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13884 story

SIMロック解除業者の逮捕騒動で罰金刑80万円 (更新) 50

ストーリー by yoosee
大山鳴動してなにもなし 部門より

Anonymous Coward曰く、

JASJAR黒色革命録によると、今月号の月刊アスキーに先日のSIMロック解除の携帯端末販売業者が逮捕された件の後日談が載っているとのことで、結局立件出来ず不起訴となったとのことです。 同じく JASJAR黒色革命録池田信夫 blog によれば、 9月14日の時点で既に関係者は釈放され、社長以外の3人は不起訴、社長が罰金80万円の略式命令を簡易裁判所で受けただけのようです。
この事件では、逮捕時のTV中継も含めてかなり大々的なものでしたが、結局は誤認逮捕と言えるのではないでしょうか。 いったい警視庁はなんのために逮捕したのか、またこのときにかなりセンセーショナルに取り上げたものの、その後について全く報道が成されていないマスコミにも今さらながら慄然とします。

追記(by O, 11:10 JST):略式命令は起訴の一種である「略式命令請求」(通常の裁判の場合は公判請求)に基づいた簡易裁判所による有罪判決であり、前科もつくものであるため、とても「受けただけ」とは言えない。このため、当初のタイトル「...逮捕騒動は結局不起訴に」は誤報として修正しました。誤認逮捕云々のタレコミ人コメントも誤解に基づく的外れなものであるため完全削除が妥当ですが、既についているコメントとの整合性も考慮し、<del>で参照可能な形での削除としました。

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  • by utagawa_siki (26254) on 2006年11月10日 10時24分 (#1055061)
    前科にもなります。
  • by targz (14071) on 2006年11月10日 17時49分 (#1055378) 日記
    SIM ロック解除は電波法的には大丈夫なんでしょうか?
    ファームウェアの更新は最近ではユーザー側で可能になりましたが、メーカーは更新内容を総務省に届けでているらしいです (だから合法と言える)。
    でも、SIM ロック解除のコードは総務省に届けていないわけで、電波法に抵触する可能性があると思います。

    なお、日本の技適証明を受けてない海外の W-CDMA 端末を、日本国内でローミング使用する場合は、厳密には違法になってしまいますが、「旅行者だから OK」という運用になっているようです。すると、SIM ロック解除端末も運用で合法とも違法ともなってしまうのかもしれません。
    • by Anonymous Coward on 2006年11月12日 13時44分 (#1056466)
      海外端末の国内での使用は、確か電波法第103条の5(特定無線局と通信の相手方を同じくする外国の無線局)の規定により合法なはずですよ。

      http://www.houko.com/00/01/S25/131.HTM [houko.com]
      >第103条の5 包括免許人は、第2章、第3章及び第4章の規定にかかわらず、総務大臣の許可を受けて、本邦内においてその包括免許に係る特定無線局と通信の相手方を同じくし、当該通信の相手方である無線局からの電波を受けることによつて自動的に選択される周波数の電波のみを発射する外国の無線局を運用することができる。

      ただしこれは海外SIMをローミングで使う場合の規定であって、海外端末に国内SIMを入れて使う場合にも適用されるのかどうかは不明です。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 11時27分 (#1055100)
    タレコミのリンク先より引用
    陸さんを取り調べた担当刑事は、陸さんにこう語ったそうです。

    「おまえは自分がなぜ捕まったか分かっているか?SIM Lockを解除した携帯電話が出回 ったりしたら、オレオレ詐欺が増えるじゃないか」

    要するに、「警察には理解できない違法っぽいことで目立ってしまうとつかまる場合がありますよ」という話。

    # (警察からの)情報流出が起きなかったら、
    # Winnyの金子氏は逮捕されただろうか?

    • by sadasan (29024) on 2006年11月10日 12時13分 (#1055133)
      >「おまえは自分がなぜ捕まったか分かっているか?SIM Lockを解除した携帯電話が出回ったりしたら、オレオレ詐欺が増えるじゃないか」

      あー…。いくら何でもネタだろうと切に願いたい話です。

      このおっさんがやった事は法に背いた事ではあるけど、
      SIM Lockによる「機種縛り」自体が海外でどれだけ一般的なのかは疑問な所。
      EUやアメリカ、韓国中国までそんな物が存在していない所を見ると特に。

