Silphire さんも注目している Wikipedia 創始者 Jimmy Wales へのインタビューが現在進行中。興味深いが,ざっと見たところ,質問としてはライセンスに関することと「どうやってバザール方式で品質を保っていけるのか」といったところに集中しているようで,おもしろくなるのだろうか。もちろん後者にはいろいろなバリエーションが出せるのだけれど,それならこういうメール形式ではなくてインタビュアーがついて対話形式で発言を引き出していく従来型インタビューの方がおもしろいかもしれない。
その記事のリード文で Roblimo が紹介しているように,2001年にはプロジェクト・グーテンベルクのマイケル・ハート氏と同氏へのダブル・インタビューが行われていたようだ。なぜかそのときは気づいてなかった。当時は Wikipedia ではなくて Nupedia と名乗っていたらしい。
待つ間ちょっと訳してみるか。
いい加減なので突っ込みをよろしくお願いします。
なお,この古いインタビューのほうは,ハート氏の発言に対してコピーライト記号がついているので,ライセンス的に不明なので訳出しなかった。
Q2) プロジェクトグーテンベルクのファイルフォーマット
rodentia による
私はこのプロジェクトの存在に気づいたときからの熱心なファンです。 私の質問は発表形式の技術に関するいくつかの部分からなります。
1970年,唯一 ASCII だけがネットワークで実用的な共通語だった時代からずいぶん遠くへ来たと思いますが,プロジェクトのファイルフォーマットを更新するかどうか議論されたことはありますか。
とりわけ,複数の出力手段を持つMLっぽい発表技術についてです。こんなことを書くのは,ebook リーダーの類が普及して,読者層が広がっているからです。適切なインフラストラクチャーがあれば,プロジェクトのテキストは VoxML のような技術を備えた適切なブラウザで表示することもできるように思います。
次に,長年続いてきた ASCII フォーマットを標準にする方針をプロジェクトが変更しないなら,ほかのツールで簡単に翻訳できるように構造化タグをプログラムでまとめて付与できるような試みが進行中だったりしませんか?この質問は痒けりゃ自分で掻け,みたいなものですかね。
Wales:
Nupedia の場合,あらゆるフォーマットで再利用しやすくなるように,記事をタグ付けするのに TEI-Lite XML dtd を使用しています(というか,技術的な援助が必要だけど,使おうとしてる)。ASCII プレーンテキストから紙の出版,ハイパーテキスト,その他もろもろのフォーマットで再利用できるように。
皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー