Xserveクラスタで217GFlops 15
ストーリー by yourCat
もとい、0.2TFlops 部門より
もとい、0.2TFlops 部門より
halo曰く、 "ZDNetの記事によると、Poochデベロッパー・Dauger Researchが、33基のApple Xservesクラスタで217GFlopsを達成をしたそうです。ベンチマークのルールが違うので比較することに意味があるのかわかりませんが、少し前の記事で話題に上がったスパコンのTop500 listでいうと342-3位くらいになるのかな。"
件のXServeクラスタは33台のDual 1GHzをOS X Server 10.2で動かしている。また、同じくPoochを使った76台のPower Mac G4 Dualで構成されたクラスタは、OS 9.2.1で動いており、こちらは233GFlopsを達成している。
強力ではあるが (スコア:2, 興味深い)
いまどきの数値計算は、スパコンなども含めて、倍精度(64bit、10進法で16桁くらい)で行うのが普通です。6桁のレンジで足りない場合も多いからです。たとえば、Pov-ray MacではFAQ [povray.org]で(要するに)精度が足りないと書いています。
PentiumのSSE2では倍精度実数を扱えるようですが、一度に2個なので、あまり有り難みがなさそうです。PowerPCでは倍精度のa+b*cの計算(行列の計算の基本演算はほとんどこの形)を一命令でできますし。
実際には倍精度でも足りないことがあるので、ソフトウェアで多倍長計算します。とても遅いです。たとえば、MPFR [mpfr.org]などを使って。
もっとも、ベクトルレジスタを256bitにして倍精度実数を4個同時に扱えるようにするのは、「コスト」の問題でできなかったのですが。(将来、「コスト」的に可能になったら実装されるでしょう。)
それから、altivecを使った整数の多倍長計算、4倍精度計算はここ [apple.com]に記事があります。altivecで実数の(4倍精度より長い)多倍長演算を実装した例は知りません。倍精度でないとうまくいかないようです。(ちゃんと考えたわけではないのですが)
Re:強力ではあるが (スコア:1)
要するに以前からよく言われていた, PS2による計算クラスタが現実的ではないということと同じ制限が現時点では有るということですね.
で, ちょっと疑問なのですが, 現在のaltivecって何に使われることを想定しているんでしょう? やっぱりゲーム用以外だとリンク先に有るようなFFT等の様にDSP代わりに使うぐらいしか思いつかないです.
Re:強力ではあるが (スコア:1)
Re:強力ではあるが (スコア:1)
でも、Pentium系にはやっかいなスタックアラインメント問題 [kyoto-u.ac.jp]があるといいます。これの回避法 [freebsd.org]が最近見つかったようです。
Macユーザーなので、個人的にはPowerPC 970に期待しています。浮動小数点ユニットが2つついているし、命令の並列実行数も上がっていそうだし。(日頃の、計算は古いAlphaでしていますけど。)
Re:強力ではあるが (スコア:1)
Re:強力ではあるが (スコア:1)
それを言ったらきりがない? (スコア:0)
理論的には、メモリの許す限りの精度で演算出来る訳ですし。
(プロセッサの1命令で出来ないにせよ)
2^nビットでの結果を、プロセッサ、もしく
単純計算してみる (スコア:2, 参考になる)
ネットワーク機材などは勘定に入れずに。
値段:50万円×33台=1,650万円
総消費電力:400W×33台=13,200W
総重量:11.8kg×33台=389.4kg
総容積:44mm×483mm×711mm×33台=約5立方m
Re:単純計算してみる (スコア:2, 興味深い)
> 総消費電力:400W×33台=13,200W
> 総重量:11.8kg×33台=389.4kg
> 総容積:44mm×483mm×711mm×33台=約5立方m
総消費電力ですが、それは搭載している電源ユニットの容量でしょう。 定格で175W [apple.co.jp]とありますので、総消費電力はその半分程度の6,600W程度と見てよいのでは無いでしょうか?
おそらくラックに載せているので、総重量もあと80Kgくらいはかかりますね。ちなみに36Uのラックの容積は約1立方メートルです。
値段も、メモリ位は増設していそうなので、65万円~100万くらいの間になると思います。
X86 (スコア:1)
ここ [tcp-net.ad.jp]で見た覚えがあるのですが
こいつでやった場合どんな結果が出るかのほうが興味があります。