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JAXA

airheadの日記: memo: Gizmodo vs Goldman

日記 by airhead

2008年末にGizmodoは、Steve JobsがMacworld 2009の基調講演をキャンセル、理由は病状悪化という噂を伝えた。

これにCNBCのシリコンバレー支局長Jim Goldman、即座に反応した。

(要旨)Gizmodoの報道は大チョンボだが、おかげでApple株に赤信号が点ってしまった。好意的に見てもソース薄弱のブログなど忘れてしまえ。Apple社内の複数のソースによると、Jobsの基調講演キャンセルは健康問題からではない。AppleがMacworldに見切りをつけたことの一環だ。

株価操作のためAppleが嘘をついているなら監獄行きの者が出るだろう。私はそんなものを伝えたくないし、もっと差し迫った健康問題そっちのけでくだらない噂を流したくない。Appleから材料が出てきたら私はそれを信じる。一方、ソース無しのガラクタが自社株を台無しにしたって、そりゃそうだと言うしかない。

ところが2009年に入ってすぐ、Jobsが噂を認めるリリースを出す。

さらには、Jobsが6月まで療養を優先するリリースを出す。

するとGoldmanは、今度はAppleに矛先を向けるのである。

私は過去数ヶ月間、Jobsの健康問題を追ってきたが、カルテを見られるわけではないし病状の重さを追っているのではない。ではなく、Appleが出す材料、彼がCEOとして会社を動かせるかどうかの情報に見ることができる、Appleの与信上の責任を追っているのだ。基準はまったく単純、動かせるか否かだ。彼が瀕死でも何とかやっていけているなら、理屈の上ではAppleは、彼の健康にまつわるプライベートな詳細を明かす必要がない。これは法的には申し分ないが、倫理的にはそれほどでもない。Appleがやったのはそういうことだ。

精密検査をやったらホルモンバランスが崩れているのがわかった、それからたった一週間で、健康状態が思っていたより複雑だったとわかった(ので6月末まで療養する)という。疑い深くて悪いが、良く言っても「率直でない」、悪く言えば「誠実でない」ように思える。与信・倫理・財務面での仕打ちに等しい。

実は先週末、Jobsと非常に親しい業界内の重役二人からの情報を受けていた。うち一人は数ヶ月前まで定期的に連絡を取り合っていた人物だ。どちらも他意はなく、Appleの株価操作をもくろむような者じゃない。どうか信じて欲しいがどちらも相当な金持ちだ。驚いたのは、どちらもJobsの健康状態に「深い懸念」を抱いて私に話さずにはいられなくなった、ということだ。一方は長年の付き合いから、Jobsが状況の悪化について「断固拒否」している、という。もう一方は「深い懸念」を抱いており、突然連絡が途絶えてメールや電話などにも返答しなくなったのは「深刻な」状況の現れだ、という。

どちらもJobsの治療について直接知っているわけではないが、それまでの付き合い、Jobsの言っていたこと、最近のJobsの振る舞いから判断をしていると言っていた。

この月曜に私はJobsにこの件について、ごく個人的に記して送った。返答はなかった。Appleの誰かさんから、例の重役たちとJobsの健康問題に関して私が何をやっているのかと訊いてくる電話は受けた。私はこの人物に、Jobs宛ての電子メールを読んだのならわかるはずだと答えた。私はAppleに、我々は更なる情報収集に努めるつもりで、AppleおよびJobsに返答を検討するための機会を与えようと考えていることを伝えた。それが昨日(火曜)の事だ。もう少し時間を与えたかったが。Appleは、同じように近しい社内の者で私に打ち明ける者が出始めたら、彼らや他の者までが私以外の者に対しても話し始める可能性は大いにあることに気付いたに違いない。

我々がAppleの手を動かしていたとは言わないが、ほんの一週前に「これについて、言いたかったこと、そして言おうとしていたすべてのことからすれば言い過ぎてるくらいなので、このあたりで」と簡潔に締めくくる別のリリースを出していたことを考えればなおさら、我々が今夜のリリースにわずかながらも荷担していたと思わざるを得ない。今にして思えば、彼にはもう少し、周りの者が彼に言い出す前に言いたいことがあったのだ。

それはともかく、彼の健康状態は動く標的のようなもので固定しておくのはかなり難しいはずだし、2004年の最初の診断から変化・進行していてもおかしくない。Jobsが変調に気付かなかったと言ったとき、彼はそれが事実に基づいたものとして疑わなかっただろう、と思う。それが最近まで続いていた、精密検査を受けて初めて医師たちが変調に気付いた、そのようにJobsが言うなら私は信じる。Jobsの健康状態がどんなものにせよ変わり続けるものと言うソースがあれば信じてきたし、今も信じ続けている。

私がひどく手を焼いていることは何かといえば、今週これまでに起こったことに他ならない。先週の記述は真実かもしれないが、私は、今週の彼の記述を信じるにあたっては重大な問題を抱えている。そこには不誠実の気配以上のものがある。クパチーノをまっすぐに狙ったメディアミサイルの存在を確認しても、噂の後手に回って掃討するのではなく先んじて公表に努めていて、そのうえでの記述であれば私も信じた、原因はそういったことだろう。すべてに関するAppleの戦略は最初から、妙なものだった。すべての中心にあれほど気まぐれな男がいるとなれば、それほど驚くにはあたらない。

私はもう、白日の下にさらすことがすべての雑菌を殺すと信じるしかない。同社がすべきだったことはただ一つ、最初からすべての者に正直にあれば良かったのだ。我々が知りたいことを語るのではない。ではなく、我々が知る必要のあることを語るのだ。Appleはこの分野の先駆者になり、透明性の新領域に火を点すことになっていたかもしれない。ではなく、別の道を選んだ。そのツケを払うのは、株主、ファン、Appleコミュニティだ。

これはまったく残念だ。私は、Jobsが言うように彼が6月に復帰することを心から願う。しかし現実的になれば、彼が他になんと言おうとも、私はそれを当てにすることができない。

なんというか、苦しい。CNBCのニュースショーでも「健康問題は動く標的のようなもので... 精密検査をしたら...」などと弁明するも、偽Steve JobsをやっていたNewsweekのコラムニスト、Daniel Lyonsに「とにかくGizmodoに謝れよ、視聴者に謝れよ」と叱責され、案の定だがGizmodoにも再度突っ込まれる。

話は若干それるが、Goldmanはその後、Gizmodoのイジられ役になってしまったようだ。

で、6月末。Jobsが肝臓移植手術を受け、復帰も近いと報じられるようになったタイミングで、期待を裏切らない男Goldmanが、今度は手術に投げかけられた疑問を採り上げる――のが表のストーリーの元記事。ところで「Tech Check」か? これ。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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