ICANNのCEO曰く「IPアドレスの枯渇、Xデーは2010年10月」 153
ストーリー by hylom
あと1年 部門より
あと1年 部門より
774THz 曰く、
日経IT-PLUSによると、IPアドレスを管理する米民間団体ICANNのロッド・ベックストロムCEOが22日、「IPv4アドレスの新規割当は2010年10月が本当の最後になる」との見通しを述べたそうだ。
世の中には「枯渇」じゃないと主張する人もいるが、本当にその日が現実のものとなるようだ(ICANNのCEOの発言だから本当だ)。くどいようだが本当にいずれは末端のレベルでも新規接続はアドレスの再分配で対応するか、さもなくば本当にIPv6へ移行するしかない模様。
ISPレベルでの問題回避策もいろいろ検討されているようだが、今のところそれがどのように機能するのかは末端ユーザーからは良く見えない。ここまで書いて気がついたのだが、この発言って買い占め・バブル発生のきっかけになりませんか? 回収・再分配の仕組みが有効に機能しない・存在しない状況では早い者勝ちになるわけでしょ?
JPNIC/APNIC曰く「そんな早くねえよ」 (スコア:5, 参考になる)
JPNIC,APNICから「IPv4アドレスが売り切れるのは事実だがそこまで早くはない」と反論が出ています。
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2009/20091023-02.html [nic.ad.jp]
まあそれでも1年くらいの違いしかありませんが。
Re:JPNIC/APNIC曰く「そんな早くねえよ」 (スコア:1)
ネタ元が日経だけだったので,もしかしてとは思ったのですが,「CEOが東京で【記者団に対し】見通しを示した」という報道内容だったので,まるっきりのガセではあるまいと判断してタレ込みました
正確な枯渇時期についてはまだ議論があるでしょうが,現実に枯渇は起こると元締めが明言した影響はそれなりに大きいと思います(枯渇懐疑論者や枯渇の影響,IPv6への移行問題を無視・軽視している人に対して)
IPv6への移行に関してもいろいろ議論はありますが,例えば NECビッグローブの資料 [kokatsu.jp]を見ると,企業の危機管理問題としてIPv6への移行を着実に実行しようとしているという印象を受けます. ユーザーにとってIPv6のメリットが見えなくも,トラブルが生じてから右往左往することになっては顧客を逃がしかねないし,逆にきちんと対応しておけば着実にシェアを上げるきっかけになるという~経営判断があるんでしょうか?
IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース (スコア:4, 興味深い)
今週WG中間報告セミナがありましたけど、IPv6移行はサービス(コンテンツ)提供側の都合で間に合いそうもないようですね。
# http://www.kokatsu.jp/blog/ipv4/event/2009/10/ipv4kokatsujp-2010.html [kokatsu.jp]
パネルディスカッションで全員がIPv6移行にサービスメリットがないので、費用が出ないと言ってたのが現実だと思もった。
JPNICがコメントを発表 (スコア:3, 興味深い)
どっちにせよ、ここ数年の話なのですね。ずいぶん先だと思っていたら、いつのまにやら。
お前さんが読もうとしていた記事は流れちまったぜ (スコア:1)
俺様はしっかりよませてもらったけどな!