      コレがなければ、海外のアレゲな携帯も使えるんだよね。
      親コメント
      • SIM Lockによる「機種縛り」自体が海外でどれだけ一般的なのかは疑問な所。
        EUやアメリカ、韓国中国までそんな物が存在していない所を見ると特に。

        アメリカにはおもいっきりSIM Lockが存在してますが…
        本当にタレこみもコメントもいい加減なストーリだな…
        • >アメリカにはおもいっきりSIM Lockが存在してますが…

          http://ew.hitachi-system.co.jp/w/SIME383ADE38383E382AF.html [hitachi-system.co.jp]
          >”欧米”で一般的なGSM方式や、W-CDMAやCDMA2000などの第3世代携帯電話方式では、
          >利用者の識別にSIMカードというメモリーカードを利用しており、通信規格が同じなら端末を
          >買い換えなくてもカードを差し替えるだけで別のキャリアに乗り換えられるようになっている。

          アメリカでも現行世代ではSIM Lockされてないじゃん。
          親コメント
          • >アメリカでも現行世代ではSIM Lockされてないじゃん。

            その記事嘘。"unlock cell phone"でググってみるといいです。後はamazon.comにでも行ってcell phone部門チラッと見ればどの機種も(Verizon)とか(Cingular)とか書いてありますから。アンロックされている電話はちゃんと別セクション。で、高い。

            本当に全部アンロックされてたら苦労してないよ…
            • by Anonymous Coward
              # 勝手にロックを外したものとかでなくて

              ロックありな端末もないものもふつうに売られている海外に対し、知っていなければロックなし端末は買えない日本
              …という感じがあるのですが、実際どうなんでしょうか。

              --
              日本でも、Nokia とかあるにはあるが…
              • Re:ちなみに (スコア:1, 興味深い)

                by Anonymous Coward on 2006年11月10日 19時13分 (#1055416)
                アメリカではどの機種もロックあり・無しで買える訳ではなくて、
                人気機種に限って特定のキャリア縛りでしか手に入らなかったりします。
                携帯電話とはちょっと違いますが、Vaio UXの北米仕様はEDGEが使えるんですが、
                Cingular縛りでしか買えません。

                http://www.sonystyle.com/is-bin/INTERSHOP.enfinity/eCS/Store/en/-/USD/... [sonystyle.com]

                #Vaio UXに関しては購入後カスタマーサポートに電話すれば解除してくれるらしいですが
                親コメント
          • アメリカはわかりませんが、欧州では携帯電話会社経由で販売されている電話と、メーカから電気屋さんで購入できるものがあって、前者はオペレータ向けにアイコンに手が加わっていたりして、たいていSIMロックがかかっています。といいますのも、オペレータが端末代金を割り引いて販売しているからです。これは契約端末でも、プリペイドでもいっしょです。契約端末は契約期間や、これまでそのオペレータでどれだけ通信料金を払ってきたかで端末の値段が変わっています。

            メーカ経由のはSIMフリーで購入できますが、高いです。

            もっとも、オペレータによっては、それなりのお金を払えばオペレータがSIMロックを解除してくれるところもありますし、イタリアなどは基本的に奨励金をつけないオペレータばかりで、SIMフリーがあたりまえと聞きました。

            SIMロック解除自体はEUの法律なり、私がいる某国の法律では規制されていません。もっとも最近の端末は解除方法を解析するのが難しくなっていようですが。IMEIを書き換えることは罰せられるようです。

    • されただろうね。ダウソ板なんかで犯罪者と分かっている相手に嬉々としてツール提供してたんだから。
    • たぶんこの話題で盛り上がっているのはみんなそこに反応したからでしょうね。

      ただね。
      3G携帯をW-CDMAで行くってことになってSIMの扱いを日本でどうしようかってことになったとき、民法の規定ではどーよってことが検討課題になったのは事実。
      課金認証と通話端末が別になるってことは、(SIMカードの)利用権と(端末の)所有権が分離する状態も有り得ることになる。
      その場合の権利義務関係をとうやって整理するのか、と。
      それに加えて刑事面では利用権と所有権が分離するとなるとその携帯が犯罪に悪用された場合に、裁判手続きで事実関係の立証が困難になるわけで、そうなる
  • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 10時45分 (#1055074)
    罰金80万円て結構なもんじゃない。「受けただけ」なんて言える軽いものじゃないでしょ。
    • by Anonymous Coward
      ですね。
      傷害罪で15年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。
      それ以上の事をしていると考えるのが妥当かと。
      • なんで不当プラスモデ=1なんだろ?
      • > 傷害罪で15年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。
        > それ以上の事をしていると考えるのが妥当かと。

