ozumaの日記: 社運をかけると何故ことごとくダメになるのか 17
日記 by
ozuma
どうも職業柄、「これは社運をかけた一大プロジェクトでして……」みたいな話を聞くと、ワクワク感とかは一切無く「うわ、地雷だ、近づかないようにしよ」と思ってしまう。
実際、社運をかけるとことごとく大失敗になった事例しか思い浮かばん。なんでダメかと言うと、やはり、
*現在のITプロジェクトでは、周りを見て走りながらの修正が最も重要な点(コードレベルの修正から、プロジェクト計画レベルでの修正まで)
*一大プロジェクトとなると、些細な修正や変更に膨大な工数がかかる……というかその変更許可がそもそも出ない
ことが完全に相反しているからじゃないのかな。あと、「そもそもこのプロジェクト、やるだけ無駄じゃね?」という根本的な問いかけもあまりされない、というのもあるか。
じゃぁどうすればいいかと言うと、正直わからん。アジャイルサムライさんが解決できるのだろうか。
よく分からんので寝る
製造業ではままあることだが,サービス業で「社運をかける」事態ってほとんどないのでは (スコア:2)
ITとかサービス業は社運をかけるような事態にならないというか,
会社の規模が大きかろうと,フットワークが軽くないとまずい訳で,
(IBMなんかそう)
社運をかけちゃうような会社はそもそも成長しない訳で。
当たるも八卦 (スコア:2)
プロジェクトの成功/失敗を「運」だのみにしている時点で、明確なビジョンがないという事を露呈しているのでは?
明確なビジョンがあれば、情勢がそれに合わなくなった時点で早期の方向修正、撤退の判断をするでしょう。
#存在自体がホラー
経営者と労働者の意識の違い (スコア:1)
経営者にとっては全力を賭すという意味だけど、
労働者にとっては将来性もないのに過重な仕事を押し付けられるだけ。
昔のように終身雇用が当たり前で、社員の会社への帰属意識が強い時代なら
社員も一緒に社運を賭けて全力を尽くしてくれるけど、
今のように人材の流動化が当たり前になった時代では、
社員はさっさと転職先を探すことを考える。
社運を賭けるような状況は、優秀なスタッフが流出するので、当然プロジェクトも上手くいかなくなる。
賭けちゃったからでしょ (スコア:1)
ってのと、社運を賭けなきゃならんようなプロジェクトは、そもそも失敗要因が山積みで、誰もマトモに推進しない(出来ない)から、トチ狂った「経営者」が「経営判断」でGOサインをださないと、そのプロジェクトが存在していない。
対して、真っ当なプロジェクトなら、社運なんて賭けること無く、真っ当に粛々と仕事がこなされてゆく。
Re: (スコア:0)
社運を賭けさせることで儲かってる胴元は誰なんでありましょうか。
Re:賭けちゃったからでしょ (スコア:1)
尻馬に乗って旨い汁が吸えるかと妄想するIT屋は、大概の場合儲かっていない。
それでもお誘いを断れず、結局子会社に押し付けて親会社は逃げる(笑)
そして、一番バカを見るのが賭けちゃったエンドユーザ。
鉄屑にカネを払って、維持費にカネを払って、廃棄費用にカネを払う。
残るものはキャビネットの奥深くに格納された「報告書」という名の紙ゴミ。
社運賭けちゃって、自前の兵隊まで「次期システム開発部」なんて銘打って投入しちゃった日には、生ゴミまで社内に残っちゃってさぁ大変!
上手く立ちまわって金だけ掠め取ってるのはミカカデータが限界じゃないかな。
まぁ、奴らはIT屋よりは紙屑捏造屋なので、そもそも胴元側にカウントするべきかもしれないけど。
かくして、社運をかけた巨大プロジェクトの赤字を補填するために小さなプロジェクトでは粗利率が上がり続けることになる。
Re: (スコア:0)
小さな飲食店から業界有数の上場企業まで、
「コンサルティング」に唆されて社運を賭けちゃった例が思い当たり過ぎて辛い。
諺にあるとおり (スコア:0)
卵をひとつの籠に入れるな
個人的な印象ですが (スコア:0)
1. 「社運をかける」と言う表現をする管理者は時代に取り残されており上手く成功に導けない。
2. プロジェクトメンバーには安易な発破掛けと受け取られ士気が低下する。
3. 本当に単一プロジェクトに社運がかかっているなら既に追い込まれた状態であり少しのミスでも致命的になりかねない。
4. そもそも敗戦処理含めて「社運をかける」事が目的。
の複合技ではないでしょうか。
Re:個人的な印象ですが (スコア:1)
「社運をかける」と冠付けて稟議が通ったりしたら、その予算をめがけて「オレモオレモ」という幹部社員や役員様達がワラワラ湧いてきます。
で、最初に堅実に固めてたプランをグダグダにして上澄みの汁だけ吸ったらいなくなる。
もしくは逃げ遅れて会社から「いなくなる」。
Re: (スコア:0)
「社運を賭ける」ということは、次のいずれかではないでしょうか。
1、一プロジェクトに社運を賭けなければならないほど追い詰められている。
人材も資金も開発期間にも余裕が無く、行き当たりばったりになりがち。
2、実際は大したことないんだけど、「社運を賭ける」という言葉でメンバーにハッパをかけている。
そんな形でウソをつくようなリーダーは信用されない。
また嘘をつくのはリーダーに実力がない証でもある。
Re: (スコア:0)
>一プロジェクトに社運を賭けなければならないほど追い詰められている。
これだよなぁ。そして追い詰められてる時点で既に舵取りする奴には能力が無い事がほぼ確定してる訳で。
Re:個人的な印象ですが (スコア:1)
「成功率10%のプロジェクトなら、9回失敗できる余裕がある内にやればいいじゃない」
ということです。それを1回2回しか失敗できなくなるまで追い詰められてから始めるからおかしくなる。
今ある商品(サービス)が好調な時は、「そんな『無駄遣い』は許さない」と言われるのがオチかもしれないけど。
Re: (スコア:0)
もしくは「俺様の携わるプロジェクトはすげぇんだぜ!と社内に向けてハクを付けたい」とか。
実際のところ、自称「社運を賭けたプロジェクト」の中で、ポシャって会社を潰したマジモンはどれだけあるんだろう。
脳内麻薬。 (スコア:0)
上層部の人間の頭で脳内麻薬が分泌されて何でも力技で押し切ろうとしちゃうんじゃないですかね。
途中で諦める事も出来なくなって、普段なら小技で回避するようなところも全力前進の指示出しちゃって。
社内の温度差 (スコア:0)
経営者にとっては、「うまくいけば業界のトップクラスになれる」ようなプロジェクトを、
やりたい、でなく、やらねば我が社は伸びない、という強迫観念があります。マストです。
伸び続けなければ衰退するという経済書とかで得た強迫観念も。マストです。
社運をかけたプロジェクトを実行することはこうして決まります。
さて、優秀な従業員は、失敗するかもしれない画期的プロジェクトなんぞやる余裕は有りません。日々の仕事に忙しくて。
仕方なく、暇な従業員が社運をかけたプロジェクトを担当します。
ほら、駄目だ。
名は体を表す、あるいは言霊様 (スコア:0)
まさに斜運というわけですよ。