という、赤さんの外道な罵りを浴びてしまったので別リンク。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091022AT1D220AW22102009.html [nikkei.co.jp]
NIKKEI NET:企業: IPアドレス、現行体系での新規割当10年10月終了 管理団体
大枚はたいてip買い占めたとしても、買ってくれる所が無いと、処置に困るワケで。
(ebayで叩き売り、とかするのかな? もし本当にそんなんなったら)
投機的なバブルの発生は、可能性低いんじゃないかなぁ、
とか、無責任に考えてみたり。
余計な物 (スコア:2)
タレコミ文のリンクがミスってますのことよ。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AT1D220AW%2022102009 [nikkei.co.jp]
Re:お前さんが読もうとしていた記事は流れちまったぜ (スコア:1)
高値で買う事が原因でIPv6が普及すると価値が暴落する事がわかってるIPv4アドレスに高値が付くはずがないような。
それに、IPv6を普及させる鍵はIPv4アドレス維持コストを増やすみたいなマネじゃない。
もしv4アドレスの維持がコスト高になる事が理由でv6へ移行するなら、それは地デジと大して違わない誰得話だよ。
Re:お前さんが読もうとしていた記事は流れちまったぜ (スコア:1)
本質は希少性の増大であってそれに比べてコスト要因はずっと小さい。
どっちにしてもIPv6が普及するとIPv4アドレスの価値はなくなるし、話の本質はこっち。
Re:お前さんが読もうとしていた記事は流れちまったぜ (スコア:1)
NAT云々ってのはアドレスそのものとは別の話。なーんで問題と対策を混同するかなー。
ローカルアドレスとグローバルアドレスを同列に語るつもりなら話は別だけど。
>もし管理コストの増加無しにIPv4に留まる事が出来るなら,ほとんどの人は IPv6 に移行しませんよね.
そこまで「管理コスト」だと主張する理由はわからんが、IPv6がIPv4と同等ならそういうことになるね。
移行が進んでいないのは「6boneで移行障壁を無駄に高くした上に移行メリットを宣伝できてない」のが要因だと思う。
# ロードマップ自体が間違ってるんだよ。
早く枯渇してくれとSEが宣う (スコア:1)
理由、IPv6技術者ニーズがトレンドとされるから(きっと)。ISP側のキャリアグレードNAT対応でそこまで技術者必要にならない可能性もあったりして。
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一応勉強しているんだけどね→IPv6
速く安定して欲しい自宅SE (スコア:1)
そろそろ家のLANもv6を基本にした方が設定が楽かな? v4しかしゃべれないレガシー機器がいくつか残ってるけど、 v6を基本にしてそのいくつかにだけはv4で繋ぐようにした方が、トータルの設定作業量は減るのかな?
# 「通信が出来ない→IPv6がONになっていませんか? OFFにしましょう」がWindows FAQの常連になってそうな気がするけど。
枯渇枯渇詐欺(-1 荒らし) (スコア:1)
192.168.0.1は私の物 (スコア:1)
って、言い出しそうな人がいそうな予感‥
にしても、やり方次第ではどうにでもなりそうな気が‥
既に使っている人が如何に開放するかが問題ですが‥
IPv4維持費 (スコア:1)
IPv4の割り当てが細切れになることによる、基幹ルータの負荷増大は、
どのぐらいのコスト高になるのでしょうか?
IPv6移行すると、このコストはどうなりそうですか?
Re:基幹ルータ? (スコア:1)
すみません。ISPやその上の話でした。
以前のNTTの大規模障害の時、IPv4が細切れになることで、
ISPのルータの負荷が増大してきており、
障害の間接的な原因の一つだったという話を聞いたので、
その後、これに拍車がかかるようなら、IPv6に移行してしまった方がISPも楽なのかな、と思ったのです。
私自身は末端利用者ですので、想像しかできないところですが。
Re:プロバイダ対応はいつになるの (スコア:5, おもしろおかしい)
さらに地デジ感を高めるために、ブラウザの右上に「IPv4」と表示することを提案します。
Re:プロバイダ対応はいつになるの (スコア:1)
サイトによっちゃ、カメ [kame.net]やらひろゆき [2ch.net]やらが踊ってくれるよ
Re:プロバイダ対応はいつになるの (スコア:1)
NTTは2011年4月からの予定
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090807_307852.html [impress.co.jp]
デュアルスタックを維持するのはコスト増大の原因なので、本格サービス開始はお尻に火が付き始める頃なんでしょうね。
NGNと一部競合関係でもあるので。いざv6需要対応でコケたら巨大な機会逸失なので、切り替えの手順検討はやってるんでしょうね。
状況を見ながらでしょうから、延期、前倒しは十分あり得ると思います。
家庭向けルータは、基本的に組み込みOSカーネルのv6対応、radvdやDHCPv6等を追加するだけなので、場合によってはファームの更新だけでいける場合もあると思います。IP電話などの付加機能のやりくりは面倒かも。
Re:クラスAやBの回収は進んでるの? (スコア:1)
そんなに進んでないのでは?
