route127の日記: 日本手話文法
テレ東の正月映画で全裸聾唖女子高生が出てきていたが、年末から大修館の手話文法本を読んでた。
手話学習本は割と出版されているが、特に手話を学習しようとする意欲があるわけではなくその仕組みに興味があったので文法を俯瞰できて面白かった。
大修館でなければ手に取っていなかったと思う。
個人的に興味を持った箇所は手話運用における男女差、代名詞の性、手段を含む動詞のあたりだった。
日本語にも女言葉というのはあるが、手話にも年代によって遣う語彙が異なったりという位相差はあるらしい。
トイレとお手洗いの例が挙げられていたが、年配女性はトイレという手話は使わないそうだ。
NHKにトイレを指す手話が掲載されているが、最近はこれをWCを象ったものと解釈するらしい。
以前は「男性が小用を足す様子を描写したもの」だとされていたそうだが、つまりはこの手の形はチンポつまんでいる形なのか。
日本手話言語地図にはトイレを表す手話の地域差は記載されていないが色々な語彙についての年代差・地域差が分かって面白い。
また、日本語や英語では語に性はないが、日本手話の代名詞には性の違いがあり、訳出する際はその情報を補う必要があるらしい。
同様に、日本語から日本手話へ通訳する際に手段を補わなければいけない例というのがあるそうだ。
例として、行く(飛行機で?新幹線で?車で?)、温める(電子レンジ?コンロ?)、殺す(刺殺?毒殺?溺れさせる?)などが挙げられていた。
その為に法廷などでは正確性を期して「殺す」ではなく「死亡に至らしめる」などと言い換えの必要があるらしい。
その辺りを読んでいて3月の原発事故後にニューズウィークの冷泉コラムを思い出した。
自分の使う言語について常に内省し、改良を心掛ける気持ちは持っていたいものだ。
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