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5559 story

カメラ/GPS付きケータイを標的とした特許出願 73

ストーリー by GetSet
電話帳は勘弁して 部門より

lunatic_sparc 曰く、 "NE Online (参照には要ユーザ登録)の伝えるところによると、「2画面ケータイ特許」で一躍有名になった件のADCテクノロジーが、今度はカメラ付き携帯やGPS付き携帯を標的にした分割特許を出願した模様。"

NE Onlineの記事から補足すると、特許庁に出願中の「携帯型コミュニケータおよびその使用方法(特願平10-180965)」から、「カメラ機能を備えた携帯電話機」「GPS機能を備えた携帯電話機」「電話帳機能を備えた携帯電話機」の3種類を分割出願するとのことだ。
特願平10-180965に関しては2003年3月18日に拒絶理由通知が特許庁から出されており、これを受けて請求項を変更し、分割出願を行うのだという。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 元記事読んでないけど (スコア:3, おもしろおかしい)

    by 37A (12754) on 2003年04月24日 15時00分 (#304469) ホームページ 日記
    逆にカメラに電話を付けたり、GPS端末に電話機能を持たせたら、特許には触れないの?(教えて!わかる人)


    なんか、使い捨てカメラ->レンズつきフィルムみたいだな。
    --

    ----------------------------------------
    You can't always get what you want...
  • 納得いかないのは (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2003年04月24日 15時00分 (#304470)
    自分達の事業の権利を守るために特許を取得する。のは、まあ納得ができるのだが、
    この会社、元々自分達で「その」事業を行う気がないのに、特許化して金を稼ごうというのがコンセプト臭い。

    寝ずに考え汗かいて実装するより、机上で紙を書いてたほうが金になるようじゃ、誰も特許なんて尊重しなくなっちゃうよね > 特許庁。どうにかしろよ!
    • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 16時03分 (#304509)
      特許庁。どうにかしろよ!
      特許庁で審査やってる友人に言わせると、やっぱ「むかつくんで何が何でも落したい申請」ってのは結構あるんだけど、既存の特許なり公知 (でいいんだっけ?) な事なりの多重網を言葉の上でうまい事すり抜けてしまって認めざるを得ないケースってのもあるらしいです。

      「そーゆーのを止めるために既存の技術はこまめに言葉にして公開してほしい」みたいな事を言ってた気がします。酒の席で聞いた話なんでうろ覚えですけど。

      # うろ覚えなんでAC。

      親コメント
      • by Y.. (7829) on 2003年04月24日 16時26分 (#304528) 日記
        そんなときは 「特許法 第1条 この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」
        ってことで 保護すると産業の発展に寄与しないからとかで突っぱねちゃえ

        ってわけにはいかんのかな?やっぱ?
        「認めざるを得ないケース」ってのは大抵突っぱねても大丈夫なケースだと思うんだけど
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 16時30分 (#304534)
          ストーリー的には、

           (1) 特許庁:「認めない!」
           (2) ADC:「うったえてやる」→法廷へ
           (3) 裁判所:「法の精神鑑みて...」→却下

          ってのが、判例もできるし、いいのかな?

          #教えて偉い人
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        お役所にはお役所なりの「縛り」があるんですね。役人としてそれに従わなければならないのはやむを得ないところでしょう(というか従ってもらわなければ困る)。

        ただこの枠組み自体の機能が現状に追いつかなくなっている(正当な特許を却下してしまわないための必要悪の限度を越えてしまっている)んですね。そして「新たな枠組みを考え出す能力」が不足している上に、たとえよいアイディアが出てきたとしても「枠組みを変えるための仕組み」も硬直
        • by Anonymous Coward
          >ただこの枠組み自体の機能が現状に追いつかなくなっている

          そうかなあ。
          特許法って、毎年のように(大きな改正は数年おきに)、産業の実態に合わせて改正されてるような気がするけど。

          ### ACにはAC ###
    • 逆では? (スコア:2, 参考になる)

      by futo (10691) on 2003年04月24日 16時51分 (#304549) 日記
      >寝ずに考え汗かいて実装するより、机上で紙を書いてたほうが金になるようじゃ、誰も特許なんて尊重しなくなっちゃうよね 


