Oliver (4) の日記

2003 年 03 月 14 日
午後 11:55

組み込み某社のその後

下のエントリに書かれている、ライセンス違反の疑いと書いてた某社から返事があった。ちょうど公開質問状にしよう、と考えたところだったので、書かずに済んでよかった。どうやら対応に困っていたのではなく、単に忙しくて先延ばしされていた様だ。

結論から言うとシロだ。つい疑ってしまった悪意のライセンス違反ではまったくなかった。よかった。やりかたがまだ荒削りなだけだったのだ。

マニュアルはダウンロードして穴が開くまで読んでだ。が、記述がなかった。ウェブにも情報はなかった。実は「はじめにお読みください」って紙だけに書いてあったのだ。これもダウンロードできるのだが、AirHでダウンするにはデカくて、どうせ同梱品のリストだけだろう、と思ってダウンロードしてなかったのだ。不覚だ。

「GNU General Public Licence」と「オープンソース」という字句は書いてある。インフォメーションセンターに電話かけるかウェブページをみると、実際の配布条項などが見れると。ソースの配布は実費であると書いてある。でも、ちゃんとしているとは言えない。2-3回読んで目が点になった。表現がとてつもなくアレだ。誤解をまねくではなく、単に表現がアレなだけだ。誰が書いたんだろう。

回答によると、ソースを配布するつもりはあるそうだ。CD-Rで実費配布ということだ。が、準備がまだ整っていないそうだ。たしかにそのとおり。ウェブにはなにも掲載されていないし、最初にインフォメーションセンターに電話した時の対応も説明つかない。試しにもう一度、インフォメーションセンターに電話して、問題の文面を読み上げてみようと思ったが、ここ丸2日、何度電話しても話し中である。東京も別の都市のセンターも。自分の電話かと思ったが、携帯からもだった。なんでだー。

ライセンス違反ではなかった、という結論。これはとっても良い結論だ。ここみたいな大手さんがライセンス違反をしていた、となると、オープンソースの発展にとってよくなかったと思う。なぜなら、この規模となると、無知や検討せずに違反するはずがないからだ(と思いたい)。 ただ、やり方があまりよくなく、皆が損してしまっている。実際に書いてある紙を手元にもっている最初のタレコミをくれたユーザですら、違反だと思ってしまっていた。念入りに探したつもりの自分でも、事実はみつけられなかった。探し方が不十分だった、と言われればそれまでだが、不十分と言うことはできると思う。普通のユーザは自分の正当な権利をなかなか得ることができないくて損だし、誤解されてしまうメーカも損だ。が、それは比較的簡単に改善できることばかりだ。問題ない。

さて、どういう風なストーリにするべきか。ライセンス違反がなかったからといってボツではもったいないし、違反話ばっかりというのもよくない。改善ができた時点で、美談にするのがよいかな。他の会社にも見習って欲しいという視点で。

追記:担当者様がこの日記を読んでいると知って、汗が...。私的な場という位置付けなので、メモとしてや反応を見るべく、好き放題書いている事を御了承ください。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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