Oliver (4) の日記

2002 年 07 月 14 日
午前 05:57

この日、国連は死んだ

国連安保理が米国の恫喝のヘコんで国際戦争犯罪法廷における米国人の免責に応じた。なんてこった。アフガン爆撃を防衛戦争とみなした時点で自らの棺桶を発注していたとはいえ、これで完全に死んだな、安保理は。もし米国人もこの法廷で罪に問われるというならば、拒否権を発動してボスニアでの平和維持活動(アメリカが爆弾落しまくった後にヨーロッパとアジアが尻拭いしてる)の継続を妨害するという幼稚な恐喝だった。強悪な戦争犯罪を犯す心配をしてないんだったら、なぜ妨害する。

ヨーロッパの国々が散々抵抗して、「太平洋は戦後で最も冷えている」とまで言われたが、結局、ボスニアを見殺しにするわけにはいかず、実質的に国際法廷を骨抜きにしてしまった。国際法廷の設立に関する条約を批准しない国からの(たとえばパーティ中の市民に爆弾を落して48人死亡117人怪我させたり、独立しようとした州の村々を焼きはらったりする)戦争犯罪人 を1年間は訴えない、ということになってしまったのだから。そしてその1年は安保理によりズルズル延長可能だという。ダブルスタンダードもいいところだ。まさしくアニマルファーム。皆は平等だ。だが、中には他よりももっと平等なものもいる。

安保理による委任なくとも、国連軍ではない自主的な多国籍軍としてボスニアに残り、イギリスとフランスが米国にたいして拒否権を発動しまくればよかったのだ。ただでさえ愚鈍なあの国はさらに調子に乗るだけだ。とっとと猿を捨て、ベネット+海江田というシナリオはないのか。

単に日本が深夜だからだけかもしれないが、日本のニュースサイトには一切、過去数日分も含めてこの話題がないのは、まったくいかがなものか。イエスマン国家だから仕方ないのか!?

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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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