まあ、それに高々/8が1個や2個回収できたところで1年も延命できないわけで……
今年だけで/8が6ブロックほどRIRへ割り振られたわけですし。
IANAの在庫が無くなったからと言ってすぐに影響が出るわけでは無いとは思いますが、
やはり時間の問題なんでしょうね。
あと、あんまり細切れにしすぎると経路数の問題もありますしね……
ネットワーク屋さんの苦労は増えそうです。
Re:クラスAやBの回収は進んでるの? (スコア:1, 参考になる)
世界の国別 IPv4 アドレス割り当て済み個数 [nami.jp]
当のアメリカさんが、5割ものIPアドレスを確保しちゃってるわけで。
もうちょっと効率化を図ってから物言いしてほしいところですね。
1億7000万アドレスの瞳 (スコア:1, 興味深い)
と。その割り当て表を見るに、日本も1億7000万アドレスを保有しているとは。
まー、NEなら”俺はあそこであれだけ無駄な割り当てやっちまったよなー”とか、”/28貰ったけど端末繋がらないまま放置だぜwww”とか
思い当たるような、死んだアドレスが様々あるでしょうが。LSN(CGN)、本当に国内で要るのか?と疑問に思えてくる数字ではあります。
#今の勤務先、社内だけどグローバルアドレス振りまくりだったな。社外とは勿論繋がってません。(が正規割り当て)
Re:IPV6必要論 (スコア:5, おもしろおかしい)
ISPでも始めたら、枯渇した頃に大手が会社ごと買ってくれそう。
Re:IPV6必要論 (スコア:1)
>運用ノウハウは一年そこらで蓄積できるものと違うのでは。
それはそうなんだけど、急を要する様な状況になると、ノウハウを買うってのも結構あるんだよね。
今は金にならないノウハウの蓄積のコストと、それを買うコストがどこで釣り合うか?が分からないわけなんだよね。
そういった損益分岐が判断できないモノには、一般的には投資しないだろうね。
一般的な投資ではないとは、自分では思うけど、一般的にはそう考えられているみたい。
Re:IPV6必要論 (スコア:1, 興味深い)
Re:「ICANNのCEOの発言だから本当だ」 (スコア:2, すばらしい洞察)
一般の「CEO」の発言であれ「ICANNのCEO」の発言であれ、それ以上の根拠を示さずに「だから本当だ」と断言してしまうのはいかがなものか、という話ではないでしょうか。
仮に「ICANNのCEOは決して意図的な嘘をつかない」という(かなり強い)仮定が成り立ったとしても、内部で情報が歪んで伝わったり元々の予測自体が正確でないなどの不測の事態によって、結果として誤った発言をしてしまう可能性だって零ではないわけで。
#「大人はウソツキではありません。ただ間違いをするだけなのです」ンッンー~名言だなコレは
私自身は件の発言を積極的に疑っているわけではありませんが、かといって無条件に信じられるわけでもありませんので、なぜ「本当だ」と判断できるのか、もっと突っ込んだ解説を期待したいところです。
Re:「ICANNのCEOの発言だから本当だ」 (スコア:1, 興味深い)
この場合、IPが枯渇したという発言が「真実」であるかどうかより
ICANNのCEOが枯渇するという発言をした「事実」が重要なんでしょう。
少なくともこのCEOが舵取りする限り、2010年に枯渇することを前提にICANNは動くのだろうので。
そういう意味では「ICANNのCEOの発言だから本当だ」は本当にICANNがそう動くという意味で正しいかもしれない。
恐らくマトモなSEクラスの人であれば、これを契機にそろそろ対策考えるかと思う程度にはCEOの発言は重いんじゃないでしょうか?
