WindVoiceの日記: 東日本大震災・自分的記録
2011年3月11日の14時46分に三陸沖でM9.0の地震が発生した。3月19日の夕方で、NHKの報道によれば、死者・行方不明者は18000人にのぼっている。以下は、震災後1週間の個人的な(東京23区からみた)所感です。正確さについては保証しませんのでご注意を。
(1)従来、一般的な防災知識の啓蒙活動においては、「救助がやってくるまでには通常2~3日を要するので、その期間は自分で生き抜けるよう備蓄すべき」とされていたが、今回ほどの大規模災害になると、2~3日では足りない。比較的田舎の地域では、交通網が充実しておらず、数少ない経路が破壊されると、長期にわたり孤立してしまう。1週間がたってから数百人が孤立している地域を自衛隊が発見した、というような報道も聞かれた。
(2)逆に、地域によっては、田舎であることが幸いして、農村では比較的自立した生活が可能な場合がある。上下水道に頼らない水インフラとか、農作物の保管があるとか。一方で、東京は1週間が経っても食糧や燃料が不足感(あくまで不足感。大田区では今日もホームレスのおじさんが元気に空き缶を集めているので間違いない)を感じる状態だ。普段物流が充実している地域なので、各個人の備蓄は少なく、流通が途絶えると途端に枯渇の不安に苛まれる。なお、関東近県ではなぜかトイレットペーパーが店頭からなくなっている。私が乗り合わせたタクシーの運転手(40代)は「次は砂糖だよ。砂糖がなくなるに違いないから。石油ショックのときそうだったもの!」と力説されていた。桶屋の法則は難解である。
(3)詳しく統計を取った情報がみつからないが、今回は揺れそのものによる倒壊よりも、その後の津波による被害者のほうがずっと多数にのぼると思われる。東北地方の太平洋側では、町の大半が津波に襲われた地域もある。一部報道では20mの津波だという話もある(具体的な場所の記載が無いが)。本震のあと、震源域だけではなく新潟、長野、静岡を震源とする震度6級の余震が発生した。そんな余震が続く中、東京スカイツリーは18日、予定の634メートルに到達した。作業が停止していないことに驚いた。地震発生時は平日の午後なので作業中だったと思うが、作業者の人たちの感想はだれか聞いていないのだろうか。
(4)各種マスコミは、一斉に地震とその後発生した福島第一原発の問題を報じている。主にテレビを見続けていた人のなかに、気分が落ち込み、病的な症状を示す人がいるという。同じことばかり、強烈な場面ばかりを連続してみつづけることは、心の負担が大きく問題だ。個人的には、某宗教団体のマインドコントロールを思い出したので、テレビは一日一時間と決めている。なお、テレビはもっとも強烈なところばかりを繰り返す習性があるが、新聞は一日一回ないし二回の発行であるため、内容が幅広く、Webのように断片的な情報でもないため、全体を俯瞰した包括的な情報が欲しい場合にはよいと感じた。久しぶりに紙のメディアを見直した。
(5)福島第一原子力発電所で冷却装置が津波の被害を受けたことにより、放射能漏れが発生している。もちろん極めて重大な問題には違いないが、日本ではここ数日で客観的なデータと冷静な影響評価も流れるようになっている。一方ハワイではヨウ素を含む薬やマスクを買い求める人が行列を作っているとか、ヨーロッパでも同じような状況とか、日本からの入国者を放射線検査するべきなどという論議に対してWHOが不要だとわざわざ発言したりもしており、むしろ海外のほうが混乱しているようだ。おそらく断片的で刺激的な情報だけが選別されて報道されているのだろう。今後の見通しは不透明だが、日本人は海外からみて「招かれざる客」になってしまうのかもしれない。
(6)関連して、電力不足は深刻だ。震災直後は供給量が3100万kwだったが、19日では3400万kwまで戻っている。しかし、夏場のクーラー需要にはとても耐えられない。放射能の影響を恐れて西に移動する人も見られるが、実際の健康への影響はともかく、エネルギー分散の面からはよさそうだ。電力に頼らないで涼しくなる方法を今のうちから考えておくべきである。
(7)この震災に対する海外の報道は、日本人の冷静な行動(局所的には色々あるけど、大規模な暴動や略奪は確かに発生していない)や助け合いの精神に感心する内容も多い。一方、円は過去最高値の76円25銭をつけた。これは投機筋による資金の動きという話もある。G7は協調介入を行ったので、19日現在では80円台まで安く推移している。
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