chocopaの日記: 暗号の話 3
2月に某所に投稿した記事をこちらで再掲。
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暗号と言えば忍者文字がありますね。
しかし、50音と対では(換字式暗号)本気で調べれば突破できてしまいます。
現代に通用する暗号はどうあるべきでしょうか?
何かの表で置き換える方法や、さらにそれを元に複雑化したスタイルのものは古典暗号と言われるもので、もはや現代では通用しないものです。
これらはコンピューターの出現で容易に突破されてしまうようになりました。
現代的な暗号は数学的に一方方向への計算は簡単だが逆方向の計算が困難な計算を暗号強度の拠り所にしています。
例えば素数と素数を掛けて大きな数字を作るのは電卓を少し叩くだけで簡単に出来ますが逆に素因数分解(ある数字を素数の積で表す)は、簡単な方法が存在せず総当たりで試して行かなければならないので、桁数が大きいとコンピューターを使ってもいつまで経っても終わらないという具合になります。
他に有名なのでは、論理演算でグチャグチャにしたり、楕円曲線上の有理点を使った方法などがあるのですが、それらも逆方向の計算がとても難しい事を利用しています。
1970年代末に開発された現代的な暗号としてエポッキメイキングなDES暗号は、恐竜的進化を遂げた現代のコンピューターの豪腕に敗れ去り、新たにAES暗号が開発されました。
AES暗号はDES暗号を1秒で破ることの出来るコンピューターで149兆年かかるとされているほどの暗号強度を持っています。
これだけ強力だと暗号競争は終わりかと思っちゃいそうですがそうでもありません。
コンピューターはムーアの法則(18ヶ月で2倍)で進化しているので70年後には1年で突破されてしまうという計算になります。
とはいえ、現在ではAES暗号は鉄壁の守りであり秘密を守るのに適しています。
これで暗号化したものは、公安はもとよりCIAもMI6もFSBでも中華人民共和国国家安全部もお手上げです。
手軽にこの御利益をいただく方法はとても簡単な事で、ファイル圧縮で有名なzipでAES暗号オプションを使う事です。
それでも「現状では通信の秘密を守れる」というだけなんだよね (スコア:2)
その時々で使える最強の暗号を使うってのは当然なんですが、
それでもネットワークトラフィックをフォレンジックサーバに完全にコピーされて
データを積み上げられている場合、その時に最強の暗号を使っていたとしても、
将来解読されて不都合な情報が敵に知られたりする可能性はあるんですよね。
本当は情報の存在そのものが役に立たなくなる「時効」を迎えるまで
破られないだけの強度を保っていなければならないわけで。
なかなか難しい話だと思います。
Re:それでも「現状では通信の秘密を守れる」というだけなんだよね (スコア:2)
アメリカの機密解除も50年とかの様ですですから政治や兵器の機密にはAESでOKかもしれませんね。
宮内庁の未公開遺跡・遺物等の資料には脆弱かもしれません。
残り寿命がちびたら、キーを伸ばしたり新型暗号に置き換わるのでしょうね^^
「ロボットの起源」コンパイラとCPUを開発中! http://twitter.com/kouaisshin
違和感 (スコア:2)
何か違う気がする、とだけ。