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Linux カーネルの GPL ライセンス論議 10

ストーリー by Oliver
定期論争 部門より

yosshy 曰く、 "LKML にて、Linux カーネルの GPL ライセンスについて論争が続いている。元々は バイナリ提供モジュールの是非を問う投稿から始まり、Linus のスタンスが議論を呼んだ。このスタンスには、他のライセンスを持つ OS 等のソフトウェアから Linux に移植されたコードに付いての Linus の苦悩が感じられる。また、このグレーな部分により、Linus 自身が Linux の GPL を無効化しているという意見もある。
個人的には、Linus が Linux のライセンスを GPL から LGPL に変えるだけで万事丸く収まると思うのだが、諸兄はどうお考えだろうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by zeissmania (3689) on 2003年12月08日 12時32分 (#450281)
    モジュールのソースを公開しなくてもよくなるの?
    そもそもの論点は、カーネルモジュールがカーネルの一部か、カーネル外の独立したプログラムか、だと思うんですが違います?
    モジュールがカーネルの一部ということであれば、モジュールにLGPLが適用されることになるだけでは?
    ん、いや、カーネルがLGPLになれば、モジュールはカーネルという名のライブラリを利用したユーザーアプリケーション、という解釈が可能になるのかな?
    • Re:LGPLすれば (スコア:2, 参考になる)

      by yosshy (3545) on 2003年12月09日 0時29分 (#450654) 日記
      個人的には、Linux のソースコードが誰かの金儲けの為にクローズドソースにされるのは許せない(=GPLでないといけない)という Linus の気持ちは解らなくもないですが、
      • バイナリモジュールを嫌いながらも非難してはいない
      • 他の OS から移植された(元々 GPL 以外のライセンス)のコードも Linux のソースコードに含まれている
      で矛盾を感じています。本当に GPL を堅持したいのであれば、自ら例外を認めるべきではありません。
      しかし、本当に「Linux で世界制服」したいのであればメーカーの事情も考慮した方が良いのは自明ですし、SCO の判決を迎えるにあたり例外を排除する努力も必要です。なれば、Linux を「ライブラリ」とみなし、配布ライセンスを LGPL とする事で、
      • 自分の書いたコードはオープンソースとして保証される
      • ライセンスが異なるコードや、バイナリモジュールに対して公に認可を与える
      事ができると思うのです。
      Linux が「ライブラリ」であるというのに無理があるなら、それを元に新しいライセンスを書けば良いのです。語句の変更だけですから容易でしょう。
      親コメント
      • by zeissmania (3689) on 2003年12月09日 11時00分 (#450864)
        >本当に GPL を堅持したいのであれば
        Linus氏は「何が何でもGPL」という考えではなく、「使う人みんながよければそれでいいじゃない」というラフな考え方をしてると思うんですよね。
        元々GPL採用したのも深い理由があったわけではなく、なんとなくこれがいいかなぁ、くらいだったみたいですし。そもそもLinuxがこんなに発展するなんて、最初にGPLで公開しようとしたときは、全く想像してなかったわけだし。今となっては、色々と矛盾が出てくるのは、仕方がないことなんでしょう。
        問題はライセンスの変更が(既にコメントされているように)簡単にできなくなってしまっていることでしょう。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        > Linuxを「ライブラリ」とみなし、配布ライセンスをLGPLとする事で、

        LGPLの最初の"L"は、"Library"ではなく、"Lesser"なので
        言葉上は関係ないはずですが。それとも他の解釈によるのでしょうか?
  • ライセンスの変更には、kernelに手をいれた人すべてから
    了解を得ないといけないってどこかで聞いた気がするんですが、
    Linusさんなら簡単にライセンスの変更が出来るんでしょうか?

    それともGPLからBSDへの変更は困難だけれどもLGPLへなら簡単とか?
    • GLPからの変更先がたとえ LGPL であっても、カーネルに含まれるコードうち変更対象となる部分の著作権を持つ全ての人がライセンス変更を承諾する必要があるはずです。

      linusにライセンス選択を委ねる旨の約束事あるいは著作権譲渡の約束事があるなら話は別
  • GPL だと困っちゃう,という場面が結構あります.

    まず,よくあるのが,デバイスの仕様書の NDA (非開示契約)との絡み. ドライバ書いて,そのドライバが GPL になってしまうと NDA に抵触してしまう,というのは考えられます. まぁ,ここらはデバイスのメーカの心づもり一つで解決してしまう場合も結構あるような気はします. が,GPL との板挟み,という問題を理解してないベンダもまだまだ多いようです.

    あと,興味深いのは Atheros の無線 LAN ドライバの例. Linux で動くドライバが公開されているのですが,一部は x86 のコンパイル済みバイナリの形になってます. 説明を読むと「FCC が何たら…」ということなので,おそらくは電波法制の絡みなのだと思いますが. ここのソースがあると,許可されてないチャネルに設定できたり,出力をいじれたり,とか,いけないことができてしまうのでしょう. おそらく.

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※ただしPHPを除く -- あるAdmin

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