私がLAMEの低ビットレートのCBRをいじってたのは、ちょっと知り合い関係から「FLASHで使いたいから低いビットレートの音質チューニングして~」といわれたのが理由だったり。
てなことはどうでもいいんですが。
こういった低ビットレートに無理無理と圧縮した音というのはある程度音質が落ちてしまうのは仕方ないのがあります。が、、、聞いてると、プロの作品もアマチュアの作品も、いわゆるクリップが起きているものが沢山あります。「ぶちぶち」という感じのノイズが乗ってる奴です。
ふとIRCで目にしたこのページのFLASHとか、そこまでひどく無いけどSonyのCMソングのコンピレーションアルバムの広告に流れるWMA(?)の音とか。
この「ぶちぶち」というノイズは音量を下げてからエンコードするとある程度回避できます。というのは、これはクリップといわれる現象が原因だからです。詳しく説明し始めると長いので手抜き説明すると、「エンコードする前は音声波形の振幅が制限以内に入ってたのが、非可逆圧縮に伴って制限を越えてしまった」という現象です。
で、このエンコードに伴って振幅(音量)が大きくなることを前提に、最初から小さめの音量にしてからエンコードすれば問題が回避できる、というわけです。
以上、LAMEに限らずだけど、mp3、、、にも限らない、いわゆる圧縮音声使う人向けまめちしきでした。
なおLAMEのCBR/ABRのプリセットには --scale 0.93 みたいなオプションが自動的につきますが、これはこのクリップ現象を回避するためのものです。
しかし、音楽売って儲けてる会社のウェブページに流れる音がこれとは…なさけないねえ。
人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
なるほど (スコア:1)
どうしたんだろうって思ってましたが、そういうことでしたか。
やはり、圧縮する段階でこまかく見ていくと、場所によって
ダイナミックレンジが極端に小さくなる部分があるのですね。
Re:なるほど (スコア:1)
理系の人にしか通じない簡略な説明としては「方形波をDFTして高周波成分を落としてIDFTしたらオーバーシュートとかアンダーシュートが出るけど、元々2Vppの方形波で高周波が落ちたら2Vppこえてまうからそこでクリップが発生する」なのですが、まあこれをまぢめに議論し始めるととっても長いので略ということで、、、
-- Takehiro TOMINAGA // may the source be with you!
Re:なるほど (スコア:1)
言われるまで気づきませんでしたが、こういう事を意識させずにエンコードできるように、いろいろ考慮されているのですね。
lame4期待してます。頑張ってください。
Re:なるほど (スコア:1)
大雑把な説明をすると --
CD や PC 内部では,0 ~ 65535 の数値で音の波が表現されている. で,MP3 などの不可逆圧縮では,レベル目一杯に録音されてると,誤差によってこの値が 0 より小さくなったり,65535 より大きくなったりする. PC のサウンドインターフェースでは,このようなレベルの音は再生できないため,「ぶちぶち」という音が発生する.
で,この誤差を見込んで,エンコード前の音量を小さくしておけば,誤差が発生しても 0 や 65535 を越えることはなくなるので,「ぶちぶち」が解消される.
厳密にはちとちがうか,と,思いますが,こんなところでよろしいでしょうか. tt 師匠.
うお (スコア:1)
そのご説明、恐ろしくわかりやすいですね。ありがとうございました。
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私の疑問。MediaPlayer9にてCD音源(ひととよう「もらい泣き」)をWMAに変換、クリエイティブ社のシリコンオーディオ「MuVo」に転送して聴いてみましたら、なにやら音がブチブチと。
これはいったい?
MP9でCD音源をファイル化するときに音量調節をすべきだったのでしょうか? そんな機能あったっけ?
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世界は狭いし唯1つだよ 仲良くしようぜ基地外どもゆ?
個人情報の秘匿WA破滅eNO第一歩也。
Re:なるほど (スコア:0)
RealAudio 関係でも、かなり前から(全振幅の)95% とか云う
数値が出てますね。