パスワードを忘れた? アカウント作成
14559 story

Linux 2.6.20リリース 100

ストーリー by kazekiri
順等なペース 部門より

カーネルの流れに追いつけないdensuke 曰く、

2/4付でカーネル2.6.20がリリース(Changelog)されています。コードは各地ミラーに転送されているので、ftp.jp.kernel.org等から取得できると思います(ちなみに、今朝7時半ぐらいにftp.jp.kernel.orgから落とそうとしたらミラー中だったのか中途半端に落としちゃいました)。

内部的な変更はまとまった情報が拾いにくいため把握しきれていないのですが、過去の情報からすると、
* PLAYSTATION3対応(cell CPU)のコードが入っている
* KVM(kernel VM)が入ったことでpara-virtualizationがしやすくなった
という部分はそれなりに大きいと思います。

それにしても、git化されてからchangelogの類が細かくなりすぎて、どこかに「~が変わったよ」という概要の情報が得にくくなってるという気がします。こういうのってちゃんと知りたかったらソースとMLをちゃんと追うかしないといけないんでしょうか。みなさんどこからネタを得てるんでしょうか、あわせて情報を求めたいような気もします。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 2.6.20 Changelog (スコア:5, 参考になる)

    by Livingdead (18685) on 2007年02月05日 12時26分 (#1104518) ホームページ 日記
    Changelog はここ [kernel.org]のようです。個人的には mmap 周りの問題 [atmarkit.co.jp]が解決されているのがうれしい。
    VM: Fix nasty and subtle race in shared mmap'ed page writeback
    ファイルの内容がぶっ壊れるなんてぞっとしますから。私の場合 Debian をメインで使っているので余計にビビッタ。
    --
    屍体メモ [windy.cx]
    • by Artane. (1042) on 2007年02月05日 21時36分 (#1104744) ホームページ 日記
      今試験していますが、2.6.20-rc1でコードを大幅に変更したieee1394スタックの不安定さが改善されている(けど、私の所のVIA製のチップを使ったカードのFireWire系統は-rc7の時点で相変わらず不安定です、2.6.19.*では安定していたのに(;´Д`))と
      2.6.20-rc6(7?)あたりから起きている、vt8237をsata_viaで使うと、SATAドライブ(日立製)が突然ロックアップして止まる現象の原因らしき事が-rc7以降のパッチで改善していると書いてあるのですが、どんなものだか(;´Д`)

      2.6.20-rc7時点の安定性を考えると、又、例によってUnstableなのかもしれないな(;´Д`)と思ってこわごわと様子を見ています(^^;
      親コメント
      • やはり、ieee1394廻りはVanillaな2.6.20では駄目なようですね。

        lkmlでバグレポートとパッチが錯綜している状況で全て追いかけるのが容易では無いですが、このスレッドあたり [iu.edu]が根本的な解決策のひとつかもしれません(って、これから色々パッチを試していく訳なので可能性の提示だけに留めておきますが)

        それにしても、2.6.20-rc1段階でコードを大掃除しただけならばいいんですが、それが設計にまで踏み込んだ「掃除」であったがためにバグを埋め込む原因になったり、それ以前に次世代の新しく根本から設計しなおした1394スタック(これは、http://www.linux1394.org/ [linux1394.org]で公表されていましたが、今は開発凍結中の模様)が既にSVNにCommitまでされているのにそういうリスキーな「大掃除」をやるか?とか、今回の件に関しては、メンテナ氏の考えと言うか思考回路を疑ってしまいます(;´Д`)
        親コメント
    • Re:2.6.20 Changelog (スコア:3, 参考になる)

      by densuke (113) on 2007年02月05日 12時37分 (#1104528) 日記
      で、そのchangelogが2.8MBとかになってるので正直読む気がちょっと失せたり。
      だからこそ概要程度のものが欲しいというわけです。@ITの記事の方とかがすごいと思います。

      2.6.19シリーズのmmap壊れ問題かどうかはわかりませんが、2.6.19が出た直後に差し替えたら多くのサービスがなぜかコケるという事態に遭遇し、2.6.18.3に戻したことがありました。
      今回は特にそういう問題もなさそうなので少し安心してます。
      --
      -- やさいはけんこうにいちば〜ん!
      親コメント
    • Re:2.6.20 Changelog (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年02月05日 13時29分 (#1104557)
      2.6.19で起動時にiptables仕込んでると、resourceなんちゃらとか吐いてたんだけど、2.6.20では吐かなくなったみたい。
      これ、カーネル側に問題があったってことかねえ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年02月05日 16時23分 (#1104629)
      Linuxでファイルシステムが壊れるのはよくあること(w

      3年前と2年前にファイルシステム(ext3)のバグによるデータ破壊に泣いているので、
      Linuxのファイルシステムは信用しないようにしてます。
      親コメント
      • 2.6 系列では ext3 は枯れてると信じたいけど、
        あくまで願望でしかないんだよなぁ。
        実際、mmap 周りが犯人とはいえ今回もデータ飛んでるし。
        自分は今のところ致命的な自体は経験したことが無いけど単に幸運なだけか。
        その「経験したバグ」ってACL周りとかじゃなくて、
        ファイル本体あるいはファイルシステム全体が吹っ飛ぶような状態?

        今の仕事では業務データの多くが AIX5L JFS に入ってるんですが、
        さすがにこういう商用のものは大丈夫なんだろうな。
        --
        屍体メモ [windy.cx]
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年02月05日 21時03分 (#1104735)
          ファイルシステムがボコボコになるやつです。

          ジャーナルまたは、キャッシュの書き戻しに問題があったらしく、
          ファイルを編集してしばらくは大丈夫だけど、数時間後、ディスクに書き出されるときにファイルが破壊されていきました。

          問題のあるファイルを特定し、バックアップから修復、動作確認をして、一息ついたころに、ファイルがぶっ壊れる恐怖。
          ファイルシステムのバグの前には RAID も無意味なんで、もっと安定させて欲しいものですね
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年02月05日 18時02分 (#1104669)
          >今の仕事では業務データの多くが AIX5L JFS に入ってるんですが、
          >さすがにこういう商用のものは大丈夫なんだろうな。
          私の経験でも、Linuxではファイルシステムを壊した経験があるけど、
          AIXのJFSでは無いなあ。
          (HDDの故障はしょうがないとしても)
          4L時代のJFSは頻繁にdefragfs をやる必要があったのは鬱陶しかったけど。

          でも今の職場はext3がごろごろ。たーくさん。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年02月05日 18時30分 (#1104680)
          商用でもOS/2 JFSは出始めの頃ぼろぼろでしたよ。
          #かなり作り直したからAIX向けJFSのソースツリーとは別らしい。
          結局商用かどうかじゃなくて、枯れるまで時間と人的リソースをつぎ込めたかどうかじゃないのかな。
          #OS/2向けはそれができずに最後までHPFS386からの乗り換えを促すことが出来なかったと思う。
          親コメント
        • 商用だから安心と言うことはありませんが、リソースを
          集中してパッチを出してくれますから。
          まあ、そういうところに商用としてお金を払っているんですけどね。

          やっぱり業務で使う分には物理的に他メディアへバックアップを取る
          のは管理する側からすれば当然なので、たとえデータが飛んでも、
          OSメーカに文句は言っても、泣き言は言わない。

          私のところはHP-UXが多いのですが、ファイルシステム関連のパッチ
          はHPからバラバラとよく出てますね。相当クリティカルだというもの
          しか適用しませんけど。
          親コメント
          • 確かに一度正しく書き込めたものに関してはRAIDやバックアップの取得でなんとかなるのですが、そもそも書き込んだはずの内容が、実際に書き込まれてみると違う内容になっているというのが今回の mmap 周りの問題だったので、かなりビビリました。しかも samba にも mmap がらみの設定 [arrakis.es]があったので、「まるごとか?まるとごなのか?」と。ぶっ壊れたことが分かる場合には対処の使用があるものの、#1104735 [srad.jp]のように深く静かに潜行するものはどうしたものか・・・

            改竄対策で Tripwire のようなもの(ハッシュとかその他もろもろの付加情報も取る)を作ってファイルのデータベースを作成し、定期的に健全性をチェックするということは(要件に入っていたので)やっているものの、リアルタイムではないしそもそも最初から正しく書き込めてなかったりしたらどうしようとか orz

