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Torisugariの日記: JPEG 2000について 1

日記 by Torisugari

現在、ラスタ画像をウェブ上で取り扱うとき、可逆圧縮ではPNG、非可逆圧縮ではJPEGが主流と言っていいと思います。

PNGは様々な変遷を経てこの地位に至ったわけで、これまでは不甲斐無い一面覗かせることもありましたが、これからの将来は安泰です。一方、非可逆圧縮の分野におけるJPEGの地位は、必ずしも楽観視できない、と私は思います。なぜなら、同じ分野で、JPEG 2000、JPEG XR、WebPという3つの後継フォーマットが鎬を削っているからです。

JPEG 2000、JPEG XR、WebPは、それぞれ圧縮の効率の面ではJPEGを上回っているという利点があります。さらにこれらを比べると、JPEG 2000は、この3つの中では最も古いので利用実績の面で大きく水をあけています。また、JPEG XRとWebPは、それぞれMicrosoftとGoogleという2大巨人が推すフォーマットですから、将来どう伸びてゆくか、計り知れない面がある、と言えるでしょう。

どれが勝つか、というのは非常に難しい問題です。というよりも、どれかが勝つかもしれない、という点こそが真の問題と言えるかもしれません。私が思うに、ネット上の非可逆ラスタ画像に限って言えば、3者と比べても、まだJPEGの優位は揺るがないでしょう。全ての人にとって理想的な状況は、JPEG 2000、JPEG XR、WebPがウェブ上で使われていない状況(=現状)であり、私としては、これらがウェブへと流入してくるのを食い止めるべきだと思うのです。JPEGとPNGで十分ですから。

しかし、これはウェブ本位な意見であって、デジタルカメラは(需要を先読みして)高解像度低容量に惹かれていくかもしれません。その時、カメラメーカーが参考にするのがウェブ上での普及率、ということになれば、ウェブブラウザの対応が最も重要な要素になります。MicrosoftとGoogleはともにブラウザベンダです。また、両者とも高機能携帯電話(ブラウザ+カメラ)の基幹部分の設計開発に大きく関わっています。こういった泥臭い面まで勘定に入れると、やはりJPEG 2000だけは先行きが暗い、と言わざるを得ません。これまで以上の何らかの梃入れがない限りは、ですけれど。

となると、業務用途でJPEG 2000を採用している業界が、今後、いつまで使い続けるのか、どうやって死に筋を確認するのか、心配の種は尽きません。フタを開けてみれば、余計なお世話となっている可能性も捨て切れませんけれど。

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