はっきり言って、人間の耳は(周波数によっては)フルスケールに対する振幅差で1/32768とか3/32768程度、つまり0dBと-0.0001dBの違いを聞き取って違いをはっきりと言い当てるような、非常に優れたものであるとわかった。たとえ、自分の耳がそうでなかったとしても(ひがみっぽい奴だ>俺)。
これを鑑みれば、如何に「エンコード前と後のスペクトルを表示して、その違いから音質を決定する」ことが馬鹿げているか、わかるのではないだろうか。スペクトル図を目で見てわかる違いはまあ、1dBかそこらだ。だが耳はその一万分の一の違いまで聞きつけたりするのだ。
カットオフがあることは特に問題ではない。本当にその音が聞こえないのならば、カットオフをわざと作って、浮いたビットをその分、他にまわしてやったほうがよほどよい。カットオフがあるエンコーダのほうが、場合によっては音がよいことのほうが多くても、おかしくないだろう。
アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者