apj (8158) の日記

2004 年 01 月 19 日
午後 12:34

Googleとのやりとり

From: japanese@google.com
To: "apj"
Subject: Re: [#6317811]もう少し詳しくお教えください()

天羽様、

ご連絡ありがとうございました。ユーザーが日本の法律に違反するかどで特定のページが削除されることを希望する場合、どの法律にどのように違反しているかを証明する署名入りの文書を弊社法律部に提出していただく必要があります。

Googleに関する事柄を弊社法律部にご相談することをご希望の場合は、詳細を以下の住所に直接お送りください。

Google, Inc.
Attn: Customer Support, International Complaints
2400 Bayshore Parkway
Mountain View, CA 94043

Fax: 1-650-618-2649

今後とも Google をどうぞよろしくお願いいたします。

Google チーム

Original Message Follows:
------------------------
From: apj
Subject: もう少し詳しくお教えください()
Date: Fri, 16 Jan 2004 11:04:51 +0900

Google管理担当者 様

At 10:49 AM -0800 04.1.15, japanese@google.com wrote:
>Googleは完全に自動化された検索エンジンとして、インターネットで一般に公開さ
>れている情報を反映しています。弊社では、法律で公認されているコンテンツを削
>除すること及び情報アクセスの制限を行っておりません。しかし、特定のページに
>表示されるコンテンツが日本の法律に違反していると判断された場合、そのページ
>を日本のドメインであるGoogle.co.jpから削除することがあります。この場合、該
>当するサイト全体が削除されるのではなく、日本の法律に違反するコンテンツを含
>んだページのみが削除の対象となります。何卒ご了承くださいますようお願いいた
>します。

  利用規約に書かれているということは確認しました。ご指摘ありがとう
ございます。

  さらにいくつか確認したいことがあります。

1)Googleは一民間企業に過ぎず,裁判所ではないのに,一体何を根拠に
誰が「法律違反」という判断をしておられるのですか。

  ネットの利用だから,情報を公開する以上の行為はできないはずですよね。
この状況で法律違反というと,「わいせつ物陳列」「著作権法違反」「名誉棄損」
「信用棄損」「侮辱罪」,あとはプライバシーの侵害あたりじゃないかと思う
んですが,いずれも,法律に違反するかどうか,裁判所で個別に争われている
はずです。事実関係を調べないと個別の判断ができないからでしょう。
  いずれの可能性の場合も,「言いがかり」をつけることは可能ですし,
現実の社会でも訴えるだけならいつでも可能です(勝ち目がどの程度になるか
は別として)。
  音楽ファイルの無断公開など,明白に違反だと判断できるものもある
でしょうけど,論評か名誉棄損かといった場合には,グレーゾーンがあって,
違反かどうかの判断は個別の状況によるでしょう。
だからこそ司法手続きで決めることになっているのではないでしょうか。
「法律違反」と判定するときの精度が問題だと私は考えているのですが,
御社の法務部は裁判官並みの精度で判断できるということなのでしょうか。

2)クレームがあった場合,一旦削除したとしても,御社のプログラムが
自動でまた情報を集めてくるのでは。手動で削除したものは永久に
再登録されないといった措置がなされるのでしょうか。

  内容が別のものに置き変わった場合(ウェブの内容は一般にどんどん編集
されるものです),再登録されるかどうかという問題です。URLは膨大なので
登録時のチェックが非現実的であるのと同様に,修正をチェックするのも
やはり非現実的な気がします。実際にはどう対応しておられますか。

3)クレームを受けて削除したURLが,手動で再登録された場合には
どういう処理がなされますか?

4)クレームが出されて削除された内容について,
・当事者で争って法律違反ではないという司法判断が示されたり,相手を論破
して認めさせる,あるいはあきらめさせることができた場合
・相手が法人の場合に,法人自体が消滅した場合
御社ではどういう対応がなされますか。

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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