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Silphire (7255) の日記

2003 年 08 月 16 日
午後 11:32

FreeDOSの将来

FreeDOSの今後の予定の目玉は、1年後のFreeDOS 10周年に合わせてリリースされる予定のFreeDOS 1.0だろう。と言うよりも、それ以外には特に目立った事は無い。だいぶ前からfd-devメーリングリストで収録するソフトウェアなどはだいたい議論が尽くされており、よほどの事が無い限り1年後には予定通りFreeDOSのディストリビューション1.0としてリリースされるだろう。

下にも書いたが、FreeDOSのカーネルやFreeCOMの開発は、既に新たな機能を追加する段階には無い。カーネルは標準の機能だけでなく、FAT32やLBAまでサポートしており、既にMS-DOS 6.2の上位互換と言えそうな程にまでなっている。FreeCOMはカーネルよりも随分と前に追加する機能の案が尽きており、コマンドライン上の編集などの拡張機能が大量に追加されている。このように、FreeDOSのコア部分は、MS-DOSと互換性を保ち続ける限りは新しい機能が追加される事は無く、主にバグフィクスやクリーンアップなどの保守的な開発が中心となっていきそうだ。

FreeDOS 1.0がリリースされた後、FreeDOSプロジェクトがどう動いていくのかは、正直良く分からない。今の所はFreeDOS 1.0のリリースを最大の目標として動いているが、その後の予定が全くないのである。この事は、少し前に水城珠洲さんに指摘されるまで全然気付かなかった。MS-DOSが既にほぼ役目を終えたOSである以上、追いつこうとすればいつかは追いつけてしまうが、それが現実に近づいている。MS-DOSを超えるOSを目指せば良いのかもしれないが、MS-DOSとの互換性を保ちつつ機能追加をしていくのは容易な事では無い。例えば、DOSは16bitの古いアーキテクチャを前提としているので、何を追加するにしても容量的な問題がある。FreeDOS 1.0の後は、何を目標にして活動していくのだろうか。もし何の目標も示せないままでいれば、自然消滅していってしまうかもしれない。

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  • by Anonymous Coward on 2003年08月17日 12時12分 (#380366)
    上っ面だけの動きをみているとGUIとかに流れていきそうだけど…。
    もっと、こう捻った動きをしてほしいですね。
    でも、マルチタスクとか、マルチスレッドとかそういうのは載せないぞ!というのをどっかで読んだ気がするので…ううむ、どうなるんでしょう。
    それ自体が楽しみですね。

    珠洲

ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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