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15962 story

Xen と Lguest が Linux カーネルにマージされる 21

ストーリー by mhatta
2つで十分ですよ 部門より

yosshy 曰く、

KernelTrap より。 Linus Torvalds が管理する Linux カーネルのオリジナルツリーに Xen 対応コード(現時点では DomU のみ、Xen 本体は除く)と Lguest がマージされたようだ。
Xen は大学プロジェクトから派生し、Red Hat や SUSE に採用され、単独でも商用として成功しつつある VMM。一方、Lguest は Rusty Russell が個人でここ1年程で開発した Linux ベースの小さな VMM。2つの VMM 対応がオリジナルカーネルにマージされた事により、Linux の VMM 化の方向性が決定されたと言えそうだ。

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  • ITmediaの記事 (スコア:2, 参考になる)

    by stat (28781) <28781NO@SPAMa2the.net> on 2007年07月23日 13時34分 (#1194616) 日記
    「次期Xenの姿が明らかに,Xen用Linuxカーネルが不要になる」と題して、Xenプロジェクトの
    チーフアーキテクトへのインタビュー記事 [nikkeibp.co.jp]がIT media に出てますね。
    将来的にはサーバマシンのみならず、携帯電話にも仮想化機能が実装されるという話もでてるけど
    そんなに仮想化ってメリットがあるのかな?
    • by SteppingWind (2654) on 2007年07月23日 15時19分 (#1194692)

      携帯電話の場合は分からないのですが, サーバの場合なら論理的なホストと物理的なホストを分離することによる運用の柔軟性が第一でしょうね.

      例えば新しいサービスを立ち上げる際に既存のホスト上の仮想マシンで構築し, システム負荷が上がったら別のホストを用意して移行するなんてことが比較的簡単に行えますから. 障害対応なんかの場合でも, あらかじめ仮想マシンのコピーを別ホストに用意しておいて, 障害時には短時間で切り替えるなんてこともできるので, 比較的簡単にホットスタンバイに近い効果を得ることもできます.

      あとXenだと仮想マシン上で異なるカーネルを動かすことができるので, 評価目的で使うのにも便利でしょう.

      最後にちょっと毛色は異なりますが, FreeBSDのjailなんかですとゲストの挙動をホスト環境側から容易に監視・制御できるので, 物理的に独立したマシンよりも監査がしやすいというのもあります.

      いずれにせよクライアントで使う場合を含めて, 管理・運用上のメリットと考えたほうがよいと思います.

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      • by Ryo.F (3896) on 2007年07月23日 16時10分 (#1194729) 日記
        障害対応なんかの場合でも, あらかじめ仮想マシンのコピーを別ホストに用意しておいて, 障害時には短時間で切り替えるなんてこともできるので, 比較的簡単にホットスタンバイに近い効果を得ることもできます.
        普通は本番機とバックアップ機の間で仮想マシンのイメージを何らかのネットワークで共有しておいて、live migration一発でしょう。サービス停止時間はms単位だとか。これこそホットスタンバイに近い。
        仮想マシンイメージのコピーだと、セッションは切れちゃうし、動的なデータは保存されないし、使える場面が限られてしまいます。たとえば、更新頻度の低いウェブサーバとか。

        ところで、
        サーバの場合なら論理的なホストと物理的なホストを分離することによる運用の柔軟性が第一でしょうね.
        そのメリットは大きいと思いますが、それを「第一」とまで言うと賛成できかねます。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      >将来的にはサーバマシンのみならず、携帯電話にも仮想化機能が実装されるという話もでてるけど
      >そんなに仮想化ってメリットがあるのかな?

      サーバマシンでは、2,3個の環境を
      1つのマシン上で構築するとコンパクトで助かります。
      実際には、メモリやディスクI/Oが飽和してしまうので
      これくらいが限界です。。。。

      ハイエンドでは、私は使わず開発環境レベルまでですが
      実際に使っている人もいるのでしょうかね?

      携帯電話の仮想化は、サーバよりもメリットがあるような気がします。
      複数キャリアのサービスを1台で受けてくれるような
      そんな端末が出てくれないかなぁ、と。
      • by Ryo.F (3896) on 2007年07月23日 14時56分 (#1194676) 日記
        サーバマシンでは、2,3個の環境を
        1つのマシン上で構築するとコンパクトで助かります。
        加えて、電力を削減できるのも見逃せないポイント。
        データセンターでのサーバ収容密度を上げる方法としては、ブレードサーバ [e-words.jp]を使うという方法もあるのですが、収容面積(体積)あたりの消費電力は上がってしまいます(同数のサーバを非ブレードサーバで構築するよりは、総消費電力は下がりますが)。
        さらに、収容面積あたりの想定される消費電力を基にしてデータセンターの電源設備や空調設備を設計しますから、ブレード前提でない設計を行ったデータセンターでは、電力不足や空調能力不足に陥ります。

