Oracle、価格戦争でRed Hatを窮地へ 96
ストーリー by kazekiri
正面衝突 部門より
正面衝突 部門より
parameter曰く、"本日(現地時間10/25)から開催されている「オラクル・オープンワールド」のキーノートスピーチにおいて、Oracle CEOのラリー・エリソンによって衝撃の発表が行われた。
それによると、OracleはRed Hat Linux ユーザに対し、Red Hatの半額以下の値段でRed Hat Linuxのテクニカルサポートを提供するというもの。株式時価総額でOracleの 1/30 に過ぎないRed Hat株は、この発表を受けて 16%以上下落した。Oracleはここ最近、日本円にして2兆円以上の資金を投入して PeopleSoftなどの企業買収を繰り広げており、この発表で株価を下がったところをRed Hat買収に乗り出すのではないか、といった見方も出ている。
オープンソースソフトウエアのビジネスモデルとして定着したかに見えた、テクニカルサポート提供を収入源とするやり方であるが、このような形で終焉を迎えるのかもしれないとしたら、とてもやるせない気持ちになるのは自分だけだろうか‥。"
ITmediaに 浅井英二氏の現地レポートが掲載されている。これは参考になるだろう。
サブスクリプション (スコア:5, すばらしい洞察)
Red Hatも対抗して値下げすればいいだけでは
確かに高いと思う
Re:サブスクリプション (スコア:2, 興味深い)
今の値段を続けられるとRedhat Enterprise LinuxからWindows Serverにリプレースした方がトータルコストが全然安いですし。
それが理由かも? (スコア:5, すばらしい洞察)
WindowsServer+MS SQL Serverに顧客が逃げ出す前に
RedHatのサポートまで一括して安くやるんでLinux+Oracle使ってね
というメッセージなのかもしれませんね。
Re:サブスクリプション (スコア:2, 興味深い)
サポートで商売してるって言っても。
別に本気で無償で開発してサポートだけしてる訳じゃないよね。
Oracle が RedHat 買収したとしたらそのコストは Oracle に降りかかるわけで、どうするのかね?
Oracle ってそんなに儲かってるの?
Re:サブスクリプション (スコア:2, 興味深い)
それなりに好調な様子ではないかと。
Red Hatの直近の業績は、
「Red Hat、2007会計年度第2四半期の業績を発表」 [redhat.com]に載っていますね。
こちらもぐんぐん業績が伸びていますが、Oracleのが元々大きいから、
開発コストまで含めて負担するのは十分に可能でしょうね。
Re:サブスクリプション (スコア:1)
AC(#1045683):「光になれえぇーーー!!」
※結果はご想像にお任せします。
市場性があるから・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
とありますが、逆に言うと「可能性があるから大手(?)が参入してきた」という競争原理に従った結果ではないですかね?
そういう意味では、ビジネスモデル自体はしっかりしているという証明になるのでは? 今までは参入障壁が高いと思われていたから、手をつけなかったという見方もありますけど。
同じモデルでも、企業の体力により侵食されるのは、普通の市場では日常茶飯事でおきてるわけですし・・・
まあ、「安かろう、悪かろう」とならないのかなどが心配ですが。これからの動き次第でしょうか。
少し様子を見るかもしれませんが、もし評判がよければ、切り替えるかも(っていうか、Oracleの営業さんに聞けば、詳しい話が聞けるんだわな・・・)。
必要にせまられてでしょう (スコア:4, すばらしい洞察)
「Linuxを売りたいけど満足なサポートが無いから独自にエンタープライズサポートを作った」
という方が正しいのでは?
実際Linuxを企業に売り込みにいった場合、ライバルとなるのはwindowsではなく、商用UNIX(Solaris、HP-UX、AIX)であることがほとんど。(windowsユーザは、まったく系統の違うLinuxへの移行は嫌がる。Linuxを採用するのはUNIXを使用しているユーザ)そうすると、商用UNIXと比較されて、Linuxはサポート力の弱さがネックとなる。だから自分たちで不足する部分をカバーしようと言う話ということでは?
