okdt (17) の日記

2002 年 10 月 07 日
午後 11:02

歌舞伎座。

オフィスから徒歩10分弱、東銀座に歌舞伎座がある。東京に越してきて以来、歴史的な雰囲気がとても魅力的に見えているのだが、江戸の人がわんさと集まる場所だけあり、関西人にはやや敷居の高い雰囲気。入ったことがあるといえば、歌舞伎座に付属している「暫(しばらく)」というコーヒーとカレーの店だけだった。(^^; 歌舞伎そのものに対する印象は、きっと「聞き取りにくい」「ストーリーもわかりにくい」「盛り上がりがない」という、きっと眠そうだなあというものだった。なにせ、何幕もあり、何時間もかかるのだ。2時間以上ある映画ででも眠ってしまいそうになるわたしとしては、短編集の集合である落語ならまだしも、長編連発はしんどい、、、と思っていた。

ところがである。少し前に仮名手本忠臣蔵というのを見る機会があったのだが、忠臣蔵の話を模倣しているゆえにわかりやすいというだけでなく、役者はなんと普通の言葉でしゃべっているのだ、、、しかも関西弁連発。しゃれも冗談も飛ばし放題。なんだこりゃ。例の歌舞伎らしさという部分は、「キメ」のときだけという感じである。感心したのは、すべて肉声。声もすばらしくいい。団十郎、吉右衛門、勘九郎、橋之助、玉三郎と名優が出放題。登場時もキメ、シャウトもキメ、エンディングもキメ。そのたびに「成田屋!」「成駒屋!」「播磨屋!」と合いの手が響く。役者のすごさと歴史を知らないため、まだまだオモシロさを理解しそびれている部分がある。イヤホンサービスでいろいろ解説してもらえるものの、もうちょいわからないとね。ちょっと勉強してみよう。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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