下手したらCEOが残りは政府緊急用とかいって供給とめちゃうかもしれんしね。
#YES アスミス
Re:「ICANNのCEOの発言だから本当だ」 (スコア:1, 参考になる)
10年前に、数年以内にアドレスが枯渇するといっていた技術者はいません。当時の見積もりは、「まだ20年以上余裕がある」でした。で、その頃の見積もりよりも10年早く枯渇しそうだということになりつつあるわけですが。
Re:「ICANNのCEOの発言だから本当だ」 (スコア:1, 興味深い)
10年前にあと数年と煽っていた人がいるというなら、単にその主張を引用すればいいだけなんだが。それがないのでは説得力がない。たとえば1997年のitojun氏のIPv6 FAQ ページ [itojun.org]では2010年ごろと言っている。2020年よりは早い時期だが、あと数年とは言ってないね。
そもそも、アドレス在庫枯渇の話は、1990年代前半にクラスBの枯渇が予測されたころから始まってて、まずはプライベートアドレス化して、アドレスを返却することで延命したわけだ。プライベートアドレス化がなければ、とっくの昔に枯渇しているのは事実だろう。つまり、プライベートアドレス化が必要だと言っていた時期には、もっと早く枯渇するという予測が存在していて、それは正しかったわけだ。プライベートアドレス化などの対策が進むにつれて枯渇時期は後退し、一段落したのが 2000年ごろで、その頃が予測される枯渇時期が最も後退していた時期だと思う。
1990年代の予測が後退したのは、それなりの対策をしたからだ。ただ座って待ってれば枯渇が先送りされるなんてことはない。今の予測を後退させようとするなら、新規になんらかの対策をとる必要があるわけだが、一体どういう対策が数年以内に実行可能で、なおかつ効果があると思ってるんだ?
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:3, すばらしい洞察)
感情的な議論を避けたいのであれば、まず「嘘」と「間違い」と「単なる意見の相違」の区別はきちんとつけるべきです。
IPv6への移行が「必要」という人(仮にAさんとします)と「必要でない」という人(仮にBさんとします)がいるわけですが、
Aさんの持っている根拠とBさんの持っている根拠が相反していた場合に、両者の信頼性が拮抗していて甲乙付けがたいのであれば、それはまだ「単なる意見の相違」でしょう。
Bさんの根拠の方がAさんの根拠よりも有意に信頼性が高いことが示されて初めて、Aさんの意見は「間違い」となるでしょう。
さらに、Bさんの根拠が充分に知れ渡ったものであって、Aさんがそれを知らないはずがないという状況になって初めて、Aさんは「嘘」をついていると言えると思います。
今回の件で言えば、元ACさんがIPv6への移行は「必要でない」と考える根拠が何一つ示されていない状況で「必要」派の人を嘘つき扱いや感情的な「信者」扱いしたところで、元ACさん本人が感情的になっているようにしか受け取れません。
私自身はIPv6への移行の必要性について判断できるほどの知識を持ち合わせていないため、元ACさんの考える移行が必要でないという根拠をまず示していただけますと、私自身の勉強にもなって嬉しく思いますが、いかがでしょうか。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
「近い将来IPv4の枯渇が避けられない」・・・(A)状況で、
「IPv4の枯渇は問題(対策が必要)」・・・(B)であり、
「現状、IPv4の枯渇への対策がIPv6への移行以外に存在しない」・・・(C)のだとしたら、
それが無茶だろうと非現実的だろうと、IPv6への移行に取り組むしかありませんよね。
とすると、IPv6への移行を否定されている方は、上記(A)か(B)か(C)のいずれか(もしくは複数)に異論をお持ちなのだろうと思うのですが、どこにどのような異論をお持ちなのでしょう。
(別スレッドも含め)今までのやり取りを見ていると、(A)と(B)と(C)がごっちゃに語られているせいで話が不必要にこじれているように思えます。
#ここには世間一般と比較してこの問題に詳しい方が多いはずなので、ためになる話が聞けると期待しているのですが・・・
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
今までの歴史というのが「IPv6 に関する全く技術的に変化がなく一定である」というのであればそのままでしょうね。
ところが国内においては、NTT のフレッツ網が IPv6 グローバルネットワークに繋がるのであれば、ある日突然グローバル IPv6 が利用できるようになる人は一千万人規模で増えるような状況が整っています。これが日本における第一の「せ~の」の日になる可能性は高いですね。