        おいおい、傷害罪では懲役15年という判決もありうるのだぞ。
        単純に50万円以下の罰金なら80万円の罰金と容易に比較可能
        だけれども、懲役刑、しかも最高15年もありうる罪以上のこと
        だという主張には、そう簡単には同意できませんよ。

  • 「現在の法律ではSIMロックは裁けない」というのは分かったし、警察が不勉強だというエピソードは興味深いし、携帯電話のインセンティブ制度にも無理が来ているというのも、そうなんだろうなと思いますが、

    「謝罪すべきだ」とか高らかに言ってるのは、どうなんでしょうね。彼らが大儲けした分は、結局は他の携帯電話の利用者が負担しているわけですし。インセンティブ前提の安い端末を買ってきて、勝手にSIMロック解除して売るのは、違法でなはいとしても、宜しくないことだと思います。
    • まとめてみると (スコア:3, 参考になる)

      by maia (16220) on 2006年11月10日 23時39分 (#1055536) 日記
      JASJAR黒色革命録 [hatena.ne.jp]さんから情報をまとめてみると、
      1.検察は「SIM Lock解除」の違法性の立証を見送った。
      2.古物営業法違反では不起訴。
      3.商標法違反と不正競争防止法違反で、略式命令(これで罰金80万円)。
      4.前項については、法廷闘争をやれば勝てたろうが、陸さんにそんな余裕は無かった。

      「SIM Lock解除」は事実上合法になったも同然ですが、略式命令で処理されちまうような商標法違反とかの回避を考えると、殆どビジネス的には身動きできない、という事かな。

      ちなみに、端末代を含めた携帯の利用者負担は、日本が断トツに高いらしい。要するに端末の高機能、高コスト体質。高機能や高信頼性を追求する市場を創り出し、国内市場だけで日本のメーカーが結構潤う、鎖国市場を創り出した。それがいい事かどうなのか、よく分からないと。
      #ローコスト端末志向は、日本では無理か。

      #Softbankの端末0円による事実上の月賦価格も、割り引くという不透明なやり方で値引きされて、真の価格が反映されない仕組みになっている。でも端末価格の差は支払額に反映されているし、そもそも卸値と市価は違うものだから、今のやり方でもいいのか。
      親コメント
    • >彼らが大儲けした分は、結局は他の携帯電話の利用者が負担しているわけですし。
      早期解約や転売される端末にかかるインセンティブを継続的利用者に負担させているキャリアこそよろしくない。
  • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 11時16分 (#1055090)
    誤解してストーリーが修正されたわけですが、
    誤解をするような文章がネット上に多いということも注目したいところ。
    • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 11時29分 (#1055104)
      修正行為そのものと、修正が分かるように編集していることも含め
      編集者に高い評価をしたいと思います。
      日本では「間違うことそのものが悪い」としがちですが
      誤りは誰にでもありうることとして、それに対する対処の方が重要だと思います。
      親コメント
      • でも、その考え方はモヒカン族にしか通用しない。
        間違いを犯したら「切腹」が日本の伝統。問題解決なんかどうでもいいからまず辞めろ、が常識。
        だからこそムラ社会では修正したことを含め、事実自体を消し去るのことが重要。
    • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 12時13分 (#1055134)
      誤解をするような文章が多いわけじゃなく、誤解をするような人間が多いのでは?
      そもそも人間の知性は、認めたくないことはできるだけ認めないようにしようとする働きがあります。

      文章読解上の誤解にもいろいろレヴェルはあって、(1)~(4)の順に読み手側の抱える問題が増えていくものと思われます。

        (1) そもそも文章が間違っている
          文章を正しく読むだけで事実とは違う認識に到るケース

        (2) どうとでも取れる表現になっている
          曖昧な文章を解釈する際に自分の願望を紛れ込ませてしまうケース

        (3) 書かれていないことまで読んでしまう
          背景を邪推したり、飛躍した結論に到達したり、否定したい意見を極論化したりするケース

        (4) 書かれていることとは無関係に読解を構成する
          常人には理解不可能な論理の飛躍をするケース

      基本的には精神分析の領域の問題かと。
      常人にはありえない論理の飛躍を行う人間は、根本に、病的なまでのルサンチマンやら、極端な劣等コンプレックスが見え隠れしていたりするもので、「健全な読解は、健全な精神に宿る」という感じです。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年11月11日 1時17分 (#1055588)
    タレコミの元になった「JASJAR黒色革命録」の記述ですが、元ソースがわからないんですよ。
    なので半信半疑だったのですが。

