aruto250の日記: モノクロ写真の印象操作 6
私は、歴史の本やらに載ってるモノクロ写真を見て、「ああ、自分とは無関係な遠い昔の出来事なんだなぁ」とか、自分の生きているこの世界とは断絶した異世界の出来事のように感じることがままあり、逆に「戦時中の日本を写した珍しいカラー写真」とか、「1940年代のアメリカのカラー写真」とか、「100年前のロシアのカラー写真」とかを見ると、ハッとして、その頃の日本(や、その他あちこちの世界)にも、今と同じように鮮やかな服を着た、生気に溢れる生きた人間がいて、自分と同じように物事を感じ、考えて生きていたんだなぁと気づかされることもまたよくあります。
で、本題なのが、最近の雑誌やWebで掲載される写真の傾向。例えば、フルカラーの雑誌なんかで対談記事があったとして、「○○さん18歳の写真」とかキャプションのついているモノクロのスナップ写真があるわけですよ。で、その人は2012年現在で50歳とかだったりする。オイオイその頃はとっくにカラー写真だろうと。これが酷いときはバブル期の写真がモノクロで掲載されてたりする。いやいや、1980年代後半でモノクロ写真は無いわー。
最初は、モノクロフィルムの方が現像が安かった時代だからだろうとか、週刊誌や新聞に掲載された写真の転載だからだろうとか思っていたんですが、それにしてはどうもむやみにモノクロ写真が多いような。アーティスティックな写真ならまだわかるんですが(とは言え、半ばドキュメンタリー的な写真集で、よく見ると1990年頃の写真がモノクロで混ざっていたりして、尻のすわりが悪い気分になることはある)、スナップとか、何気ない街の様子までモノクロというのはちょっと…。
まあ、平成はカラー、昭和はモノクロということで、昭和という時代がもうdat落ちしてる異世界、無関係なモノ、ってことなんでしょうかね。
保存性では? (スコア:0)
モノクロだと「時代が古い」というのと同時に、「時が経っている」という印象もありますよね。
実際カラーだと退色しがちなので、普通の家庭で雑に保存していたカラー写真ではそのままでは使えないってことも多かったりしませんかね。
Re:保存性では? (スコア:1)
たとえば70年代頃の写真って、色褪せてはいるものの、これまではちゃんとカラーで掲載されていたように思うんですよね。この数年で、視認性に対する何らかの基準を満たさなくなるくらいに退色が進んだのか、それとも基準が変わったのか。
白黒にしてしまった方が、コントラスト補正等の点で有利、みたいな前提があり、その上で、昔のカラー写真の退色が進んだために、モノクロ写真での掲載の方がよいと判断されることは、充分あり得る話ですね。
Re: (スコア:0)
ならさらに時代が下ってデジカメの時代に入ったらそういうことはなくなるのかなあ。
なんとなくそうはならない気がするんだけど
記号でしょ (スコア:0)
無意味なフレアとかとおなじ
Re: (スコア:0)
保存性ではないという結論で合意に至ったようで何よりです。
そういえば最近みない (スコア:0)
セピア調の写真を最近みかけませんね。
セピア=古い のイメージは古過ぎて一般的ではなくなったとか。
いまは、退色してバランス等が崩れたカラー写真を模すことで、
古いイメージをつけるのが主流なのだろうか。