このページの訳文を書き直した物が、Wikipedia創始者Jimmy Wales@本家にあります。このページの内容には誤訳や原文を正確に反映していない訳文がありますので、リンク先の訳文をご覧下さい。

4) 品質管理 - by Raindance

まず最初に、ユーザーからの投稿や校正をオープンにするというコミュニティ製百科事典のコンセプトは素晴らしいと思います。これはオープンソースにそっくりです。 事実上、WikipediaはどのようにOSモデルを他の状況に再適用するかの本当に良い例となっています。

しかしながら、百科事典の事情とソフトウェアの事情は違います。はっきりと違います。特に私は品質管理に興味があります。知っての通り、コンパイルできないコードや結果が未定義のコードは動作しません。

Wikiの記事が悪い時どのようにしますか? どのように伝えられるのですか? 品質管理がWikipediaの大きな問題であるとお考えですか? 品質管理プロセス中におけるコミュニティのより一層の完全化の予定はありますか(恐らく、スラッシュドットのモデレーション/メタモデレーションシステムと似たような)?

Jimmy Wales:

そうですね。百科事典の記事は、数多くの明白な方法やや微妙な方法で悪くなり得ます。明白な方法には、単純な間違った情報や、文法的な間違い、強い偏見などが含まれます。微妙な方法には、軽度の偏見や、味気ない文章などが含まれるでしょう。

品質管理は、多くの私達の内部作業の全てです。 このサイト上の全てのページは"Special:Recentchanges"に現れ、個人ユーザーは、特定のページ目を光らせるのに使える'watchlists'を持っています。

私は今、レビューの「次の段階」の為に、"1.0 stable"リリース実現に真剣に取り組むのに必要となる、コミュニティへの最初の試案に取り組んでいます。 ソフトウェア畑の人々にとってはこのコンセプトはとてもアナログ的な物に写るでしょう。現在のサイトは常に最新のnightly buildであり、もちろん流動的ではありますが、レビューされ、テストされ、良いと感じられるようなstableリリースが必要なのです。

私は草稿を2週間以内に公開し、フィードバックとコミュニティの校正を受け、そしてプロジェクト規模の投票を行います。

このプロセスは、スラッシュドットのモデレーション/メタモデレーションのようなシステムを少しは必要とするかもしれませんが、おそらく投票指向の手順というよりはむしろ編集指向の手順になるでしょう。