okdt (17) の日記

2002 年 11 月 12 日
午後 04:44

東京府東京市

まあ読者のほとんどは知っている事情で、戸籍謄本なるものを取得した。はじめて見たわけではないのだが、前回見た記憶はほとんどない。しかも、手書きの戸籍の謄本だったので、オンラインプリンティングを見たのは今回がはじめてだった。まじまじと見ると結構おもしろい。わたしの戸籍謄本で、両親の旧戸籍までリンクがたどれるのだ。つまり2代前までわかるわけだ。それを持って来てくれた父が、「面白いことが書いてあるよ」という。母の旧戸籍だ。「東京府東京市本郷」とあるのだ。文京区の生まれだというのは聞いていたが、なんと東京府だとは。

そんな時代があったのか、ということでWEBで検索してみたら、情報は結構希少。「府県の変遷」によると、1890年に府県編成があったのが現在の都道府県のベースになっているらしい。(※このページでは東京が「武蔵国」の領土だったころから辿れるので興味深い) また、本郷が千代田区となった変遷については、このページが詳しい。

戸籍という仕組みはparentへのポインターがあるだけに、結構面白い。要は、その人間が生まれた時点で有効な住所かどうかなんてのは関係なく、その両親が結婚した(新戸籍を作った)時点の住所にラウンチされるのだ。それで、母が生まれた昭和年代よりさらに数十年さかのぼった、そのさらに両親が明治時代につくった戸籍が見えてきて、それが東京府東京市なんて文字をわたしが読むに至ったわけだ。神戸に生まれ育った私としては、母が東京出身なのは知っているが、このような具体的なルーツを辿るのは面白い。

この機会にもう少し調べてみようと思う。

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