            考えすぎると眠れない。(考えなければ眠れる)
            --
            屍体メモ [windy.cx]
            親コメント
      • HFS+ (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2007年02月05日 20時35分 (#1104719)
        関係ないけど、マックのHFS+は本当によく壊れます。
        FAT32のWindowsはあまり壊れた記憶がないですね。
        もう少しHFS+もどうにかしてほしい。
        親コメント
  • やっぱり日本語 (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年02月05日 13時04分 (#1104542)

    Linux Kernel関連のまとまった情報というと、Linux Kernel Watch [atmarkit.co.jp]が一番ありがたいですね。

    月イチ連載なのでリリースとタイミングが合うとは限りませんが、大きな変更が入る場合は話題として取り上げられますし(その手の大変更は、リリース前から議論になってる場合が多いから)、なんたって日本語で読めますから。

    # どうせすぐに追従するわけじゃないしね。

  • 変更点の要約 (スコア:3, 参考になる)

    by zeroing (30451) on 2007年02月05日 13時12分 (#1104547) 日記
    本家ストーリー [slashdot.org]から変更点の要約 [kernelnewbies.org]
  • full-virtualization (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年02月05日 13時39分 (#1104568)
    http://kvm.qumranet.com/kvmwiki/Status [qumranet.com]

    IntelのVTやAMDのSVMがあるCPUを搭載した環境であれば、
    KVMでfull-virtualizationも出来ますね。
  • by Anonymous Coward on 2007年02月05日 14時06分 (#1104574)
    本家のちょっと古い記事Linux 2.6.20-rc6 Kernel Performance [slashdot.org]
  • by little( (31297) on 2007年02月05日 18時38分 (#1104682) ホームページ 日記
    カーネルのソースに関する権利者って、このバージョンでいったい何人くらいいるのかな?
    かなりの数になってるんじゃないかと思うんだけど。
    それぞれの権利者の情報とかって、集中管理されてたりする?
    案外、そこらへんは適当に放置されてたりするんじゃないかと思うんだけど。

    この間のJASRACを中心とした著作権情報の集中管理を見て、オープンソースのそういった所が気になった。
    みんなJASRACは嫌いだろうけど、見習える所は見習ってもいいと思う。
    • というか、そのためのGPLなんじゃないの?

      新規ファイルであれ、パッチの採用であれ、そのソースコード上にGPLが宣言されている以上、それに従って利用できるし、書いた人でさえ変に覆すこともできない。

      まあ、だからこそ商用のもののコードが交じったりすることに対して敏感になってるし、2足の草鞋な人はそれぞれの成果が混入しないように留意しているわけですしね。

      # 会社と面談したことあるのですが、あえてIDで
      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
      • >というか、そのためのGPLなんじゃないの?

        GPLといえども、著作権に基づいたライセンスですから、他の著作権が面している問題を同じく持っていますよ。
        今はまだ大きな問題ではありませんが、今の法律のままでも、権利者が死んで50年経てば権利は消えます。
        そうでなくても、権利者が死んで、相続する人がいなければ、その時点で権利は消えます。
        著作権の権利が消えれば、それ以降の利用にはGPLに従う必要も無くなるのです。

        また、現状でも、権利者と交渉して、GPLと矛盾しないダブルライセンスにしてもらえば、
        他のライセンスでの運用を可能にできたりしませんか?
        そういった著作権の運用に関して、オープンソースは、JASRACに大きく遅れてる気がします。
        親コメント
        • by kicchy (4711) on 2007年02月05日 19時27分 (#1104700)
          >>というか、そのためのGPLなんじゃないの?
          >GPLといえども、著作権に基づいたライセンスですから、他の著作権が面している問題を同じく持っていますよ。

          一回GPLで出したコードは次のバージョンで非GPLとなっても
          利用可能だから、誰かがGPLバージョンを引き継いで開発すれば問題ないですよ。

          # たぶん・・・

          # ライセンス問題はややこしいのがいやだからBSD like
          # ライセンスを選んでる人もいるんじゃないかと思う
          親コメント
          • >一回GPLで出したコードは次のバージョンで非GPLとなっても
            >利用可能だから、誰かがGPLバージョンを引き継いで開発すれば問題ないですよ。

            引き継いだ人の権利は、引き継いだ人が作ったものにしか適用されませんよ。
            元のコードの権利はそのままです。
            親コメント
            • ええと、ちょっと混乱

