cyber205の日記: 速度計測用のタキメーターって使えるのか??? 2
以前にもネタにした手元のクロノグラフなんだけど、
実はこの時計、周囲(ベゼル)に変な数字が刻印してあって何なんだろうと不思議に思っていた。
12時方向に60と書いてあって、まぁ、60分ってことかな?とか思ってたわけだけど、
左回りにどんどん数字が大きくなるという不思議な目盛りがついてて何に使うのか謎だった。
だいたい、ダイバーウォッチとかと違ってこの目盛りは回転したりするギミックがついていないし。
で、別に使う用事もなかったのでほったらかしだったのだけど、最近時計のことをいろいろ
調べていたので、ついでに検索してみると、これはタキメーターというものなんだそうだ。
(確かにTACHYMETREって文字が彫ってあった)
どうも、スピードを測定するためのモノらしい。1キロメートル走って何秒かかるか見るんだって。
しかし、クロノグラフだからストップウォッチ機能が付いているのは当然としても、
1キロメートルきっちり区切って走行したことを、どうやって知ればいいのだろうか?
自動車なら確かにオドメーター見れば1キロ走ったのは分かるけど、自動車にはスピードメーターが
普通に付いてるから本来は不要なはず。それなら自転車で走ってる時に使う?いやいや、自転車だと
時速60km/hも出るわけがないしなぁ。(それを言うなら自動車だって制限速度が正式に60km/h以上の区間は少ないが)
1キロ走行に60秒かかるなら60分で60キロメートル走るから12時の位置は60で、これは最低ライン。
これより遅いと1キロを走るのに60秒以上かかるから目盛りに書き込むことができない。さらに速くしていって
45秒なら3600/45=毎時80キロメートル、30秒なら120キロメートル、15秒なら240キロメートルだ。
そんなこんなで、目盛りは60から始まって500ぐらいまで切ってある。
最高速度の500km/hだと1キロメートル走るのにたった7.2秒ということになるのだが、
ここまで来ると、秒単位でしか測定できないこの時計の性能では測定できるはずもない。
しかし、そんな物凄いスピードを出す乗り物って、なんだろう。新幹線?飛行機?謎だなぁ。
やはり速度を知る必要があってこのレンジというと、自動車ぐらいしか思いつかないんだけど。
wikipediaによると、タキメーターを応用して
>同様の原理で、大量生産の工場などで一時間あたりの生産個数を測定することもできるため、
>特にタキプロダクトメーターと呼ばれることもある。 また、ナースウォッチと呼ばれる時計の中には、
>規定の拍数に達するまでの秒数からおよその心拍数を測定できる簡易脈拍計がついているものがある。
と書いてある。それなりに頭のいい人ならいろいろ応用できるモノなのだろうな。
何というか、自分には今では電卓やコンピュータに駆逐されてしまった
昔ながらの「計算尺」が、時計と組み合わせることで特定用途向けに蘇ったように見える。
ちなみに、自分のこの時計、ストップウォッチ機能はメインの文字盤にある秒針にはついてない。
つか、クロノグラフだったら基本的に一番でかい秒針はストップウォッチ専用の針なので
通常の使用では12時の位置で止めたまま使うのが常識らしいのだが…
これは本格的なクロノグラフじゃないから、小さなクロノ針が2本、本体とは独立して動いて
ストップウォッチとして機能する。センターから出てる針は3本とも普通の時計と同じ動きをする。
…ということは、ストップウォッチとして動かしてもクロノ針はタキメーターを指してくれない訳で。
なんだかいいかげんな造りだなぁ。
一つの参考として。 (スコア:1)
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
Re:一つの参考として。 (スコア:1)
バイクとかにはありますね、エンジン回転数しか分からないモノが。
でも、だいたいそういうのはギア比が分かっているはずなので、
一番上のギアに入れたときに毎分何回転していれば毎時何キロメートルと
最初から覚えておくモノなのだとかいう話を以前に聞いたような。
ギア比を見るためにタキメーターを使うってのは、アリなのかなぁ。
確かに、タイヤとか交換して外径が変わってもエンジン回転数と速度の関係は
それに合わせて変化しますしね。
後で考えてみたんですが、高速道路なんかだと、距離を表す標識 [wikipedia.org]が
しっかり100mごとに用意されているので、このテの測定はしやすそうです。