BSD (13812) の日記

BSD による Wednesday February 05, @10:25PM の投稿,
復習は次への重要な一歩 部門より.

我曰く、"Philipp BuhlerとHenning Brauerの 論文を紹介する。 高負荷のネットワークサーバには資源の枯渇が起きる。 そのため、サーバの応答が遅くなるだけでなく、放置しておくと最後には 停止してしまう。このような状況についてよく理解し、それを予防するために OS内部の動き、特にメモリ管理についてよく知るべきであろう。この論文は OpenBSDのメモリ管理方法、システム状態のモニタ方法、何故落ちるのか、 どう防ぐかについての説明をするものである。

2章の資源の枯渇では、NIC製品による違いをRealtekとDECを例に して説明している。3章はメモリの枯渇についての説明である。 Virturl Memory、Kernel Virturl Memoryについて説明を加えている。 4章は資源割当てについてである。ここでは伝統的なBSDの手法mbuf について説明し、さらにOpenBSDで採用されたより良い手法 pool(9)について ページを割いている。 5章はメモリ関係の測定法である。一般的なツール、特別なツールということで、 top、ps、vmstat、netstat、systat等について説明している。 そして6章では、KVM資源の不足に対応するために、 NMBCLUSTERS、NKMPAGES、MAX_KMAPENTについての説明と調整方法に ついて述べている。 7章では、実際のサーバでの例を提示している。 そして8章で次のように結論を述べている。 今日ではかなり安全にOpenBSDサーバを高負荷環境で走らせることができる。 pool(9)方式の導入により、メモリ使用や性能面でより良い動きが 可能になったのである。"

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