International Herald Tribuneにワクチンなしで狂犬病から回復した少女という話があったが,発症前に押さえ込んだのではなくて典型的な症状がでるまでになって,ワクチンを打っていなかったのだから死亡率はほぼ100%なのだが,奇跡的に助かったという.
記事中では感染源となったコウモリから少量のウイルスしか感染しなかったからというような説明も挙げられているが,等比級数的なウイルスの増殖速度から言ってそれは正しくない.
少ないうちに免疫ができたとしても本当に有効な抗体ができていれば発症に至る前に防御しているはずだ.
医師らは抗ウイルス剤を使ったことは言っているが具体的にどのような薬品を使ったのかまでは公開していない.
好意的に考えればこれを論文にして発表するための準備ということなのだろう.
ミルウォーキーは北西部の,それほど宗教的な情熱の高くないところのはずだが,やっぱりこういうことになると親は祈祷頼みになり,そして親としては医者にも感謝はしているがお祈りの方が効いたと思っているところが万国共通の庶民の感覚というところだ.
それから下世話な話かもしれないが、この少女永続的な狂犬病ウイルスのキャリアになったりしないだろうなあ……と心配したりして
計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである