしたら、まとまった情報は紙媒体とかTVになるんじゃないかな。
        まあ有り得ないなw

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 18時10分 (#1619336)
        こういうことが起きると逆に無料で配信する
        マスコミが新規参入するということも考え
        られるのでは?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 20時12分 (#1619394)

          数ヶ月前のアメリカの地方紙の話として、大手に買収されて以後地元を軽視する紙面づくりになって、
          読者からの支持が得られなくなっているというような話がありました。
          大手から出向してくる編集が賞を狙った特集記事ばかり重視してローカルな記事を載せなくなるそうです。

          で、そんな現状を何とかするにはという趣旨の議会証言をしているんですが、
          まずネットの記事に対して課金をすべきということを言っていました。
          情報に対してはちゃんと対価を取ってコストを回収すべきだと。
          その上で、新聞社を非営利化した方がいいということのようです。

          こういう話では価格のことばかりが注目されますが、
          報道を何のために行うかという点こそが重要であって、無料かどうかは本来枝葉の議論ですよね。
          大手が課金するから読者を得るために無料にするというのが、ジャーナリズムとってプラスなのかどうか。
          記事の無料配信を行うというのはデジタルデバイドと絡めて主張されることもありますが、
          配信の形態が限られてしまうので、多くの人にアクセスが担保されるとは限らないですし。

          このタレコミは営利企業の理屈での有料化ということのようですが、
          必ずしもそっち方面からのみ、対価を取るべきという声が出ているわけではないようです。

          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2009年08月10日 8時32分 (#1619937)
            関東某県在住なんですけど、地方報道の貧弱さが痛いですよ。
            在京キー局のエリア内だから地元局はいわゆる独立系U局で、報道力なんて素人レベルだし、自局制作の番組なんてほとんど県やスポンサーの宣伝番組みたいなもんだ。
            地方新聞も似たようなもんで、地元の時事ニュースが地元にいたってわかりゃしない。
            地元のニュースなのに全国紙で報じられた内容の転載で埋めるローカル紙って何なんだ。
            すぐ隣町でけっこうな火災があったはずなのに、それが匿名掲示版経由でしか情報が来ないってどういうことよ。

            ローカル限定でいいからしっかり報道網張ってやってくれりゃ有料でも読みたいんだけどな。
            現実的には存在していないよ、報道機関なんて。
            親コメント
        • by Takahiro_Chou (21972) on 2009年08月07日 21時59分 (#1619440) 日記

          こういうことが起きると逆に無料で配信するマスコミが新規参入するということも考えられるのでは?

          それが商売に成れば、参入する所も有ると思うけど、どーなんだろうね?

          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 18時27分 (#1619350)

        有料化された場合、新聞社は読者にNDAを要求するのでしょうか?

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        ブログとかツイッターとかあるから困らないよ。

        #スラドもツイッターあれば要らない気がしてきた

        • by Anonymous Coward
          よりによって最も信憑性の低いものを…
          それなら新聞社に金を払ったほうがましでしょうね
      • by Anonymous Coward
        Yahoo!JAPAN辺りを経由して通信社が配信してる記事を見ることになるんでは。
      • by Anonymous Coward
        > 金額に折り合わなかったら当然読まなくなるのでしょうが、その場合は何から情報を得るつもりでしょう? そりゃあ、紙の新聞でしょ。 無償のWebの内容を纏めた有償の書籍が売れる事を考えれば明らかでしょう。
    • by Anonymous Coward
      多くの人が欲しがっているのは質のよいジャーナリズムなんかじゃない事に気づけばいいのにね。
      興味のあるものとか、思想信条とか、支持政党を登録しておいて、ユーザーに都合のよい記事だけを配信してくれるサービスを提供すればいいのに。
      • by Anonymous Coward

        興味のあるものとか、思想信条とか、支持政党を登録しておいて、ユーザーに都合のよい記事だけを配信してくれるサービス

        なんか「まず技術的にできる、がありき」な発想ですが、ネットでの情報収集と違いテレビや新聞のような情報って「ユーザが欲しがっているジャンルと違うジャンル」との出会いだと思うんですが。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 23時11分 (#1619471)

    実際登録者のみの記事とか、公開されても極端に短い時限制の記事とかのインフラばかりを整備して来ていた訳だから、とうの昔に方針としては有料化のクローズドという方針は決まっていたんじゃないのか。
    同業者のほとんどが無料公開による利益なんて妄想から覚めて来ているから、そろそと実際にクローズとしても良いのかと思う会社が出てきても良いのじゃないのかな。
    実際、そうでもしない限りは自分たちの縄張りを荒らすフリーライダーにうまく使われてオシマイとなる可能性が高いのだから。

  • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 17時22分 (#1619305)

    無料から始めてしまったものを有料にするのはかなり難しい。
    何かプラスアルファするしかないだろう。

    • Re:こりゃ大変だ (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年08月07日 20時18分 (#1619398)

      洗剤と野球チケットと、、あとおまけに新聞紙もつけます。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 17時24分 (#1619307)
    広告なしで記事を全部載せてくれるなら、紙ベースのと同額くらいまでなら追加で払う。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月07日 18時01分 (#1619329)
    グーグルニュースはもちろん、ヤフーも全部記事を買ってるわけじゃないだろうし。安く記事を買って、広告つけてタダで配信するってことも不可能になりそう。
    自分で新聞社を立ち上げる時期かも?既存の新聞社が厳しいのに、新規参入でうまく回るビジネスになるかな??
    • by s02222 (20350) on 2009年08月07日 18時41分 (#1619357)
      ほとんど同じ記事を書くために、記者会見に記者をずらっと並べる必要は無いはず。 似たような記事をあっちの新聞もこっちの新聞も独自に書いちゃってるから効率が悪い。

      情報伝達の速度はとても速くなってきてるんだから、よそから記事を買って来てはめ込むのも簡単になってるはず。 記事の最初か最後に「ロイター」とか書いてあるようなノリで「読売」と書かれた記事が日経新聞のページに載ってたりするのを当たり前にしてみたらどうだろ。

      最終的には、冗長な部分を削りに削って、業界全体の人数を今のweb広告でまかなえる程度まで減らすのが技術の進化に沿った進化じゃないかな?

      # あくまで、新聞記者のような仕事は必要だけど、さりとて金払って新聞を買う人は今後居なくなるんじゃないか? という勝手な印象。
      # みんなが一斉に有料化すればともかく、我慢できなくなって一人で飛び出すと飛び出した人から転けるだけで、
      # 後ろから壁が迫ってくるチキンレースになってる気がするなぁ・・・。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        競争しないなら資本主義は腐る一方だからね。やっぱり一定数は必要。同じソースでも正反対の結論を出したりするわけだし。

        ただ、記者クラブみたいに堂々と参入障壁を維持する姿勢は問題だと思うけど。Jリーグみたいに半年ごとに下位数社を入れ替えとかできないものかねぇ。いや、どうやって優劣をつけるのかわからないけど。

        • 同じソースでも正反対の結論を出したりするわけだし。

          新聞の特色はまさにコレでしょ。

          右寄り左寄り技術寄り労働寄り経営寄りと、人は読みたいモノを読む。
          新聞ってのは情報を得る手段であると共に「娯楽」の一種。

          「事実を伝える新聞」はどっか一社に集約されるかも知れないけど、「真実を伝える新聞」はずっと複数存在すると思うよ。競争とは全く関係なく。
          「事実」は一つでも「真実」は立ち位置によって変わるのだから。

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          日本の新聞社は競争どころか談合してるようなもんですからね。

          30年前から指摘されてる事ですが、
          「新聞休刊日」とか決めて一斉に休むとか…論外でしょ。

          国民の知る権利を侵してる。憲法違反だ!って朝日あたりを訴えたいくらいですよ(笑)
          • 新聞社のいい分では、一斉休刊日は新聞を配っているお店の人に休暇を与えるため・・だそうですけどね。年に1回くらいかな。 定期的に載ってますよ。「読者からのご意見とそれへの回答」とかなんとかいう記事で。

            複数の新聞社の新聞を配っているお店がある(田舎へ行くほど)ので、前者が一斉に休まないと、販売店が休めないと。

            親コメント
          • by SigZ (37) on 2009年08月08日 15時50分 (#1619681)
            新聞休刊日や新聞社が休んでいるのではなく、販売店が休んでるんですよ。
            つまり新聞休刊日は新聞社のためのものではなく、販売店のためのもの。
            地方の販売店は複数紙を配達しているところがあるため、一斉に休刊日にしないと販売店が休めないのです。

            というか、たとえ新聞社が休もうが販売店が休もうが、国民の知る権利とは何の関係もありませんよ。
            親コメント
typodupeerror

アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

読み込み中...