ardry (3329) の日記

2002 年 07 月 02 日
午前 02:02

フリーウェア利用者の実態

寝る前に、自作ソフトのバージョンアップ直後の逆リンクたどっていて、(バージョンアップ直後 24 時間以内の間に行う儀式のようなもの、バージョンアップを扱ったサイトの逆リンク2点だけという自己最低記録を確認して脱力しつつ^^;)脱線してふらふらして見つけた9割がフリーソフトに満足、フリーソフトを使い続ける理由を興味深く拝見する。

顧客満足度 86%...玉石混交のオンラインソフトと考えればこの数字は健闘してるのかな。私のお仕事の顧客満足度数値と比べたら(げほっげほっ

サポート体制ねえ...私の場合、やろうと思えば商用クラスのサポート提供は可能だ。ただコストに見合うだけの見返りがフリーウェアのサポートにはないのでやらない(サポートメールに追われて早死にしたくない^^;

カスタマイズできないのならオープンソースのソフトを勝手に改造して使うのがいいのかな。もっとも、改造に至る前にソースコードの解読しなくちゃいけないけど。なければ作る。これが最善のカスタマイズだ。...ほんとに欲しい物になるまで数年かかるかもしれないけど。

サポート体制以外に不満は無い、とか、アフターサービスが充実してないって...商用ソフト並の質を要求される今の時代って過酷ね。私は「自分のために作ったソフト」と割り切るので、気にしない。「あなたのアフターサービスをするために作ったソフト」ではないのだ。アフターサービスが充実しているソフトは金銭なりなんなりの作者に何らかのプラスのエネルギーを与える背景があるはずだ。

機能限定のものが多く、複数のソフトを組み合わせて使っているのが不満って、それが「オンラインソフトの醍醐味」なんじゃないのかなあ。この人はオールインワンで、いちソフトでなんでもできなければ気がすまないのかも。多機能だけどバグが多いソフトひとつ、少ない機能だけど安定している複数のソフトの組み合わせ。私は迷わず後者を選ぶ。

フリーズの原因になる...正論かもしれない。あまり多数のソフトを一時期に同時に入れると Windows の寿命が縮むことは確か。
Windows にしか対応していないというのは...逆に MacOS でVirtualPC とか、PC-UNIX で Wine を使ってみてはどうか(と、アレゲな話題を一般な方にふっかけるだけの度胸は私には無い^^;)

無償有償は...自分には関係ないのでパス。私の作る自分用のソフトで稼げるなんてこれっぽっちも思っちゃいない。

今後あってほしいサービスにも作者にとって難題が続く。

「初心者向けの説明」ってどこまでやればいいのだ? 極端な話、専任の家庭教師つけたり Flash あたりを使ってマウス操作を逐一動画を使ってヘルプしなきゃならなさげ。

初心者でもダウンロードしやすくというのは Windows Update みたいな自動更新機構みたいなものか? コンピュータに「解凍ソフトが欲しい」としゃべったら、音声認識エンジンと検索エンジンがシームレスにリンクしていて、Lhasa が自動でダウンロードされてシステムに自動導入されるとかそういうの。ほげ。1文字でもいい間違えたら大変なことになりそう。

アップデート案内のサービスが国内でも適当な部類にはいっちゃうのが私のサイトだろう。ついこないだまで、バージョン番号維持でビルド番号上げてまで「バージョンアップの情報」を隠匿してた。「あまり自作ソフトが広まって欲しくない」というネガティブ君のしわざなんだけどね。今では最小限の更新だけはやってるけど、あんまり力は入れてないかな。

旧バージョンのダウンロードは「皆で使おう SFJ」で解決? SFJ のディスク容量の制限ってきいたこと無いから。 プロバイダやレンタルの Web サーバーのディスク容量が足かせになることが多いからね>旧バージョン公開

実際使っている人の評価をまとめたようなサイトって、過去にいくつかあったよね。私もかつてそんなサイトを運営していたし。しかし、こういったサイトの運営者/主催者は一歩間違えると叩かれる運命にもあるのだ。さらに、主催者があるソフトに深く関わってしまうと、関連ソフトの競合ソフトに対する「公平な判断や評価」が著しく困難になる。そういった点では、ある意味、主催者不在の 2ch あたりが一番確実な「評価をまとめたサイト」かもしれない。もっとも、玉石混交を見分ける目というものが通常のネット以上に必要になるが。

残念なことは、「金銭面」と「無償ソフトに対するサービス」に対する話題が強調されすぎていて「自由にカスタマイズできる」「自由に頒布できる」といった「フリー(自由)」な GNU っぽい話題や「こんなソフトがないから自分で作ってやる」といった意欲深い「開発者候補生」がぜんぜん出てこなかったこと。

なんとなく最近のオンラインソフトのユーザー像について想像はしていたんだけど、実態の一端が見られただけでもよかったかな。...私はこのページ見て、「無名なソフトの作者でいよう」と改めて思った。趣味で作ってるソフトに「初心者にわかりやすいサービスを」「アフターサービスはどうなってる、サポート体制が不満」「カスタマイズができないのでできるようにしてくれ」と要求が殺到されまくってもダウンするだけだし。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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