      それは逆で、特許を尊重するようになるのでは?
      自分たちの事業で使っている技術は、特許化しておかないとヤバイから、自分たちでも出すようになるんじゃないでしょうか?
      少なくとも、机上で考えつくような事なら、事業をやってる人なら、とっくに考えついて特許を出す機会がいくらでもあっても良さそうなものだと思うのですが。

      ところで、事業を行わずに特許権だけ持ってる相手に対しては、一定期間を経たのちには、特許法83条あたりで、強制的に、実施権を設定させる事ができるはずです。もちろん、ただでじゃないとは思いますけど、そこは、他者の特許を使用する以上、仕方の無い事なのかもしれません。
      親コメント
      • Re:逆では? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2003年04月24日 17時17分 (#304566)
        今回の件は、自分らが考えたアイディアを出願してるんで無くて。
        たまたま請求が却下された出願をつかって、既存の商品になっている技術の内容に近い物にして再請求してるから問題なわけで。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        書き方がわるかったかも。

        尊重しなくなるのは、

         「特許」

        というより

         「『特許制度』の精神」

        って言ったらよいのかな。
    • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 15時19分 (#304481)
      革新性があるなら特許だけで食う会社があってもよい。っていうか存在する。
      しかし今回はそれと異なり悪質きわまりない。
      既存技術を標的に特許を申請した合法的強盗。
      これが通ればどうしようもない。

      # でも特許の精神って利益は社会に還元されるべきで創発を促すインセンティブとして期限を切った特許権がある、、だったような、、
      親コメント
    • つうか、普通に跳ねられるんじゃないのかな?
      • 問題はだれがはねるかですね?手続き見守ってます。

        え?自動的に却下?そんな仕組み(もごもご)
        • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 15時50分 (#304504)
          通ってしまった場合は恐らくは携帯メーカやキャリアが特許無効請求をするんでしょうな。

          すでに自社の製品に組み込んでいて出荷している機能が、ある日突然新参者の競合会社に特許申請されてしまうというのはよくある事です。
          特許申請日以前にその技術が存在し、その時点で新規性が全くない事を証明できればめでたく却下となります。
          親コメント
          • by imo (5135) on 2003年04月24日 16時15分 (#304516)
            >特許申請日以前にその技術が存在し、

            ADCが薄汚いのは、昔出願して突き返された(突き返させた?)特許を書きかえているところです。
            このやり方によって、今現在では公知技術であっても、元々の出願時点では新規性があるとすることができます。

            このやり方、一律で跳ねるわけにもいかないし、
            なんとかして「変更内容の関連性が薄いので無効」という判断をしてもらいたいところですね。
            親コメント
            • >ADCが薄汚いのは、昔出願して突き返された(突き返させた?)特許を書きかえているところです。
              >このやり方によって、今現在では公知技術であっても、元々の出願時点では新規性があるとすることができます。
              元々狙ってなら相当の知恵者ですね。
              本来ギャンブルになる特許の維持をする必要が無い訳ですから。
              とりあえずちょっとしたアイデアをテキトーに申請しておいて、撥ねられても関係無し。
              そのうち関係ありそうな技術
      • てか、普通なら跳ねられるはずの二画面折りたたみ携帯が通ってしまったので、
        通ってしまう可能性は十分ある。

        二画面折りたたみ携帯の特許が無効になるかどうかと共に、今回のやりすぎ申請が
        通ってしまうかどうかは注目したいところ。
  • by Xegnyph (9041) on 2003年04月24日 15時40分 (#304499)
    もう出願されてますか? :p
  • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 16時16分 (#304517)

    こういう話しが出てくるたびに思うんですけどね、もうどっか広めの無人島にでも集団で移り住んで、技術者の国を勝手に作っちまうのが一番ですよ。

    一部のオープンソースソフトウェアの開発が、アメリカの法規制を逃れるためにカナダで行われていますが、そういうのも全部呼びましょう。んで、アメリカににらまれないようにロビー活動だけは忘れずにやっとくと。

    住民の方の了承が得られるなら無人島じゃなくてツバル [mofa.go.jp]とかナウル共和国 [mofa.go.jp]あたりでもいいんですが。

    #激しくうっとおしい国になりそうな気がするようなするような

    • ナウル [srad.jp]とは連絡が取れるようになりましたかね?