(企業の立場とすれば、実際にやるやらないは別にして、同一バージョンで対策版をリリースすると契約書に記載されているのは凄いアドバンテージ)
でもこれを本当にやろうとすればそれなりの体制を維持しなければならず、かなりのコストになるため、結構な料金を顧客に請求しなければならない。
なのに、Oracleはredhat社の価格をも下回る破格の値段で発表した。・・・というのが凄いのでは。
いま同じようなサービスを提供している各社は、
「Oracleがこんな値段で出したら、うちは採算があわねーYO!!!」
とのた打ち回っているのでは。
・・・ね、V○Lin○○さん(笑)
Re:必要にせまられてでしょう (スコア:1)
>そのサポートを格安で行うのがそんなに凄いですか?
すごいというかありがたいですね。
そんなたいして儲けにならない、火中の栗を拾うのに等しい
事業を本気で展開してくれるなら、大助かりです。
ハードウェアパフォーマンスではRISC-ServerよりもIA-PC
のほうが桁違いに優れている、とハッキリ認識していても、
“やわらかOS”Linuxの運用コストに二の足を踏んでいる
Oracleの顧客は相当数存在すると思いますよ。
#Sunがもうちょっと早くIA Solarisへ舵取りしていれば、
#こんな悩みは抱え込まなくても済んだんでしょうけどね。
>私がRed HatならとりあえずRHELの開発を中止して
>クローズソースにしますね。だって、一生懸命開発
>しても金にならないし、サポートで儲けようと思っても
>クローン作られて安くサポートされちゃうんだもん。
という小手先の手段をとったところで、現状の公開ソースを
自身でメンテナンスしてサポートを提供できるだけのリソースと
実績と顧客への説得力のある会社ですから。Oracleは。
#ジャイアニズムに対する反発はあるにせよw
原料費かからないから (スコア:2, 興味深い)
(RHELで利益をあげるためではあるが)Linuxの開発に貢献してるけど
貢献してる企業の利益を直接削って利益を得ようとするフリーライダーが現れたら
その企業はLinuxの開発にこれからも貢献してくれるだろうか?
企業なんだから、当然儲からなかったらコスト削減なり開発中止なりするだろうし、
そうなったときLinuxはどうなるんだ、って話ですよね。
Linuxが発展するといいなー、と特に貢献することもなくただ思っている私としては、
そんなフリーライダー企業たちに邪魔されるのは嫌だと思う。
今のRHELにそれを阻止するライセンスなりの要因が存在しないとしたら
それはビジネスとしては失敗箇所だろうし、
Linuxディストリビューションに、それを阻止する現実的な方法がないなら、
そもそもディストリビューション作ってサポートでビジネスをしようという発想自体が失敗なのかもしれないし。
1を聞いて0を知れ!
Oracle自身が Linuxユーザだから (スコア:4, すばらしい洞察)
そんなんやってられっかっての!
ってーことで、Oracle自身がサポートできる体制になることで、鬱憤を晴らそうとしているのではないでしょうか。
MIYAZAKI Yasushi
Re:Oracle自身が Linuxユーザだから (スコア:2, 興味深い)
そうなるとRHNではカバーできないわ自前ビルドと干渉して結構な部分の自前リビルドが発生したりで、それならRHにお布施しないで済むCentOS+α的な自前RPMベースLinuxにしようとなるのは「いやまったく自分もそうしたい」な人は多いんではないかと思う。
ダンピング? (スコア:3, 興味深い)
いますが、このケースの場合は?
DB分野で、Oracle と競合している大会社が、Red Hat に裁判資金を
出して代理戦争でもさせそうな。
で、OSでも競合している、別の大会社が漁夫の利を得るとか。
Re:ダンピング? (スコア:4, おもしろおかしい)
> 出して代理戦争でもさせそうな。
それなんていう IBM ?
> で、OSでも競合している、別の大会社が漁夫の利を得るとか。
それなんていう Microsoft ?
