書架を見れば人となりが分かるといわれるが、ブックマーク (お気に入り) を見ても分かる。
WWWブラウザーのブックマークを根拠に同好の士を探すシステムといえば、あのデビット・シーゲル氏のBlink.comが思い浮かぶ (2000年9月のascii24の記事)。1998年開始のWebRingと並んで、新しいブックマーク・コミュニティー形成の旗手と期待されていた。Blink.comは残念ながらビジネスに失敗したが、稲畑産業が運営する日本語版のBlink.jpはまだ動いている。i-mode対応が功を奏したのか、日本では好調だったらしい。
Blink.jpにはわたしもアカウントを持っているのだが、IE以外では手動でブックマークを登録しなくてはならない駄目仕様が祟って、全く使っていない。ブックマークのオンライン・バックアップでしかなく、結局わたしは労力に見合うだけの利用価値を見出せなかった。同好の士を探す以前の段階でつまずいたのだ。
はてなアンテナの秀逸なところは、これがアンテナであるということだ。ローカルにブックマークを持つ以上の価値がそこにあるから、せっせと登録をするのだ。自前のアンテナを立てるなり更新チェッカーを使うのに比べて、アンテナ分のトラフィックを集約する「帯域に優しい」プロキシ・システムでもある。そして、せっかく登録したアンテナ先リストを二次利用法すべく、おとなりアンテナが仕掛けてある。

さて、以上とはあまり関係ないが、猫のひげの命名を褒めてくれた高森太郎氏へ、今頃気づいたので自分の日記で返事を。どうもありがとう。「yorCat」のtypo直してね。