      #オフトピにさらにオフトピなんでAC
      • ナウルといえば
        >島国であるナウル共和国で、非居住者の外国人に対するパスポートの販売と、物理的に存在しない銀行に対するオフショ
        >アバンキングライセンスの販売が行われた。

        という情報が…

        # ニュースソースが有料+激しくオフトピなのでAC
  • by RX-178 (2626) on 2003年04月24日 17時05分 (#304556)
    新しいSONYの携帯は2が面特許には引っ掛からない可能性が
    あるような気がする
    あの特許って折り畳みに限定されてますよね、たぶん
    新しいSONYの携帯は回転方式ですから特許とは別の方法を
    自前でやっているということになりますよね
    カメラ付の方は引っ掛かるけど
  • ゴロの見分け方。 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2003年04月24日 19時50分 (#304654)
    特許に限らず、公的証明書やら訴状やらの書類を
    これ見よがしにWebにのっけてる企業にろくなところはないですな。
    借金の証文やら、土地の権利書をちらつかせる自由業と発想が一緒:p
  • 電話帳つき携帯電話機に特許を申請ってのはエグイなぁ。
    現在流通している携帯/PHSのほぼすべてが対象になるじゃないですか。
  • ちょっと前、ほぼ日刊イトイ新聞で特集していた
    会社はこれからどうなるのか? [1101.com]
    で述べられていることの一つに
    「差異だけが利潤を生む」
    がありました。読んでなるほどと思いました。
    アメリカのように特許の有効期限を
    どんどん延ばしてしまうと、その「差異」を生み出さないでも
    利潤を生むことができる社会となり、
    結果として国力が落ちてしまうと私は思います。

    もはや一般的になっている形式に対して特許を申請して、
    そこから利潤を得るという方式は、
    倫理的にもどうかと思います。
    しかし、本当に利潤を得るためには
    少しずつでも市場を開拓していく
    ほうがよっぽど儲かりますよね。

    そう考えたら本当は特許制度っていうものは
    ない方がいいような気がしました。
    みなさんの考えが聞けたらいいなと思ったので、投稿してみます。
    •  発明品を世に出すには、それなりの金がかかるわけです。
      本来、その利益を他人に持っていかれないように「期限」を区切って(理想としては「資金が回収できるまで」)独占する権利を「特別に許可」する、それが本来の「特許権」なのだと思います。
       「著作権」もそうですが、発明にしろ芸術にしろ、一からつくれる人などいないわけで、いずれも「世の中(公共)」から影響を受けて生みだされるものです。
      だから、いずれ「世の中」に謹んでお返しするのがスジだと思います。
      それがさらに、新たな技術、発明、芸術、文化を生み出していくわけです。
      (えらそーに)

       だから特許制度がなければ、やっぱり横取りするやつがわんさと出てくるのではないかと。

       今回の件は、いかに楽して金を儲けようかという考えですね。
      個人で考えるだけならともかく、みんなで同じことをやったら、それこそ「結果として国力が落ちてしまう」こと間違いなし。

       独占を「特別」に「許可」するから「特許」。
      「特別」を「恒常」にしてほしくないですな、ホント。

      「知的所有権」バブルは、はじけるか?
      だったら、とっととはじけろ!
      (まとまりに欠けてすんません)

      =ここ、撫でて=
      親コメント
    • 著作権にも同じ性格があると思うのですが、
      「最初に何かを作ったひとに金銭的な利益を与える」
      と言うこと自体は間違ってはいないと思います。

      問題はどの程度が妥当か、になると思うのですが。
      独占期間については現行の20年でよかったと思います、今までは。
      ドッグイヤーなどと言われるIT業界では、20年は長すぎるようにも。

      > もはや一般的になっている形式に対して特許を申請して、
      > そこから利潤を得るという方式は、
      > 倫理的にもどうかと思います。
      既に一般的になっている形式に対しては、たとえ特許を申請しても、
      特許庁が審査で却下するようになっています、本来は。
      そこでもれたとしても、先日のカシオのマルチウィンドウ特許のように、
      先行事例を出せば戦えます。
      とは言っても、そもそも倫理にのっとって出願してほしいですよねぇ。。。