              Linuxカーネルのソース -> GPLによるライセンス(著作権を背景とする)
              -> GPLはライセンスという契約形態にすることで、オープンを強制しフリーを維持する。

              Linux上での著作権切れのコード -> そもそも著作権的にフリーとなるため、再利用や改変に制限は必要ない。
              -> なので、それらのコードを含むGPLなソースが存在してもライセンス的に矛盾しない。
              -> Linuxカーネルなるソースコード群はメンテナンスされつづける限りにおいて最新版では全体がGPL対象になる。

              となるような気がしますが。

              なんか間違ってますかね?

              # GPL的な強制オープンは旧版のものには無理がありますが、最新版でないと利便性が低く、あまり意味がないと思います。
              --
              M-FalconSky (暑いか寒い)
              親コメント
              • Re:権利者 (スコア:3, 参考になる)

                by little( (31297) on 2007年02月05日 21時46分 (#1104749) ホームページ 日記
                >Linuxカーネルのソース -> GPLによるライセンス(著作権を背景とする)
                >-> GPLはライセンスという契約形態にすることで、オープンを強制しフリーを維持する。

                ライセンスは利用者と権利者との間の契約です。
                著作権が有効な間は、契約無しに利用すれば著作権法違反になるので、必ず契約する必要がある。

                >Linux上での著作権切れのコード -> そもそも著作権的にフリーとなるため、再利用や改変に制限は必要ない。
                >-> なので、それらのコードを含むGPLなソースが存在してもライセンス的に矛盾しない。

                著作権切れのコードをGPLなコードとあわせて利用するのは問題無いと思います。

                >-> Linuxカーネルなるソースコード群はメンテナンスされつづける限りにおいて最新版では全体がGPL対象になる。

                ソースコード郡として利用するなら、そこに有効なGPLなコードが1つでもあれば、全体がGPLになると思います。

                ですが、カーネルのソースコード全体を利用せずに、一部だけ利用したいって場合に権利の所在と有効性の確認は重要だと思います。
                親コメント
              • by Henrich (121) on 2007年02月05日 23時50分 (#1104812)
                誰のメリットになるんでしょうね、それ。

                そもそもそのコード片を複雑な状況をクリアにしてまで再利用したいのであれば、そこにコストを払えばいいのだろうし、権利者ら(個人であったり、IBM などの企業)は Public Domain や修正 BSD ライセンスなどでのリリースをしていない時点で、GPL ライセンス下での利用、あるいはそのあたりのコストを払わないと利用できない状況を望んでいたりはしないのでしょうかね。

                親コメント
              • by ane (1266) on 2007年02月06日 21時40分 (#1105234)
                > ライセンスは利用者と権利者との間の契約です。

                「GPLは、契約なのか. 単なる不行使宣言なのか. 」 [osdn.co.jp]という方もいらっしゃいますし。

                GPLv3でもDraft1のときに「契約ではない」と本文に明記されたので、契約で片の付いていた国から反対にあって、Draft2で削除されたとか。

                ライセンスは契約と解釈するのが日本法での一般的な解釈なのかもしれませんが、 GPLがそうかはグレーっぽい。


                > ですが、カーネルのソースコード全体を利用せずに、一部だけ利用したいって場合に権利の所在と有効性の確認は重要だと思います。

                そもそも、いちいちそういうことで問い合わせられても面倒くさいので、そういうこと無しにフリーに使ってほしいというのがGPL.

                他のライセンスにしてほしい?原則却下。(FAQにその雰囲気は伺える [gnu.org]) だから再頒布の際、同じライセンスで配布を義務付けている。

                そうやって、問い合わせる必要無いようにしているのがGPL。


                そう解釈しているのですが、違いましたかね?

                親コメント
    • Re:権利者 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年02月05日 19時14分 (#1104699)

      JASRACを引き合いに出すのは構わんが、その前に何のために権利者の情報を管理するのかまず考えような。

      JASRACは徴収した著作物の使用料を再配分するために権利者の情報を管理する必要があるが、GPL2の下で自由に使っても良いことが保証されてるLinuxカーネルで、権利者の情報を管理する必要が本当にあるのか?

      親コメント
typodupeerror

未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

読み込み中...