主に英語由来の外来語をカタカナ表記するときに、技術系では最後の長音記号を表記しないという慣習がある。「コンピューター」ではなく「コンピュータ」と書くという、お馴染みの書き方だ。
もう少し詳しく書くと、「語尾が-er/-or/-arでカタカナ3文字以上の場合、長音記号を省く」という慣例だ。「フロー」は伸ばすが「メモリ」は延ばさない。
この慣習は、どういういきさつで始まり、どういう合理的理由があるのか。それが分からない。JIS用語 (JIS X 0001、1994年) を根拠にするにしても、そのJIS用語がなぜ内閣告示・訓令『外来語の表記』 (1991年、ただし最初の国語審議会答申は1954年) の例外であろうとするのが分からない。分からないので長音記号は省かないようにしてきた。しかし、普段見かける表記が長音記号省略の単語などは、気づかない内に省いていることもままある。どうにも収まりが悪い。
そこでこの日記読者の知恵をお借りしたい。長音記号の是非と、そのケース対応について、またどのような判断基準を持っておられるのか、その理由もできればお聞かせ願いたい。可能ならば、寄せていただいた意見を元に、個人的な統一見解をまとめたいと思う。
【今日の点取り占い】
熱暴走いかれた(ひげ部所属)
1点
未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
未確認情報 (スコア:1)
片仮名しか出せない大昔のプリンタ(長音記号省略〔笑〕)で、 その低解像度故にハイフン/負号と区別がつかなかったから――とかいう説を聞いた事があります。 単語の中にあれば長音符号と判別できますが、 単語の終わりにある場合には判別できないから省略せよと(つまり単語の終わりに横棒が続いていたらそれは無条件にハイフン/負号と見なせる)。
ほんとかどうかは判らないんですが。
あたしは今のところ、 仕事上の文章やここのコメント/日記では慣習に合わせて省略してますが、 趣味で書き散らしている小説では省略していません。 個人的には省略すべきではないと考えています。 単に、 表記規則に余計な例外を敢えて導入する合理的理由が判らないからですけど。
Re:未確認情報 (スコア:0)
綴りをなるべく忠実にカタカナ化 対 発音をなるべく忠実にカタカナ化
とも考えられるかなあと。
# mail をメイルと書かれると違和感があるのに
# main をメーンと書かれても同様に感じるのはなんでだろ。
俺様感想: (スコア:0)
・名古屋でコンクリート方向を教えているかそのフリをしている
元コミケ関係者と聞く推理小説を書いているようにおれが思う人
は徹底していますよね。カルチャとかブラッカイマとか書きそうだ。
・俺は彼の作品では「すべてがFになる」が一番好きです。
・教授と女子学生シリーズ(造語)は全部読みましたが、
同工異曲な大同小異で飽きました。教授のつぶやく賢しげな
台詞ももう臭すぎ
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『個人情報秘匿WA破滅eNo第一歩也』
例外を導入する合理的理由なし、に同意 (スコア:0)
etsavさんに同じく「余計な例外を敢えて導入する合理的理由が判らない」ので、公私の別、キー入力した文字と手書きの別なく長音記号をつけています。
l10n (スコア:1)
1)OS等他のソフトウェアで使用頻度の高い用語を優先 (ex. user -> ユーザー)
2)googleで調べてヒット数の多い方
最近困るとすぐgoogle使う癖がつきましたがね…(汗
人に関わる名称の場合は,音引きを残す。 (スコア:1)
と,伺ったことがあります。
で,
×:コンピューター
○:コンビュータ
×:メモリー
○:メモリ
×:アセンブラー
○:アセンブラ
○:プログラマー
×:プログラマ
○:ユーザー
×:ユーザ
○:マカー
×:マカ
・・・という感じ。
斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
スラドで、 (スコア:1)
サポーター
バナー
オリバー
は、省いていません。
#よごしてごめんなさい。m(__)m
英語論文の翻訳が文字数単位で課金されるから? (スコア:1)
Masafumi Otsune [otsune.com]
Re:英語論文の翻訳が文字数単位で課金されるから? (スコア:1)
入力の文字数ならともかく,出力の文字数で課金するというのは変でしょう.それなら,翻訳者は,できるだけ冗長に訳せばそれだけ儲かることになります.
それに,長音符号を省略したがる種類の文章は, 論文にしろ,JIS 規格にしろ, 翻訳を外注に出せるほど裕福なところが,そんなにあるとも思えないし.
Re:英語論文の翻訳が文字数単位で課金されるから? (スコア:1)
論文そのものの写植が文字数で課金されるからかな?
Masafumi Otsune [otsune.com]
起源 (スコア:1)
「揺らぐ『コンピューター』表記」 [archive.org] (web.archive.org のコピー) という記事の, 「種は45年前にまかれていた」 [archive.org]という節によれば, 最後に長音符号を付けるか付けないかで, 理学系と工学系との間での戦時中からの対立があったそうです.
この問題については, 情報処理学会の機関誌のエッセイ [teu.ac.jp]でも取り上げられていますが, 結局結論は出なかったようです.
最近は,CM などで「プロセッサ」,「テクノロジ」,「コンピュータ」などの用語を, 書かれたままに読み上げるアナウンサーの訓練を受けた人が読んでいるものか, そのまま発音されている例があり,聞いていて違和感があります. (インテルの CM とか)
個人的には,上記 CM などに気持ち悪い感じが否定できず, 長音符号は付ける傾向にあります.
Re:起源 (スコア:1)
でも、表記が混乱していることは分かれども、どう統一すべきかはやっぱり分からないまま……難しいところです。
/.Jは技術寄りの読者が多いことを意識してJIS用語に倣う、あるいは一般に開かれた掲示板なので特定新聞社の用字用語規範に倣うなど、十分な考察と検討を経た外部の統一規範に寄るのがいいかもしれません。どうにも消極的な解ですが。
JIS 用語規格 (スコア:1)
JIS X 0001 を参照されているようですが, ここで参照すべきは,やっぱり JIS Z 8301 「規格票の様式」 [jisc.go.jp] でしょう… と思ったら,昔あった「外来語の表記」の附属書が消えてしまいました.例の内閣告示を,JIS のカタカナ用語に合わせて改訂したような,すごい文章があったのですが….
まあ,Z 8301 なんぞ読むのは,不幸にして JIS 原案作成委員会なんかに呼ばれてしまった連中だけだからなあ.