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お金

米国の700MHz帯入札が大詰め、オープンアクセス必須に 9

ストーリー by mhatta
ファイナルベット 部門より

noccijon 曰く、

日本同様、アメリカにおいても2009年、テレビ放送がアナログからデジタルに切り替わるのに伴い、ぽっかりと空くことになる700MHz帯の無線周波数帯競売において、落札者候補がGoogleとVerizonに絞られてきているようだ(ITmediaの記事)。最も割のいい700MHz帯Cブロックが注目を集めているわけだが、記事によれば入札額がとうとう47億1000万ドルに達し、米連邦通信委員会の定めた最低落札価格を越えたため、このブロックの落札者はオープンアクセス条項に従わなければならなくなるというおまけも付いている。

オープンアクセス条項は元々Googleが要請したもので(ITproの記事)、落札者はこの周波数帯をあらゆるデバイスとアプリケーションに開放しなければいけないわけだが、 Verizonはこの入札の前にオープン路線への転換を図っている(ITmediaの記事)。 落札だけでも日本円換算で5000億円以上、通信網設置を合わせれば軽く1兆円を越える投資なだけに、今のGoogleでさえもリスクが大きすぎる気がするが、Androidをはじめとして携帯通信分野に野心を隠さない状況からすると、来年には一気に通信キャリアになってしまうのかもしれない。

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  • by multiplex (33585) on 2008年02月05日 8時52分 (#1291794)
    入札額が屋台骨傾けかねないほど高騰して、展開遅れなきゃいいけどね…
    • 欧州で3Gがなかなか普及しなかったことの原因としてオークションによって決定された免許料の高騰を挙げる方は多いですが、簡単な統計で見てみると免許料と3G普及率の間にさほど相関はないように見えます。
      野村総研のレポートに掲載されている免許料のデータでは、国民一人あたりの3G免許料が高い順に
      ドイツ(618ユーロ)、英国(652ユーロ)、イタリア(212ユーロ)の順になっていますが、同レポートに掲載されている国の3G普及率を2005年ITUInternetReportに掲載されている携帯電話加入者数に閉める3Gの割合順で並べてみると、英国(4.6%)・イタリア(4.5%)・スウェーデン(3.1%)が上位3国になります。

      また、ベルギーやスペインのように免許料が低い国であっても殆ど3Gが普及していない国もありますし、フランスはオークションではなく比較審査で免許を配分していますが免許料はイタリアに次ぐ170ユーロです。
      世界で見てみれば3Gが普及している国はcdma2000を採用した国、GSMが普及していない国であり、おそらく3Gの普及速度は初期投資ではなく、その後の投資と利益のバランスで決まっているのではないでしょうか。

      となれば、展開の早さに影響を与える事が懸念されるのは、免許料の高騰ではなく、キャリアの収益の内部化を妨げるオープンアクセス規制のように思えます。

      参考とした野村総研のレポートは以下のURLです。
      http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/2001/pdf/cs20010606.pdf [nri.co.jp]
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年02月05日 13時35分 (#1291954)
    外で PDA やらノートパソコンでモバイルな使い方をしていて、人によって音楽とか動画とかエディタ・ワープロ、開発ツールとか色々使い道はあるけど、特に PDA・スマートフォンクラスだと、一番欲しいものは、実は地図と検索エンジンじゃないかなぁ。単純な地図だけじゃなくて、この駅の近くの食い物屋って何時に開くの?とか服屋何時に閉まるねんとか、銭湯やネットカフェあるかなぁ?とか。いつも通勤・通学してる場所なら、食事は何か新しいところを開拓したくなるだろうし、土地勘の無い場所に行かなくてはいけないときにはなおさらこういうのが使いたくなる。ついでに言うといつでもどこでも Gmail が確認できるというのも便利。

    そんな感じで、Google みたいなウェブな企業ってモバイルと相性がいいのだと、今更ながらに気づきました。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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