von_yosukeyan (3718)の日記

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エロマンガ島

von_yosukeyan による 2005年02月24日 6時12分 の日記 (#283181)

エロマンガ島(Erromango.I)とは、南太平洋メラネシア海域のニューへブリディーズ諸島のTafea群に属する火山島。面積975平方キロメートル。Santop山(887メートル)を最高峰として、5つの山があるが島全体はなだらか。周囲はサンゴ礁によって囲まれている。人口は約1500人程度が居住している。近年の地図では、イロマンゴと記載される例が増えている

1605年、スペイン人が西洋人としてはじめて到達。19世紀以来、白檀が発見されると白檀貿易とプランテーション建設のために英・仏の入植者が支配を強め、食人習慣のあった現地住民と奴隷貿易を行う。奴隷貿易と外国人の持ち込んだ伝染病、原住民の食人習慣によって、1万人以上あった島の人口は激減し、原生林も白檀採取と農園建設のために大半が消滅する

1887年にイギリス・フランスの共同統治領ニューへブリディーズ諸島の一部となる。1970年代以降、英系住民に反発する仏人入植者がエロマンガ島に隣接するタンナ島を中心に分離独立運動を繰り広げ、タンナ共和国の独立を宣言するが、1974年にフランス軍部隊によって鎮圧。以後もフランス系入植者の独立運動は続き、一時ニューへブリディーズ諸島全域に英系・仏系の独立派が割拠状態となる。79年、住民投票で一体化独立を主張する英系政党が勝利し、各地で仏系による叛乱が発生するが英仏両軍が軍事介入する中1980年バヌアツ共和国として独立。叛乱も英仏両軍及び、バヌアツ政府の要請で派遣されたパプア・ニューギニア軍によって年内に制圧

エロマンガ島は、これといった産業も観光資源もないため最貧地域として過疎化が進んでいる。なお、数年前に消滅したという噂が流れたが、一種の都市伝説のようだ

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