      世の中こんなごみくず特許が多すぎます。

      > しかし、本当に利潤を得るためには少しずつでも市場を開拓していくほうがよっぽど儲かりますよね。
      ですね~
      新しいところにどんどん挑戦していって欲しいです。

      > そう考えたら本当は特許制度っていうものはない方がいいような気がしました。
      マネシタみたいなのがいるので、無いのも困ると思います。
      #モルモットソニーが創った新製品を、マネシタ電器が大量生産して、利益をさらう

      問題なのは特許制度でなく、くだらない特許を出願する企業、
      そして、くだらない特許を認めてしまう特許庁でしょう。
      「先行技術があるかないか」だけでなく、
      「その特許が真に(先進的|独創的)かどうか」も判断基準に入れてくれれば・・・。

      #書類の整合性だけを見てもその特許の素晴らしさ(もしくはくだらなさ)はわからないのです。そのあたりがエライ人には・・・
      親コメント
      • 一応補足させていただくと、特許法においてはちゃんと「先行技術があるか」
        ではなく「先進的|独創的か」ということが認定の基準になっています。
        具体的には第2条(発明の定義)、および第29条(特許要件)です。

        しかしこの規定による判断は、人によって微妙に基準が違ってくるものですよね。
        それゆえに、人よりも書類が重視されてしまう風潮にあることも事実だと思います。
        決して書類審査通過→特許認定という単純構図ではないとはいえ、場合によって
        はそれに近くなってしまうこともあるでしょう。
        今回のようなケースは、特許認定制度の実務上の難しさがそのまま現れてしまっ
        ているものだと思います。
        親コメント
  • by kakitaro (10664) on 2003年04月25日 13時40分 (#305031)

    米国には昔から特許ゴロが多い。有名なところではFA(ファクトリーオートメーション)関連のレメルソン特許、小生の絡んだところではレーザのグールド特許など。

    こいつらは合法的に特許の価値を最大化することに腐心する。例えば、従来は米国特許の有効期間は特許成立後17年間だったので、アイデアが時期尚早と思えば、特許成立を引き延ばす。そして、世の中に特許の内容が一般的になった頃に特許が成立するようにする。最近ではそりゃ無いよ。と言う他の国に配慮して1995年出願以降は出願後20年に変更したけど。

    こんな事から分かるように、あちらでは、非人道的であっても銭にするためには法律ギリギリの事をする輩は結構居る。 ADCは日本でこれと似たことをやっているようですね。

    人に真似されるくらいなら普通は隠しますよね。隠すと技術全般の発展が遅くなります。このため、一定期間は独占権をあげるから技術をオープンにしてよね。というのが特許の始まりです。
    そういう意味では参考にもならないような特許は出願して欲しくないんですが、いつの世にも抜け穴を使って儲けようと思う人はいるものです。
    なんかまとまりのない文章になってしまった。。。
  • by naruse (12596) on 2003年04月26日 2時50分 (#305448) ホームページ 日記
    4月28日付けの日経エレクトロニクスに特集が組まれていますね。
    20ページにもわたって、かなり網羅的に書いてあります。
    足立氏へのインタビューも載っています。
    「批判される覚えは無い だって合法的な手法だから」

    #分割特許という手法を使った有名な特許だと・・・キルビー特許ですか
  • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 14時57分 (#304468)
    これで受理されたら「ま た 特 許 庁 か!」てことで。
    • ADC様には是非国際的に有効な特許として取得して頂き、
      その特許に抵触する機能を有するとして、
      某国ハイテク部隊装備機器の開発会社とその使用者を訴えて頂きたい。
  • by Anonymous Coward on 2003年04月24日 15時47分 (#304501)
    携帯できる電話って特許取得済み?
    • by Anonymous Coward
       持ち歩いて屋外で使用できる、昔懐かしの黒電話とか。
       持ち歩いてどこからでも内線が使用できる、多機能ボタン付ビジネスフォンですか?

       持ち歩くだけなら、何でも持ち歩けますけどね。(w
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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