yosuke (8569) の日記

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科学ジャーナリズムの世界。

yosuke による 2004年08月17日 21時58分 の日記 (#243777)

体操はやっぱり6-3-3が効いたのね。1ミスが命取りっていうのはシビアだ。

Cassiniが土星に衛星を2つ発見。彗星の数の見積もりに関わるのか。

科学ジャーナリズムの世界 真実に迫り、明日をひらく

日本科学技術ジャーナリスト会議によって、科学ジャーナリズムのガイドブックを目指してまとめられた本。
科学ジャーナリズム、科学ジャーナリストが必要な理由は明快。"あらゆることに科学技術が関わっているからには、それを伝えたり批評したりするジャーナリスト側にも科学に対する素養が必要"。その通り。どころか、"ジャーナリストであれば科学的な教養が必須"というのに大賛成。
ところどころ、

誰が江戸に幕府を開いたかを知らないのは常識に欠けると恥じる人でも、物体の得る加速度は加えられた力に比例することを明確に述べたのがだれかを知らなくたって、まったく恥じない。
2章 科学は市民にうまく伝えられているか p18

を始めとする怨嗟がちょっと見え隠れしたりもするが。
"ジャーナリストはサラリーマン化してはならない"、"ジャーナリストならばウェブサイトを立ち上げよう"などの自らに向けた苦言もある。
#正確に言うと自らに向けているわけではない。

しかし、この本にある推計が正しければ(正しくない理由なんてないが)、日本における科学ジャーナリストの人数はプロ野球の登録選手数よりも少ないことになる。科学が文化となっていないところでは、それだけの人数しか必要ないということなんだろうか。しかし、科学がこれだけ細分化している現在、今日の/.Jの記事を見るまでもなく、この人数で足りるわけがない。
であれば、科学を文化として認識させる必要がある。誰が? 研究者と教育者とジャーナリストだが…うーむ。bootstrapとなるべきなのはなんなんだろう。
#ウェブサイトを立ち上げよう…っていうか、最近の状況だとサイトを立ち上げなくたって書けるところはいっぱいあるし。

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