        もっとも、仮想化技術を用いた場合でも、今まで平均稼動率が低いサーバばかりだったのが、平均稼働率が高いサーバばかりになってしまえば収容面積(体積)あたりの消費電力も総消費電力も上がってはしまいますが、設計条件の範囲内に納まるはずです。
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      • by Ryo.F (3896) on 2007年07月23日 15時07分 (#1194681) 日記
        実際に使っている人もいるのでしょうかね?
        私も重いサーバには使ってはいませんけど、軽いウェブサーバ程度なら使用しているケースもありますよ。
        あと、レンタルサーバでXenを使っている例 [google.co.jp]はたくさんあるみたいですね。
        本気でハイエンドに使おうとなると、SANやiSCSIを使ったり、いろいろ難しいことを考えなきゃいけなくなるんでしょうけど、live migrationを使えたり、仮想化しておけば障害復旧時・クラスタメンバ増設時などにハードウェアの互換性にあまり頭を悩ませる必要がなかったりするので、かなりメリットがあるような気がしてます。
        #お願いだから、そーゆー仕事を取ってきてくれ>弊社営業。

        携帯電話の仮想化は、サーバよりもメリットがあるような気がします。
        複数キャリアのサービスを1台で受けてくれるような
        メリットはあると思いますが、サーバ以上にリソースの制限の強い携帯電話では、仮想化した上に、複数のDomUを同時に動かすような余裕はないと思います。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >サーバ以上にリソースの制限の強い携帯電話では、仮想化した上に、複数のDomUを同時に動かすような余裕はないと思います。

          「とか昔は言ってたなぁ。今となっては笑い話だが」と言うことになるだけかと。
          今の携帯電話は、一昔前のPCよりもはるかにパワフルです。
          • by Anonymous Coward
            でも、PCと違って電気食うものはダメでしょう。ひたすら電気を食わずひもじくやっていていざという時でもちょっぴりの電気で最大限の仕事をしないと採用できないような気が。
            • by Anonymous Coward
              カラー液晶も、JavaもカメラもGPSもTVだって、3Dグラフィクスだって、WLANだってみんなパワー喰いで
              重たい処理でしたけど、なんとか携帯の上で動かすような技術が開発され、みんな携帯電話の上に
              載ってきたのですよ。

              現在どれだけリソースを必要とするから無理とかいう見方は、テクノロジーの世界では足元を救われるもとです。
              重要なのは、それがユーザーの気を引くような(つまりユーザーがそれに金を払ってくれる)サービスを提供できるものになるか?
              その答えがYESならば、数々の障害を乗り越えるための開発が行われ、実現に向けての道が開かれるのです。
              仮想環境なんて今まで乗り越えてきたものに比べれば、かわいいものでしょう。
              • by Anonymous Coward
                で、電池が足りなくなって、でもサイズをでかくすることもかなわないので、無理な設計のバッテリーを積んで、火を噴く、と。
              • by Anonymous Coward
                消費電力下げるほうに開発リソースが割かれるだけでは?
        • by Anonymous Coward

          携帯の仮想化は(もしあるとすれば)出荷時に仮想マシンを選択することで同一のハードウェアで複数のキャリアに対応する(海外含む)という方向に進むんではないかな。これなら、ガラパゴスとか言われる国内のハードウェアベンダにも多少商機が出てくるし。

          # そんなのでNOKIAに対抗できるのかはまた別の話。

      • > 複数キャリアのサービスを1台で受けてくれるような

        機能を作りこむ中の人が仮想化できませんよう。
        1台の携帯に3台分(のお金と時間と人)!とかなったら、もう…。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >機能を作りこむ中の人が仮想化できませんよう。

          もちろん人間のほうも仮想化している人を使うんです。
          人間のほうは多重人格症という名前ですでに昔から運用が行われています。
      • by Ryo.F (3896) on 2007年07月25日 11時21分 (#1195728) 日記
        複数キャリアのサービスを1台で受けてくれる
        この件ですが、@IT [atmarkit.co.jp]にXenSourceのイアン・プラット氏のインタビュー [atmarkit.co.jp]が載っています。曰く、
        ――組み込み向けのARMでも仮想化が必要なのですか?

        プラット氏 例えば高機能化する携帯電話で、無線関連のソフトウェアモジュールとシステム関連のプログラム、ユーザーがダウンロードしたプログラムを、別々の仮想化環境で動かすことができれば、ダウンロードしたゲームにウイルスが入っていても、問題なく110番や119番の緊急通報ができるでしょう?
        だそうです。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      みんな忘れちゃったかも知れませんが、Javaは元々家電用言語でした。
      仮想マシンを使う事で、機器間、機種間の違いを吸収しようという戦略の元に開発が始まったんです。
      仮想マシンというコンセプトから、NCだとかJava RingだとかJava Cardだとか、いろんなものが生まれました。
      少なくとも10年以上前から仮想化のメリットは謳われていたのですよ。
      やっと時代が追いついてきた訳です。
  • Linux の VMM 化の方向性が決定されたと言えそうだ。


    つまり、Linux版「生類憐みの令」が発動すると…。
    Rusty 綱吉と呼んであげないと…

    # あの Beagle 犬の子犬達がかわいいので、それでもいいかな…
    --
    fjの教祖様
  • by Anonymous Coward on 2007年07月24日 14時51分 (#1195166)
    ちなみに最新の開発版 [colinux.org]はようやく2.6.17ベース…
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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