パスワードを忘れた? アカウント作成
9347938 journal
政府

yasuokaの日記: 内閣官房と大和総研とマイナンバー

日記 by yasuoka

私(安岡孝一)が日経ITproに書いた『マイナンバー、その「複雑さ」の真相』第3回『二つの属性情報、「個人属性」と「関係属性」を理解する』に対して、どこに問題があるのかわかりにくい、との御意見をいただいた。ごめんなさい。実は、今回に関しては、私の見込み違いが、問題をわかりにくくしてしまっているのだ。

一昨日の私の日記にも書いたが、内閣官房社会保障改革担当室から、いまだに「社会保障・税に関わる番号制度が情報システムへ与える影響に関する調査研究」の報告書が公表されていない。この調査研究は、昨年6月8日に入札公告されたもので、私の記憶が確かなら、大和総研ビジネス・イノベーションが1億6842万円(+税)で落札したものだ。調査研究期間は平成24年8月3日から平成25年3月29日なので、とっくに終了していなければならない。

今回の日経ITproの原稿を書くにあたって、私としては、まあ第3回の掲載までには、この調査研究報告書が公表されているだろう、とタカをくくっていた。それで、この報告書では「関係属性」が全く検討されてませんよね困りましたね、と第3回のネタにするつもりだったのだ。ところが、6月になっても報告書は公表されない。しかも公表しないままに、総務省や国税庁がマイナンバーのシステム設計に関して意見招請を始め、内閣官房からは新たなレビューシートが出てくる、という異常事態となった。そこで、私としても、第3回の問題の部分を

現在、総務省などが検討を進めているマイナンバーのシステムは、個人属性に関しては設計が進んでいるものの、関係属性をどう扱うかについては解決すべき問題が数多く残っている。

という形で微妙に残しておいたまま、第3回の掲載に踏み切った。正直、私の見込み違いで、内閣官房や大和総研を信用した私がバカだった、ということだろう。非常に残念だ。

この議論は、yasuoka (21275)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

読み込み中...