    そのサイトを知ったのがこの記事。
    「思い込みで評価していませんか?」
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061107/252767/
    その訂正記事。
    「思いこみは私の方だ」
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061110/253312/
    その間にセキュリティホール memoの小島先生が紹介してから広がったようです。

    まず日経ITproのエッセイという権威付けがあり、
    次にセキュリティ問題の専門家である小島先生の紹介という権威付けがあり、
    といった形で拡散して行ったようです。

    ここで考えなければいけないことは、入手した情報の評価、検討の重要性です。
    特に自分の専門外の情報を無検証でそのまま受け入れてよいものなのかどうか。
    今回の元プログ記事にはソース元が明記されていないため、第三者に紹介する前にまずそこで慎重になるべきだったのではないでしょうかと。

    別ソースとして月刊アスキーの記事を参照すればよいのですが、自分の意見を世間に問うのはその後が妥当なのではないでしょうか。
    タレコミ人は月刊アスキーの記事の存在は知っているようですが、
    >後日談が載っているとのことで、
    との書き方とアスキーからの引用が無い事から未参照と思われます。
    それ以外にタレコミ人が引用している「池田信夫 blog」も「常岡浩介さんのブログ」こと「JASJAR黒色革命録」の記述を元に書かれているので、情報の伝達ルートは同一になります。
    このような場合、同じ系統の情報をいくらあげても情報源としては1カウントにしかなりません。
    おまけに最初から警察はバカだとの決め付けがあり違法捜査は人権侵害だとの前提で記述されています。
    それが客観的事実であるかどうか、事実であればそれをどのように受け止めるべきか考える必要があります。
    そのような思考の過程をパスしているあたりどうなのか疑問があります。
    いずれにしても、特定の主義主張に立った言動はそれが左右、保革、問わず一歩引いて見る事が肝心です。
    なぜなら、その主張には自説に誘引するのに有利な記述や論理構成が含まれている可能性が高いからです。
    いずれにしても理系エンジニアもディベートのための論理学を学ぶ必要がありそうです。
    • by maia (16220) on 2006年11月12日 1時39分 (#1056224) 日記
      ascii12月号のp.95(左下の小さいコラムですね)
      この事件では結局検察が正式起訴を見送ったという。要するにSIMロック解除を違法とするには無理があったということなのだが、この部分は報道されず、あくまで「SIMロック解除で逮捕」という部分だけが強調されて報じられたことになる。これではまるでSIMロック解除によって不利益を被る一部関係者の見せしめにしか思えない。
      #実質的効果としては「見せしめ逮捕」も同然ということでしょ。肝心の争点で検察が起訴に持ち込めない以上、警察も、ちゃんと報道しないマスコミも、問題は多いと思いますけどね。
      親コメント
  • マスコミ? (スコア:0, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年11月10日 12時09分 (#1055130)
    > その後について全く報道が成されていない
    > マスコミにも今さらながら慄然とします。

    報道するのはマスメディアでしょう。
    • by Elbereth (17793) on 2006年11月10日 17時13分 (#1055363)
      (個人的にはマスメディアでもマスコミでもどっちでもいいんですが)
      彼らはネットがつかないイナゴですからねぇ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > (個人的にはマスメディアでもマスコミでもどっちでもいいんですが)

        この場合は「メディア」じゃないと困るでしょう。
  • by Anonymous Coward on 2006年11月10日 23時12分 (#1055521)
    SIM ロックの解除 ⇒ 不起訴(ほぼ無罪)
    SIM ロックを解除した携帯で商売をする ⇒ 商標法、不正競争防止法で有罪

    商標法や不正競争防止法での有罪に関しては法的に微妙なので
    争うと無罪になる可能性もあるけれども被告は信念ではなく金
    儲けが目的だったので、より安価な罰金刑で手を打ったという
    理解で良いのかな?
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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