# 野暮かもしれんが。
Re:ダンピング? (スコア:1, おもしろおかしい)
MicrosoftにはSQL Serverという虎の子がいると…
#さらに野暮ですが…
Re:ダンピング? (スコア:0)
RedHatのサポート料金を調べてみましょう。
Re:ダンピング? (スコア:1)
不当廉売は、独占禁止法に引っ掛かったと思います。
技術等でなく単に、資本力だけの勝負を、時価総額 1/30 の企業に仕掛けたとなると
現時点での、サポートビジネスでのシェアどうあろうと、直接の競合ではないかも
知れませんが、データベース市場のシェアがどうあろうと、アウトかと。
> 全然赤字にはならないでしょう。
という、別のご意見もいただいているので Oracleも、「ちゃんと収益を考えた上での
事業です」なぜなら「これこれの理由で、原価が低いのです」との抗弁は用意している
と思います。
正直いって、こういうオープンソースのサポートというビジネスモデルの、品質とか
相場とか、コスト構造とか、には不案内なので、この件が、始めから赤字覚悟かどう
かは私には判りません。
変な話ですが、逆に、Oracle がこのビジネス単体でも、ちゃんと黒字を出せるとしたら
> オープンソースソフトウエアのビジネスモデルとして定着したかに見えた、
> テクニカルサポート提供を収入源とするやり方
は、別に終焉するのではなく、ビジネスモデルとして、ちゃんと成功したことになる
のでしょうか、それとも、オープンソースへの貢献度の低い企業が、テクニカル
サポートをする場合は、上述のビジネスモデルとは、また違うビジネスモデルに
分類させるのでしょうか?
なんにしろ、ビジネスとは実にヤヤコシイなあと。
Red Hatのコメント (スコア:3, 参考になる)
http://www.redhat.com/promo/unfakeable/ [redhat.com]
関連記事 (スコア:2, 興味深い)
Re:関連記事 (スコア:1, 興味深い)
バロスwwwwwwww
Re:関連記事 (スコア:0)
市民、OUIを日本語モードで使うのは反逆です。
Oracleも個別対応&限定パッチリリースなどは (スコア:2)
大口契約や代理店経由のみだと思いますけど。
RedHatよりも、おまけの方が魅力? (スコア:2, すばらしい洞察)
つまり、ここでOracleがRedHatを買収すれば、JBossも一緒に手に入るわけですよ。これも狙いのひとつじゃないかな。
仲間のピンチに (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:仲間のピンチに (スコア:1, おもしろおかしい)
酷ぇ (スコア:1, すばらしい洞察)
でも、ビジネスってのはこういうもんだよな
オラクルだと何が違うのだ? (スコア:1, 興味深い)
ScientificLinux等と運営者が異なるという以上の違いは
基本的にないように思われる。
目に付く違いといえば有償であり何らかの保証が付けられること
だろうが、これは単にこれまでそうする者がいなかっただけであって
オラクルが今回特別な方法を見つけ出した訳ではない。
名の通った企業の参入によってビジネスモデルの終焉を
迎えるおそれがあるというのなら、それは崩されたのではなく
最初から成り立っていなかったと言うべきだろう。
知的所有権侵害の恐れに対する免責保証 (スコア:1)
Re:知的所有権侵害の恐れに対する免責保証 (スコア:2, 参考になる)
Re:オラクルだと何が違うのだ? (スコア:0)
それはそれで歓迎するよ
Re:オラクルだと何が違うのだ? (スコア:0)
Re:オラクルだと何が違うのだ? (スコア:2, 参考になる)
最近は、まずupstreamにpatch投げて、upstreamに採用されてから、
RHELにバックポートして、次のアップデートで入れてもらう
ということになってるので・・・
嗚呼、サポートっていったい何だろう?(;_;
#中の人なのでAC
人手が足りないので… (スコア:1, おもしろおかしい)
この人? [oracle.co.jp]もお手伝い
# 「オラクルクオリティ」でOSのサポートなんて怖くて任せられません。
Re:人手が足りないので… (スコア:1, おもしろおかしい)
むしろ喜んで契約します。
あ、OSの保守はちゃんと別のところに頼んであるので問題ないですよ。
対抗して・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:対抗して・・ (スコア:1)
Re:対抗して・・ (スコア:2, 興味深い)
WindowsCEの苦戦中,Windowsのバージョンアップに伴ってIrDAのドライバの仕様がガラッと変わったことがあり(互換モードなどの回避方法は提供されなかった),「WindowsとPalmとの間のhotsyncでIrDAを使えなくするためにWindows側のドライバの仕様を変更した」とか言われてました.もちろん,主にそう言っていたのはアンチMSなPalm派の人々です.