現在はフレッツ網の中で閉じている状態であるため、余計な混乱を引き起こす元凶となっていますが。
そこの機器だけ使えるようになったところで末端は非対応だろう? という点もありますが、Windows XP/Server 2003 のみ明示的に有効化が必要という状況ですが、それら以外では Windows は Vista 以降から標準で利用可能 (RA を聞くだけではなく DHCPv6 も標準対応)、その他は Mac OS X、Linux、*BSD 類はすべて標準で利用可能であるため「知らんけど既に使える」状態は結構存在しています。
世界的に~となるとやはり問題はまだまだ山積みですが、別に新規割り当てが無くなってもその日から IPv4 が使えなくなるわけではありませんし、段階的に遷移は可能な話だと思いますよ。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
IPv4 のアホみたいに増大する経路表への反省や、利用頻度があまりにも低いフラグの省略等が含まれている以上、IPv6 の設計で IPv4 との互換性や相互接続性を含む事自体が難しいと思いますよ。
パケットやネットワーク構成をシンプルにして通信速度を上げることも目的に含まれていますから。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
"地デジ移行"に"どちらでも等しいサービスを享受できる"はおかしいだろ。
一応"地デジ"の方がいいサービスを受けれるはずじゃないの。
じゃないと移行する意義がないじゃないか。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2, 参考になる)
端末とサーバの間に 6to4 gateway がいれば IPv4 to IPv6 は普通にできますね。
IPv6 ノードから IPv4 ノードへのアクセスは直接行う手段はありませんが、通常は proxy として働くサーバなどを通すことで IPv6 から IPv4 に落とすことで間接的にアクセス可能ですね。
Web では困る場面もありますが (HTTPS 等)、SMTP などではこれで困る状況はほとんどない (ISP 側が IPv4/IPv6 デュアルスタックで契約ユーザは IPv6、送り先が IPv4 のみを想定) と思います。
これらとは別に、比較的素直な解として 4to6 gateway という手段もあります。
6to4 とは逆に IPv4/IPv6 のデュアルスタックルーターが IPv6 -> IPv4 変換を行って通信する形ですね。
この場合、特に間を考慮する必要はないかと思います。
ただし、この場合でも DNS 的な面でごにょごにょする必要があるでしょう。
基本的に問題が出るのは外へ直接出る場合における IPv6 → IPv4 であって、この点はサービス側が IPv4/IPv6 デュアルスタック構成を当面継続する事が必須となる最大の理由でしょう。
なお、サーバーソフト自体は結構 IPv4/IPv6 両対応のものも少なくありません。
HTTP/SMTP/POP3/IMAP4 辺りなどは「しっかりメンテナンスされているもので」非対応のものを探す方が難しいです。
しかし、その先 (例えば CGI 等の該当サーバーから先で動くアプリ) に関しては問題を抱えたままのものが少なくないでしょう。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2, 興味深い)
キャリアグレードNAT等を開発しているエンジニアの人と話した限りでは、「IPv4の継続可能性」の問いについては0.1秒くらいのレスポンスで「ない」との即答でした。
IPv4とv6に精通して、目一杯v4を延命させようと努力しているひとの見解はこのようなもの。
v6->v4のトランスレートも、v4アドレスのキャパシティに依存しているので、この先、v6全体をトランスレートするのは無理そうな雰囲気でした。あくまで局所的なNATなのかも。
もしかしたら、v6普及の過程でv4に余裕が出てきても、全体ではv6対応は進むでしょうね。「そこにv6がある」ことが前提の話なので。「接続をv4だけに限定して、v6にあえて繋げないことのメリットはあまりない」という理由も。
楽観的にv4だけでなんとかなる可能性(具体的には分かりませんが)がいくらかあったとして、それに期待したものの、あてが外れてIPv4資源がマッドマックス的に荒廃するのは嫌ですね。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
なんか読み違えてませんか?
