yasuokaの日記: 信号はなぜ「赤・黄・青」? 3
はっきりしたことは分かりませんが、今から約160年程前に、イギリスの鉄道会社が「信号として見やすい色は何か」という実験をしたところ、白、赤、緑、青の順で識別しやすいことが分かり、鉄道の信号に赤(危険)と白(安全)の油灯を採用したのが信号の始まりと言われています。
しかし、最も識別しやすいと言われた白色の灯火も、電灯の発達により街路灯と紛らわしくなって白色から緑色に替えられるようになりました。
また、世界初の電気式信号機は大正7年に米国のニューヨーク市5番街に設置されましたが、その時の信号機の色はすでに赤・黄・緑を使用していました。
1920年2月6日のThe New York Timesの記事『5th Av. Traffic to Go South from 10 to 5』(p.26)による限り、ニューヨーク市5番街に「赤・黄・緑」の信号機が設置されたのは、1920年(大正9年)2月16日である。大正7年ではない。しかも、信号機に「赤・黄・緑」の3色を用いたのは、実は鉄道信号のマネである。
電気式信号機に「赤・黄・緑」の3色を用いたのは、鉄道の方が歴史が古く、1899年にNew York, New Haven and Hartford Railroadで導入された記録が残っている(Engineering News and American Railway Journal, Vol.41, No.11 (March 16, 1899), p.161)。なぜ「赤・黄・緑」としたかだが、赤は人間の血液の色であると同時に、遠方からの視認性が高く、鉄道が始まって以来、ずっと停止旗として用いられてきた色である。緑は赤の補色であり、「進め」として用いられてきた。この「赤・緑」の信号機に新たに「減速」を加えるにあたり、色相環の上で赤と緑の中間にあたる黄が採用されたのである。
なお、鉄道信号の黄は「減速」を意味していたが、交通信号の黄は「give clear intersections」(交差点から出よ)を意味していた。「注意」ではない。これは現在も同様であり、交通信号においては「黄色は注意」は誤りである。
鉄道の信号 (スコア:1)
さて, 鉄道の信号についてですが, 早川文庫の『つかぬことをうかがいますが』か
『また、つかぬことをうかがいますが』に鉄道の信号について同様の質問があり,
イギリス等の鉄分の高めの人たちが侃諤議論をたたかわせていました.
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ご参考まで.
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t-nissie
Re: 鉄道の信号 (スコア:1)
ありがとうございます (スコア:0)