von_yosukeyan (3718) の日記

2003 年 10 月 15 日
午後 02:47

争いを売り歩く人々

八田日記から

この人は学習能力がないのか意図的なのか知らんが、今回の八田のやり方はすごく汚い。単に「裏が取れてないから」という理由で、ほとんど批評なしにNEの記事を引用してはいるが、

ーLinuxも、みんなで寄り集まって開発するオープンソースですが。

坂村氏 T-Kernelは間もなくソースコードを公開します。それはGPLではなく、僕ら独自のライセンス・ポリシーに基づくものです。Microsoft社もやはり、「シェアードソースライセンス」と呼ぶ独自のポリシーによってソース・コードを提供しています。T-EngineフォーラムとMicrosoft 社はいずれも知的財産権の重要性を十分に理解し、ソース・コードの安全性を保証しています。どちらも安心して使えるプラットフォームといえます。一方のLinuxはどうですか。責任の主体がなく、ビジネスを全く理解しないでやりたい放題。その結果として、厄介な問題が実際に起きているじゃないですか。裁判の行方は分かりませんが、もめごとがあるというだけで技術進歩は停滞しちゃうでしょ。

この文を読んでどう思うだろうか? 坂村は組み込みビジネスを行う上での知的所有権の帰属に関して述べている。それに続けて、Linuxは責任の主体がなく、知的所有権に関する紛争が発生する可能性がある、という程度のことを述べているに過ぎない

これに対して、八田日記の引用はこうだ

ーLinuxも、みんなで寄り集まって開発するオープンソースですが。

坂村氏 T-Kernelは間もなくソースコードを公開します。それはGPLではなく、僕ら独自のライセンス・ポリシーに基づくものです。Microsoft社もやはり、「シェアードソースライセンス」と呼ぶ独自のポリシーによってソース・コードを提供しています。T-EngineフォーラムとMicrosoft 社はいずれも知的財産権の重要性を十分に理解し、ソース・コードの安全性を保証しています。どちらも安心して使えるプラットフォームといえます。一方のLinuxはどうですか。責任の主体がなく、ビジネスを全く理解しないでやりたい放題。その結果として、厄介な問題が実際に起きているじゃないですか。裁判の行方は分かりませんが、もめごとがあるというだけで技術進歩は停滞しちゃうでしょ。

しかも、前後の文章が全くわからない。NEは基本的に定期購読だけなので、今すぐこの真意を確かめたいと思ってもダイアモンドほど早くは入手できない(オンラインでは手に入るが、少し時間がかかる)

はっきりいって、八田の坂村叩きは意図的としか思えない。前回も、八田がダイアモンドを読むような人間には思えなかったが、彼が偶然この記事を目にして、頭に血が上ったから記事を書いたという言い訳も通じただろう。しかし、今回は明らかに

噂では今月の日経エレクトロニクスにまた卒倒するような記事が載っているもよう

と、誰かから吹き込まれた可能性が高い。もう、すでにこの時点で、八田にとっては

NE+坂村=人民の敵

という構図が出来上がっているのだ。

八田よ。あと80年前に生きていたならば、あなたはボルシェビキで立派なチェキストになっていただろう

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