どう見ても「IPv4 のみでネットワークの永続的な継続が可能であるかどうかについて」という話にしか見えませんけど。
キャリアグレード NAT などを利用したところで IPv4 のみでは現状のネットワークを維持することは不可能 (かつキャリアグレード NAT のような NAT 系ソリューションでは利用できなくなるサービスが多発する可能性が高い) であるため、最終的には「アドレス空間を増やせる形が必須である」という話でしょう。
「IPv4 の継続可能性」という言葉を「目前に迫っている枯渇」といきなり変換して解釈するのは、IPv6 を必死に否定したがっているようにしか見えませんよ。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2)
無理に移行する必要はないですよ。
IPv6は新しい網の増設なんです。使うかどうかは任意。
でも将来的に主流はIPv6になるでしょう。
ISPもいつまでもv4/v6に二重投資をしていられないでしょうし、IPv4は払底することがもう見えている。
IPv6をメインにすえて、あまったリソースでv4サービスをするという未来がそのうちやってきますよ。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2)
> IPv6は新しい網の増設なんです。使うかどうかは任意。
新しいIPv4網を増設すれば良いのではないでしょうか?
既存の資産も活用できます(^^)
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
それって、今のインターネットと接続できないよね。
確かにOS・アプリの改修とかは必要ないけど、あまり嬉しくないような。
TomOne
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
もしかして:インターネット2.0
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2)
閉域網の話なんか誰もしていませんよ。
ちょっと説明が不足してて勘違いさせてしまったようですが、
クライアントにIPv4 private+ IPv6 Globalの世界がやってくるのはもうそこに見えてるんです。
v4privateでP2Pポート開放とかVPNとか使えないけどそれでもいいやってユーザはそれを使えばいい。
まともにglobalほしいねって人はIPv6使えばいいんです。
IPv6移行なんていうから身構えてしまいますが、実情はIPv6網を増設するだけです。どっちをつかうかはユーザの選択。
でもIPv4 globalの狭い世界はだんだんとメインストリームから外れていくでしょう。
IPv4 globalからIPv4 private、IPv6 globalいずれにリーチするのも難しい。逆方向もNAT/LSNやトランスレータ必須です。
ようするにサーバとして考えた場合IPv4 global only のサーバは使い勝手がだんだん悪くなる。
そうするれば次第にIPv4/v6 dual stackサーバが主流になるでしょう。
サーバがIPv6 globalでリーチするようになればv4 private + v6 globalのクライアントもv6を使うようになります。
v6移行などと鼻息荒く気合を入れなくても黙ってればそのうちそうなります。
消費者煽って却って意固地にさせた地デジの愚を犯さないようにしたいものですね。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2)
> 「IPv6移行しなくちゃだわ教」元信者のかたがいらっしゃったら、
> 信じていた頃の気持ち(マインドコントロール?)を教えてください。
>
> また最近入信したひとがいらっしゃったら、その理由を教えてください。
私は「IPv6移行しなくちゃ」という強迫観念は持ってないですが
「IPv6移行しても構わないんじゃないの」とは思っています。
10年前と比べてソフトウェアの自動配信/更新が広く行われるように
なった昨今、クライアント側で普通のユーザが特別な作業をしなくとも
「気づいたら自分のPCはIPv4-Private+IPv6-Globalになっていた」みたいな
感じに持ち込むことは可能なんじゃないかと思います。
これさえできれば特に IPv6 に移行する必要性がなくとも IPv6 に
移行して OK でしょう。
何事も必要性がなければ行うべきではないということにはならないです。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
入信者です。
IPv6になるとフラグメントがなくなるから、(自分が今迄に遭遇した)ネットワークトラブルの5分の1が消えます。
あと、IPv4にしか対応していないマルウェアをいったんリセットできます。
(IPv6対応のOSはそこそこセキュアなので同じようなマルウェアには感染しにくいという前提で)
逆に、移行を勧めることに関して難航している点としては、
・NATが無いため、従来のネットワーク管理者を説得することが難しい。
・近隣探索が脆弱すぎて、知識のない人がネットワークを構築すると簡単にネットワークを崩壊できる。傍受も容易。ネットワーク機器各社のSENDの実装も遅れている。OSには実装されてたっけ?