で,この問題はたしか元を辿ればWindows98とWindows2000の間の非互換みたいな話だったと思うのですが,そもそもOSのバージョンが変われば,そのあたりの仕様変更は(無い方が良いけど)あってもしょうがない話なわけで,個人的にはアンチMSの戯言だろうと思っていました.
しかしながら,Microsoft側も何だか理由があって仕様変更したというような説明をしてはいたものの,(そもそも一般的に使われていたとも言い難い)IrDAについて,あんなタイミングでわざわざドラスティックな仕様変更をするのも微妙に不自然に感じたのも事実です.
その他にも,昔はSP当てたりMicrosoftのソフト(例:OfficeとかIEとか)をインストールすると動かなくなるソフトとかよくあったので,そういうのがMS陰謀説に繋がっているのではないかと思いますね.今から思えば,単に「昔のWindowsはバグが多かったので,そのバグに合わせた仕様でプログラムを書くと,SPでバグが修正された途端に悲劇が起きる」とか「Windows9xでしか動作確認されていないソフトとかだと,ユーザ権限の都合でNT系で動かなかったり,動いても不安定だったりすることも多かった」とか「そもそもMicrosoftがバグを認めたがらなかったので,バグ修正の情報も今ほどオープンな雰囲気ではなかった」とか「WindowsUpdateなんてものは無かった時代なので,MicrosoftがOfficeとかIEの中にOS自体へのパッチをさり気なく入れてることもあった」とか,陰謀以外にもユーザやソフトベンダの混乱を招く要因はいろいろと推測できるんですけどね.
Re:対抗して・・ (スコア:1)
昔MS-DOS互換のDR-DOSというものがありました。
(元々MS-DOSはデジタルリサーチのOSであるCP/Mの互換OSをヨソから買ってきたものなので、こっちが本家といえなくもない)
一部ではMS-DOSより人気があったラシイ(1990年代前半のドイツではMS-DOSよりも市場シェアが高かったとも伝えられている。 [e-words.jp])
その後Windowsが出てきて徐々に移行するわけですが、
当時のWindowsはDOS上で動作する一種のGUIライブラリとでもいうもの(語弊がありそうだが)で、互換DOS上でも動作するハズなのですが、実際には、DR-DOSかどうか判定して、DR-DOSなら故意にクラッシュするコードを入れていたラシイ(Caldera対MS [asahi-net.or.jp])
Miracle Linux の行方は? (スコア:1)
バージョン5は RedHat ですかねぇ.
# ころころしまくるオラクルあたまにくる...それが言いたかっただけですごめんなさい.
RHAT社の株 (スコア:1)
手仕舞いしてて良かったです。オラクルのニュース
を受けて今は14ドルまで下がってますね。
Johann http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/1839/index.html
えーと (スコア:0)
Red Hatを買収してRed Hatにサポートさせるってこと?
Re:えーと (スコア:0)
Re:そもそも (スコア:5, おもしろおかしい)
----- 傷の治療は傷より痛い -----
Re:そもそも (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:そもそも (スコア:3, おもしろおかしい)
金をケチって (スコア:2, おもしろおかしい)
# 濡れTシャツコンテスト開催中
Re:そもそも (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:そもそも (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:そもそも (スコア:3, おもしろおかしい)
完成まで56億7000万年ほどお待ちください。
#仏?
----- 傷の治療は傷より痛い -----
Re:そもそも (スコア:3, おもしろおかしい)