・DHCPv6 で設定できる項目が足りない。ゲートウェイすら指定できない。
・IPv6 系のRFCがいまだにアップデート中でハードウェアベンダーがついてこれない。
これは無理だwwwwww
どうせ使わなくても今迄の仕様で影響の少ないものは継承してくれた方が良かった。
DHCPv6とルータアドバタイズの理想はわかるが、従来の機能を廃止してまでやる必要があるのかと。
それから、形だけでもNATの仕様を作ってくれればよかったのに・・・あんま意味ないけど。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
その通りです。
そう信じている人が、ハンコを持ってるんですよ。
完全に宗教なので改宗させるのが難しいんです。
実際、内部ネットワークでクライアントのFWを無効にしている例が多いので、今からFWを有効にすると業務が停止するような構成にしてしまっていたり・・・
IPv6を想定したコーディングを怠っていたり・・・
改修するのが有料なので先送りにしたり・・・
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
IPv6 でもネットワークの接点部分でファイアウォールを利用するとか普通ですよ。その方が負荷も下げられるし。
ただ、内部で行っている IPv6 を想定したコーディングに関してだけは「外に売ることも考えて」とかなんらかの理由をつけてやらせた方がいいでしょうね。
そこだけは後回しにすると余計にコストがかさみますから。DB に突っ込むことも考慮すると格納先のレコード設計とかにも影響しますし。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
ん?
書き方が悪かったようで、私がNAT脳認定されたので訂正させてもらいます。
私はNATが不要と考えています。
ただ、他の人に説明する上で、セキュリティ上NATがもはや無意味であることを理解してもらうことが難しいのです。
現在のマルウェアの侵入経路はWebブラウザ,USB経由が大半なのでFirewallは各ホスト側に持つ必要があるのは当然ですが、従来の侵入経路をあえて解放する理由がないので、「営業上」NATが必要なのです。
これでもNAT脳でしょうか?
どのようにしたらNAT脳は解除できるでしょうか?
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:1)
>このままだと枯渇する
じゃ、他の方法もあるんだよな、返却させたり、NAT やらを押進めたりで足りるんじゃね?...というのがあるみたいですよね。
で、それに実際に「それが短期的な対処であって、それらを極限まで押進めてもいつまで」ってのが言えていないってのがあるわけなんだな。
じゃ、それを誰が言うのか?ってのが問題なわけだと思うよ。
米民間団体ICANNのCEO...あまり知らない人だと、単なる民間団体だろ?ってなところもありそうだね。
Internetって権威ってのがあまり表に出ない機構ということで、「誰かがその責任を持って言う」がないんだよね。
実際に枯渇してからアタフタしても、そこからなんかすればよいだろう...という大雑把かつ大胆な発想もあったりするね。
全部に予め用意しておく必要があるのか?そのコストと利得のバランスは誰がとるのだ?といったことで、コストが見合うんだよ..と分かると、すぐに対応するか諦めるかがわかると思うよ。
Re:技術者が終末思想に囚われる理由 (スコア:2)
今度のは本物ですよ。
現場がパニックですから。
だんだんIPアドレスが割り当てられづらくなってきていることをISPの担当者が肌で感じていますからね。
このまま割り当てがとまったら新しいユーザどうやって収容するの?ってもう大騒ぎですよ。
LSN入れて10.0.0.0/8に収容するしかないとしても、じゃあそれで同じ料金ユーザから取るの?って問題が。
せめて追加でv6 globalぐらいは割り当てないとユーザは納得しないでしょう。
Re:スラドは(本家もJPも)v6未対応 (スコア:2, おもしろおかしい)
>「ますおまえからやれ」
サザエさんはバックがお嫌いなようで。
Re:話題をしぼらせてください (スコア:1)
技術者は馬鹿正直だから、「ipv4枯渇」と警告することでipv6の導入(移行じゃないよ。v4を使いながらのv6追加導入)が進むと思っていた。 で、本当にv4の枯渇が来た日には世界中みんなデュアルスタックになっていて、「じゃ、ipv4サヨウナラ」としても苦にならない・・・はず、っていう、絵に描いた餅。 実際は、本当に困るまで腰を上げないひとのほうが多数派だったわけで。